スタッフレビュー詳細
1台で何でもできる。美音系全部載せ据置DACアンプ
「FiiO K9 Pro ESS」は繊細かつパワフルな音が特徴のFiiOのフラグシップモデルです。
低音域から高音域まで、全ての帯域で1つ1つの音を明確に聴き分けられるほどの音の正確さに驚きました。低音域に関しては、しっかりと出ているもののタイトに引き締まった音で、まるで1つ1つのピースがハマっていくかのような正確さを感じました。
中音域に関しては、まさに原音を忠実に再現しているという印象でした。ボーカルが近めに配置されている音源の、ボーカリストの細かな息遣いや空気の震えまで再現されており、とても生々しさを感じました。
高音域に関しても正確無比な印象は変わらず、とても小さい音まで再現しており、「聞こえなかった音が聞こえる」という体験を久しぶりに味わいました。
全体を通しては、少し広めの音場で、低音域のパワフルさをしっかりと感じつつも、スッキリとした高音域とのマッチが絶妙なバランスのアンプでした。
機能面に関しては、豊富な入出力が魅力的です。デジタル、アナログの入出力に加えてBluetoothの受信が可能です。
個人的な機能面の「推しポイント」は横置きにした際に本体右側手前に1つだけあるUSB-C端子です。
据置として、パソコンなどと接続している状態のまま、スマートフォンを簡単に接続できるのは、現代の生活に非常にマッチしていると思います。
注意点があるとすれば、ヘッドホン出力に、3.5mmアンバランス接続が存在していないという点ですが、付属品に変換アダプターが同梱されているため、別途の購入は不要です。
今回のレビューではBluetooth機能は使用しませんでしたが、現在の主要コーデックを網羅しており、「無線で高音質」体験ももちろん可能です。
高機能高音質なアンプにも関わらず、かなりコンパクトに収まっているため、机の隅に置いて使用するスタイルにピッタリだと思います!
是非ご試聴ください!
試聴環境
iPhone 11(Lightning - USBカメラアダプタ使用)→ FiiO K9 Pro ESS→AAW ASH(カスタムIEM)
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
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わか
@e☆イヤホン
Astell&Kern
KANN MAX Anthracite Grey【~6/30まで!ケースプレゼント!】
¥179980 税込
ライブハウス最前での体験を全ての楽曲で
Astell&Kern KANN MAXはまるで自分1人がホールにいるような感覚にさせてくれるほどノイズの少ないポータブルプレイヤーです。 今回の試聴はカスタムIEM AAW ASHで行いましたが、圧倒的なホワイトノイズの少なさに驚きました。もはやノイズ0と言ってしまっても過言ではなく、カスタムIEMの遮音性の高さもあり、音楽を再生する前の静寂に感動しました。音に関しては3つのポイントに分けてレビューしていきます。 1:音のバランス 全体的な音のバランスは、際立って強調されている部分が無く、音源やイヤホン・ヘッドホンの特性のまま出力してくれているイメージでした。 2:各帯域について 低音域:タイトで正確。深いところまでしっかりと正確に奏でてくれてました。 中音域:近すぎず目の前でボーカリストが歌っているイメージでした。生々しさもしっかりと感じることが出来ました。 高音域:細かさの際立つサウンドです。ギリギリ刺さらない位の高音が音楽全体を引き締めてくれていました。 3:全体的な印象 まず、どの帯域も音の入り・抜けが早く、スピード感のある音でした。拍に合わせてカチッと入ってきて、そのままスッと抜けていくため、打ち込み系の楽曲を聴いた際の印象がとても良かったです。 また、楽器やボーカルの1つ1つの音がどこに配置されているかが正確に分かる印象で、分離感も素晴らしく分析的な楽しみ方もできると思います。 機能面に関しては、ミドルレンジ以上のポータブルプレイヤーでは定番になりつつある「3.5mm、2.5mm、4.4mm全部載せ」で、今お持ちのケーブル資産のまま移行できるのはやはりありがたいものです。 その他個人的に良かったポイントは、本体の軽さです。「KANN=大きくて重い」というイメージを抱いていましたが、背面が斜めにカットされたデザインで手になじみ、さほど重量は感じませんでした。最近のトレンドである高音質で大型なDAP製品の中ではむしろ軽いと感じました。 外で音楽を聴く際にはもちろん、鳴らしにくいヘッドホンを自宅でじっくり聞く際にも活躍してくれるKANN MAXはとてもお買い得な商品です! 試聴環境 Astell&Kern KANN MAX→AAW ASH(カスタムIEM)
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わか
@e☆イヤホン
Chord Electronics
CHORD Mojo 2 Black 【CHO-MOJO2-BLK】
¥79980 税込
Mojo伝説再び
私が中古担当だった頃、ポタアン(ポータブルDAC)をお探しのお客様の多くがMojoを候補として検討され、試聴でその音の良さに驚かれてそのまま購入していただくこともしばしば…… そんな爆発的なヒット商品のMojoの後継機種「Mojo 2」が遂に発売となりました。 機能面での進化ポイントは、USB Type-Cでのデータ通信が可能となった点です。 AndroidスマートフォンやiPad等であればType-C to Type-Cのケーブルで接続できるようになりました。 micro USBのポートも搭載しているため、現在Mojoユーザーの方はお手持ちのデジタルケーブルのまま使用も可能です! 気になる出音は、クッキリハッキリな音場広めサウンドでした。 全体的に解像度が高く、中音域以下のパワフルさが好印象でした。 今回試聴に使用した「赤い公園 - yumeutsutsu」の冒頭の音が多い部分を1音1音しっかりと表現してくれました。 ボーカルは近すぎず遠すぎず。音楽を構成する1つのパートとしてちょうど良い距離感でした。 高音域に関しては、解像度が高く、細かい音までキチンと出ているのにもかかわらず、刺さる印象ではなく、丁寧に奏でてくれました。 高解像度な音ではありますが、全体的に音の繋がり感や滑らかさを感じる音で、聴き疲れを感じませんでした。 また、全体的に音場の広さを感じました。ライブ音源を聴く際にも楽しめそうです! バランス接続が出来ないことをマイナスポイントだと思われる方もいらっしゃると思いますが、Mojo 2に関しては、アンバランス接続でも充分と言い切れるくらい素晴らしい音でした! バッテリーを内蔵するポータブルDACは、やはり安定感抜群でした。 是非ご試聴ください!!! 試聴環境 iPad Pro→Chord Electronics Mojo2→Massdrop x Meze 99 Noir 試聴楽曲 赤い公園 - yumeutsutsu YOASOBI - RGB 吉田凜音 - ASUNAROU
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わか
@e☆イヤホン
TaoTronics
SOUND LIBERTY 97
¥3980 税込
低価格完全ワイヤレスイヤホンで迷ったらまずはコレ!
「TaoTronics (タオトロニクス) SOUND LIBERTY 97」は普段使いにピッタリな完全ワイヤレスイヤホンです。 機能面において最大の特徴と言っても過言ではない点は、IPX8相当という防水性能の高さです。 防水等級は0から8までの9段階となっております。 つまり、IPX8のSOUND LIBERTY 97は最も高い防水等級の完全ワイヤレスイヤホンということになります。 IPX8の保護の程度に関しては「水面下での使用が可能」と定められております。 保護性能のテスト方法に関しては定められておりませんが、ひとつ下の等級のIPX7のテスト方法である「水面下・1cm〜1mで30分間」以上の防水性能が期待できることは間違いないでしょう。(Bluetoothの電波が水中に届かないため、水中での音楽などの再生はできません) ランニングなどは勿論のこと、うっかり水の中に落としてしまっても故障する可能性が極めて低いということは、普段使いの際に心配せずにガンガン使っていけるgoodポイントです。 音に関してもとても完成度の高いものでした。 中音域から低音域に若干寄ってはいますが、全体的にバランスの良い音でした。 低音域のみが強かったり、逆に高音域のみが強調されているといった強すぎる個性がないことで、むしろどのジャンルもそつなくこなしてくれる印象でした。 イヤホン単体での最大再生時間は9時間。 この価格帯の完全ワイヤレスイヤホンの中では長い部類で、ちょっとしたワークアウトやお買い物であれば、途中で電池切れする心配も無さそうです。 イヤホン本体は若干厚みを感じますが、丸みを帯びた形状でフィット感が良く、装着した際にほとんど重みを感じませんでした。 気軽に使える完全ワイヤレスイヤホンをお探しの方にオススメな商品です! 試聴環境 iPhone 11→TaoTronics SOUND LIBERTY 97 試聴楽曲 YOASOBI - RGB 赤い公園 - オレンジ Cing - アイスクリーム/サイネージ
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わか
@e☆イヤホン
SHANLING
【eフェス紹介商品】UA5
ブラック
¥32780 税込
音の輪郭が鮮明な小型DACアンプ
「SHANLING UA5」は解像度が高めの小型DACをお探しの方にオススメできる商品です。 全体的にアタック感は強めで、全体域クッキリハッキリしたサウンドを楽しむことが出来ます。 特に高音域の金属音を得意としている印象で、明瞭感がとても良かったです。 各帯域の「量感イメージ」グラフで、中低音域を高音域と比較して少し少な目と評価しましたが、必要量はしっかりと鳴っていました。特に低音域はタイトでありながらもしっかりと芯を残しており、満足感を得ることが出来ました。 ボーカルに関しても、1つ1つの音にしっかりと芯を感じました。位置感は近すぎず遠すぎずな印象で、複数人が同時に歌っている曲であっても1人1人聴き分けることが出来ました。 全体的にクールでデジタルなスピード感のある音だったため近年の打ち込み系の曲との相性が良く感じました。 機能面に関しては、ボリュームがかなり細かく調整できる点が好印象で、ボリュームダイヤルのクリック感も重すぎず片手で操作する際にちょうど良く感じました。 4.4mmバランス接続も可能で、普段DAPを使用している方のサブシステムとしてもオススメできます! 試聴環境 iPad Pro(2020)→SHANLING UA5→AAW ASH(カスタムIEM) 試聴楽曲 YOASOBI - RGB NiziU - Chopstick