スタッフレビュー詳細
広い空間と適度なアタック感のオールラウンダー
空間が広くシルキーなボーカル表現が特徴的な、iBasso Audio「3T-154」です。
音は低域の滑らかかつ適度なアタック感と前に出てくるボーカル、空間の広さが特徴的だと感じました。低域のアタック感は程よい強さながらも、しっかり迫力も持ち合わせているバランスの良い鳴らし方です。シルキーでまとまりもある中域も相まって、クラブミュージックやポップスなどを主戦場としてオールラウンドに戦えそうです。また、空間が広いので、前述したジャンル以外でも十分にお使いいただけると思います。
そして目を引くのはやはり、その大きな筐体ではないでしょうか。“15.4mm”大口径ダイヤフラムを採用している影響で、イヤホンの中で見ると大きなサイズ感ですが、マグネシウム合金を筐体に使っているので軽量に仕上がっています。
そして、装着時には少しコツが必要だと感じました。ただ耳に押し込むのではなく、カスタムIEMなどと同じようにくるっと回して装着すると快適な装着感が得られます。また、イヤーピースのサイズ合わせも重要だと感じました。
広い空間と金属筐体の余韻、まとまりのあるサウンドの「3T-154」は、オールラウンダーな空間広めのイヤホンをお求めの方にオススメです。是非ご試聴ください。
再生環境:PAW5000MKII→3T-154
試聴楽曲:Heux「CupHead2018」
Mili「world.execute(me);」
萩原雪歩「Kosmos,Cosmos(ORT)」
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
-
アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
Brise Audio
SHIROGANE-Ultimate-
2pin 4.4mm 5極 L字
¥310000 税込
最高峰の銀線
取り回しの良さもありながら、中低域のハリ感や艶感をプラスするハイエンドケーブルBriseAudio「SHIROGANE」です。 圧倒的なサウンド・ビルドクオリティでハイエンドケーブルで支持を得ているBriseAudioから純銀線が登場しました。 サウンドとしてはイヤホン本来の音から中低域のハリ感やつややかさをプラスしつつ、適度な華やかさも表現している印象です。BriseAudio特有の音の濃さもあり、空間表現の広さもありと非の打ち所がないようにも思えますが決して華美すぎる事もなく、くどいサウンドでもありません。極めて高いバランスの上で要素をプラスしているような印象です。 また、今までのUltimateシリーズ同様、プラグ・コネクタ・シールドの品質を徹底的に追求し、ビルドクオリティも上質です。白銀の塗装に金のロゴが映えるプラグやコネクタの質感はやはり超高級ケーブルだと感じさせてくれます。さらに、様々なコネクタやプラグ形状に対応しているのでイヤホンも選びにくい印象です。 ハイエンドイヤホンに適度なハリ感や艶感が欲しい方や、BriseAudioの音で銀線のシャープさが欲しい方に聴いていただきたい1本です。 再生環境:iPhone13pro→W4EX→U18Tzar(SHIROGANE) 試聴楽曲:KOTOKO Aiobahn「INTERNET YAMERO」 花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」 ずっと真夜中でいいのに。「過眠」
-
アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
楽彼(LUXURY&PRECISION)
W4 EX
¥57200 税込
LPのブルーウォーター
ミッドナイトブルーの筐体が特徴的な、「楽彼(LUXURY&PRECISION)」(LP)のスティック型DAC「W4 EX」です。 見た目は同時発売の「W4」と同じ形をしており、筐体色の変更で差別化を図っています。 音については、「W4」と比べるとモニターライクなサウンドです。音源に対して忠実に鳴らしている感じで、良い意味で飾り気のない音をしています。あっさり目の音なので長時間の試聴に向いていると感じました。 また、音場の広さや空気感の表現は非常に丁寧なので、モニターサウンドで空気感が欲しい方にはうってつけのスティックDACだと思います。 モニターサウンドと空気感の両立をした「W4 EX」は、「W4」とはまた違う良さを備えています。ぜひ一度ご試聴ください。 再生環境:iPhone13Pro→W4 EX→ES60 試聴楽曲:official髭男dism「pretender」 花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」 ずっと真夜中でいいのに。「綺羅キラー(feat. Mori Caliope)」
-
アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
FIIO
M15s 【FIO-M15S-B】
¥164351 税込
マルチでパワフルな上位機
小さいボディに圧倒的パワーと、多彩な出力で様々な用途に使える「Fiio M15S」です。 音質としては上位機種譲りの解像度の高さと前に出てくる締まったクリアな低音、空間の広さが特徴です。 今回もいつもの2曲で試聴しました。「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」ではハリのあるバスドラムに透き通ったボーカルが乗り、パッケージとしての完成度の高さが感じられました。 ナチュラルめに表現する上位のM17と違って全体的に元気なサウンドです。 「Pretender」では弾むようなピアノの音色と、つややかなベースラインが合わさりやはりこちらも全体的なまとまりがあって楽しく聴きやすいと感じました。 またハードコアやロックなどテンポの速い曲でも持ち前のパワーを生かして小気味よく聴けます。 ステップアップ先に最適なマルチに使えるDAPではないでしょうか。元気なサウンド、ノリよく様々なジャンルの曲を聴きたい方にお勧めです。ぜひお試しください。 再生環境:M15S→SE215 試聴楽曲:Ado「踊」 Official髭男dism「Pretender」 花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ feat. 花譜, ツミキ」
-
アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
日本ディックス
Scyne α01
¥132000 税込
伸びやかさ・艶やかさ・聴きやすさ
全体的に伸び感があり、あっさりとしていて聴きやすいながらも音楽を楽しめる日本ディックスの「Scyne α01」です。 日本ディックスといえば、金属コア入りイヤーピース「COREIR」シリーズや、確かなビルドクオリティで様々なイヤホンに使われているPentaconnプラグなどで有名なメーカーです。その日本ディックスからのイヤホンが満を持して登場します。 全体的に艶感がありつつも、くどくならない絶妙なラインのサウンドが特徴的です。特にボーカル帯が聴き取りやすく、ブレスの1つ1つまで丁寧に、あでやかに表現します。楽器も低域のレスポンスや高域のキレもバランスよく持ち合わせており、「聴きやすい、いい音」という印象を抱きました。 装着感も小ぶりでイヤーフィンのような形状をした部分が耳にしっかりとフィットするので違和感を感じさせません。軽量なので長時間の使用でも問題なさそうです。 伸びやかであっさりとしながらも艶やかさも持ち合わせる万能ハイエンドイヤホン「Scyne α01」、様々なジャンルの音源を聴く方にオススメです。 試聴環境:iPhone 13 Pro → UP5 → 「Scyne α01」 試聴楽曲:日向電工「ブリキノダンス」、ネイサン・エヴァンズ「Wellerman」、スティーヴ・アオキ「Azukita」