スタッフレビュー詳細
機材変化を如実に映し出すイヤホン
より音源に忠実な音やシャープな音像を求める方にオススメのLETSHUOER「S12 PRO」です。
かなり音源本来の音や上流の機材の違いを反映するイヤホンだと感じました。様々なイヤホンを試聴してきましたが、ここまで如実に音源の違いを把握できるイヤホンに久しぶりに出会いました。イヤーピースやケーブルの変化も確実に反映するイヤホンなので、1種のリファレンスとしてもありかもしれません。
肝心の音は各帯域をハッキリくっきり鳴らすような音で、軽快な音に仕上がっています。立ち上がりの速さや残響感の少なさも印象的です。解像度の高さで「今まで聴こえなかった音が聴こえる」といった感動に出会えるイヤホンだと感じます。音場はある程度の空間はあり、狭さは感じず定位もカッチリとしています。
ブルーのアルミハウジングは小ぶりで軽量のため、耐久性と装着感に優れています。解像度の高さや、無色透明の素直さを活かしたリファレンスにも使えそうな「S12PRO」です。是非ご試聴ください。
再生環境:iPhone13pro→ifi Audio NanoISD BL→S12PRO
試聴楽曲:サカナクション「さよならはエモーション」
Mili「world.execute(me);」
ずっと真夜中でいいのに。「綺羅キラー」
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
beyerdynamic
VERIO 200
Sport
¥35750 税込
beyerdynamicのながら聴き
モニターヘッドホンの定番機種を多数輩出してきたbeyerdynamicから、初めてのながら聴きイヤホン「VERIO 200」が登場しました。 装着感は非常に軽量でありながらタイトです。耳掛け部分が他の機種よりきつめになっているため、タイトな装着感を得るには少しコツが必要かもしれません。ですが激しく動いたとしても落ちにくく、運動時に最適なのではないでしょうか。 音質は細かい部分までしっかりと描き出すほどの解像度があり、滑らかでノリの良い低域が楽しめます。ボーカルが一歩前に出ており、それを滑らかで量感のある低域が支えている印象です。 また、ベースやドラムのリズム帯もしっかりと聴こえてくるので、全体的なバランスは良好です。中高域もレスポンス良く鳴らしており、シンバルが連続するような場所でも一音一音が分離して聴こえます。全体的に非常に完成度が高い印象です。 タイトな装着感と滑らかな低域で聴きごたえ抜群の「VERIO 200」、是非お試しください。 試聴環境:Galaxy S24 Ultra→VERIO 200 試聴楽曲:yama「Slash」 ネイサン・エヴァンズ「WellerMan」 スティーヴ・アオキ「Azukita」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
Hi-Unit
Hi-Unit 003-pnk (ピエール中野モデル/有線ピヤホン5)
¥57200 税込
さらに上質になったピヤホン
全体的な音質の向上とその低域の深さ・アタック感をさらにブラッシュアップしてきた「Hi-Unit 003-pnk(有線ピヤホン5)」です。 音に関してはまず、全体的な優秀さがさらに向上している印象を受けました。解像度や音の細やかさが上がっているので、曲のディテールをしっかり浮かび上がらせます。中高域は伸びやかで適度な量感があり、聴いていて気持ちのいい伸び方をします。滑らかさも上がっているので、ギターのリズミカルなパートでも違和感を感じさせません。また、特徴的な低音はアタック感と適度なハリ感のある、さらに質のいい低域に進化しています。 今回はBOØWYの「B-BLUE」で試聴してみたところ、常にドラムの迫力を感じられて非常に聴き応えがあります。ボーカルは少し近めで、ブレスの音もしっかりと拾えるほどに生々しいサウンドです。 装着感は耳のスペースにすっぽりと納まる程度の大きさなので良好です。耳の大きさを選ばないのは嬉しいですね。軽量で長時間装着しても問題なさそうです。 大人気“ピヤホン”シリーズに加わった「Hi-Unit 003-pnk(有線ピヤホン5)」は、低域だけでなく全帯域がブラッシュアップされているので、ロックだけでなく様々な音楽ジャンルで活躍しそうです。是非ご試聴ください。 試聴環境:Galaxy S24 Ultra → ONIX XI1 → Hi-Unit 003-pnk(有線ピヤホン5) 試聴楽曲:yama「Slash」、BOØWY「B-BLUE」、スティーヴ・アオキ「Azukita」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
Astell&Kern
A&futura SE300
¥178200 税込
AKの技術の結晶
A&futuraライン待望の新作、「SE300」の登場です。その音は非常に生々しさを感じさせながらも、鮮明でクリアな音質に仕上がっています。 A級アンプモード・OSで試聴した際は、どの帯域も非常に滑らかでクリアな音質に感じました。「今まで聴こえなかった音が聴こえる」とよく言いますがそれを突き詰めたような感じです。情報量がありながらも、整っている音なので長時間聴いていても問題ないと思います。 A級アンプ・NOSモードだと柔らかくよりアナログライクな音になります。残響感や空気感の表現がより丁寧になり、角の取れた音ながらもきっちりと表現する所はしているので気持ち良く聴けます。 A/B級アンプ・OSモードだと迫力のある情報量の圧を感じます。音圧だけでなく情報量も多いのでノリよく音楽を聴けます。 A/B級アンプ・NOSモードは迫力もありつつ、若干のウォーム感を加えることによりさらに聴きやすくなります。 4種のモードから好みや気分によって選べるのも素晴らしいですが、どのモードを選んでも解像度や表現力に不足はなく、かなり高いレベルでまとまっていると感じました。AKの本気度の高さが伺えます。 外観は「Stream(流れ)」をコンセプトにしています。側面は波を思わせるようなうねりがありデザイン的にも良く、個人的には丸みを帯びているので使いやすいなと思いました。ボリュームノブ側の側面はステンレスの鏡面仕上げになっており、美しい見た目です。 Astell&Kernの技術の結晶のR-2R DACやA級A/B級アンプの切り替え機能を搭載した意欲作「SE300」。アナログライクながらもきっちりとした解像度や表現力を求める方にオススメのDAPです。是非ご試聴ください。 再生環境:SE300→ES60 試聴楽曲:KOTOKO Aiobahn「INTERNET YAMERO」 花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」 ずっと真夜中でいいのに。「綺羅キラー(feat. Mori Caliope)」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
HAKUGEI
Healer 4.4mm
MMCX 4.4mm 5極 ストレート
¥19800 税込
ケーブル界のモビーディック
低音表現の余韻と高音の煌びやかさが癖になるHAKUGEIのエントリーモデル「Healer」です。 このケーブルは「高純度無酸素銅 OFC リッツ線」です。プラグや分岐部にはアルミ合金製のパーツを使っておりビルドクオリティも非常に高いです。 音質は沈み込む低音の綺麗な余韻と、伸びやかな高音域が特徴として挙げられます。音場がある程度広くなり、空間表現が得意だと感じます。横も広くなりますが、ボーカルが遠くなることはありませんでした。 今回もいつもの二曲で試聴しました。「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」では小気味良くリズムラインを聴けます。弦の残響感なども上手く表現されているのでクセになります。また、解像度と空間表現力が上がったおかげか、ボーカルの響きも伸びやかに聴こえるため非常に爽やかに聴けました。 「オドループ」では男性ボーカルの力強さを感じられました。しかし、音の粒立ちもしっかりしているので、ジャンルを問わず使いやすいケーブルだと思います。 ビルドクオリティが高く、音もクセがなく使いやすいHAKUGEIの「Healer」。この価格帯の新定番になるのではないでしょうか。 再生環境:M11PlusESS→SE215 試聴楽曲:フレデリック「オドループ」 Official髭男dism「Pretender」 花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ feat. 花譜,