スタッフレビュー詳細
Mojo伝説再び
私が中古担当だった頃、ポタアン(ポータブルDAC)をお探しのお客様の多くがMojoを候補として検討され、試聴でその音の良さに驚かれてそのまま購入していただくこともしばしば……
そんな爆発的なヒット商品のMojoの後継機種「Mojo 2」が遂に発売となりました。
機能面での進化ポイントは、USB Type-Cでのデータ通信が可能となった点です。
AndroidスマートフォンやiPad等であればType-C to Type-Cのケーブルで接続できるようになりました。
micro USBのポートも搭載しているため、現在Mojoユーザーの方はお手持ちのデジタルケーブルのまま使用も可能です!
気になる出音は、クッキリハッキリな音場広めサウンドでした。
全体的に解像度が高く、中音域以下のパワフルさが好印象でした。
今回試聴に使用した「赤い公園 - yumeutsutsu」の冒頭の音が多い部分を1音1音しっかりと表現してくれました。
ボーカルは近すぎず遠すぎず。音楽を構成する1つのパートとしてちょうど良い距離感でした。
高音域に関しては、解像度が高く、細かい音までキチンと出ているのにもかかわらず、刺さる印象ではなく、丁寧に奏でてくれました。
高解像度な音ではありますが、全体的に音の繋がり感や滑らかさを感じる音で、聴き疲れを感じませんでした。
また、全体的に音場の広さを感じました。ライブ音源を聴く際にも楽しめそうです!
バランス接続が出来ないことをマイナスポイントだと思われる方もいらっしゃると思いますが、Mojo 2に関しては、アンバランス接続でも充分と言い切れるくらい素晴らしい音でした!
バッテリーを内蔵するポータブルDACは、やはり安定感抜群でした。
是非ご試聴ください!!!
試聴環境
iPad Pro→Chord Electronics Mojo2→Massdrop x Meze 99 Noir
試聴楽曲
赤い公園 - yumeutsutsu
YOASOBI - RGB
吉田凜音 - ASUNAROU
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
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わか
@e☆イヤホン
FiiO
K9 Pro ESS 【FIO-K9PROESS-B】
¥129250 税込
1台で何でもできる。美音系全部載せ据置DACアンプ
「FiiO K9 Pro ESS」は繊細かつパワフルな音が特徴のFiiOのフラグシップモデルです。 低音域から高音域まで、全ての帯域で1つ1つの音を明確に聴き分けられるほどの音の正確さに驚きました。低音域に関しては、しっかりと出ているもののタイトに引き締まった音で、まるで1つ1つのピースがハマっていくかのような正確さを感じました。 中音域に関しては、まさに原音を忠実に再現しているという印象でした。ボーカルが近めに配置されている音源の、ボーカリストの細かな息遣いや空気の震えまで再現されており、とても生々しさを感じました。 高音域に関しても正確無比な印象は変わらず、とても小さい音まで再現しており、「聞こえなかった音が聞こえる」という体験を久しぶりに味わいました。 全体を通しては、少し広めの音場で、低音域のパワフルさをしっかりと感じつつも、スッキリとした高音域とのマッチが絶妙なバランスのアンプでした。 機能面に関しては、豊富な入出力が魅力的です。デジタル、アナログの入出力に加えてBluetoothの受信が可能です。 個人的な機能面の「推しポイント」は横置きにした際に本体右側手前に1つだけあるUSB-C端子です。 据置として、パソコンなどと接続している状態のまま、スマートフォンを簡単に接続できるのは、現代の生活に非常にマッチしていると思います。 注意点があるとすれば、ヘッドホン出力に、3.5mmアンバランス接続が存在していないという点ですが、付属品に変換アダプターが同梱されているため、別途の購入は不要です。 今回のレビューではBluetooth機能は使用しませんでしたが、現在の主要コーデックを網羅しており、「無線で高音質」体験ももちろん可能です。 高機能高音質なアンプにも関わらず、かなりコンパクトに収まっているため、机の隅に置いて使用するスタイルにピッタリだと思います! 是非ご試聴ください! 試聴環境 iPhone 11(Lightning - USBカメラアダプタ使用)→ FiiO K9 Pro ESS→AAW ASH(カスタムIEM)
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わか
@e☆イヤホン
SENNHEISER
MOMENTUM 4 Wireless
ホワイト
¥49401 税込
一聴して「良い音」と感じられるワイヤレスヘッドホン
「SENNHEISER MOMENTUM 4 Wireless」は極上の音楽体験ができるワイヤレスヘッドホンです。 前作までの歴代MOMENTUMシリーズとは見た目が異なり、ハウジング部分がフラットデザインになり、ヘッドバンド部にはファブリック素材が採用されています。 R側のハウジング部分にタッチセンサーが搭載されており、ヘッドホンでの操作は大半をここで行います。 タッチセンサーの感度は良好で、タップ、スワイプ、ピンチと一通りのジェスチャーを試しましたが、誤作動することはありませんでした。 装着感は良好で、重量もほとんど感じませんでした。イヤーパッドがとても柔らかく耳を優しく包み込んでくれます。ヘッドバンド部分も細すぎず、面で支えてくれる印象で、1点に力がかかって痛くなるということはありませんでした。 ノイズキャンセリングに関してもとても効きが良い印象であるにも関わらず、不自然さや窮屈感を感じさせないように作られておりました。 外音取り込みに関してもとても自然で、近くにいるスタッフとも違和感なく会話を行えました。 音の印象は 【低音域】 迫力がありつつも楽曲のバランスを崩さない絶妙な音作りでした。 【中音域】 音場の広さも相まって、ボーカルは少しだけ遠い位置に配置されている印象でした。 【高音域】 抜け感が印象的でした。高音域の抜けが良いことで全体のスピード感も感じることが出来ました。今回試聴した楽曲では刺さりは全く気になりませんでした。 【全体の印象】 とてもバランスの良いサウンドで、音場の広さが特徴的でした。 全体的に音が良く整頓されている印象で、一聴してすぐに「良い音」と感じられるヘッドホンでした。 ワイヤレスヘッドホンの製品の中では高価な商品ではありますが、期待に答えてくれること間違いなしなヘッドホンです! 試聴環境 iPhone 11→SENNHEISER MOMENTUM 4 Wireless 試聴楽曲 赤い公園 - yumeutsutsu 三月のパンタシア - 恋はキライだ
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わか
@e☆イヤホン
Meze Audio
ADVAR
¥99880 税込
ダイナミック型1発の新たな刺客
待ちに待ったMeze Audioの新作イヤホン「ADVAR(アドバー)」は、やや中低音域寄りでバランスの良い音が特長のイヤホンです。 「ADVAR」は「RAI PENTA」や「RAI SOLO」とはイヤホン本体の形状が異なり、横に細長い形状をしています。 また、「RAI PENTA」はベントホールがイヤホン本体の耳に触れる側に開いていましたが、「ADVAR」は外側の中央に配置されています。それのおかげか、装着感がとても良好でした。 ドライバー構成は、ダイナミック型ドライバー1つのみの搭載で、本体が軽量かつコンパクトに設計されています。耳に挿入するノズル部分の角度もちょうど良く、耳から落ちたり、飛び出るという事はありませんでした。 音に関しては優しさを感じつつもゆるさを感じさせないサウンドでした。 低音域:少し量感多めな印象で、ズシっと来るようなもたれる低音ではなく、タイト目で自然な低音を楽しむことが出来ました。 中音域:個人的にはボーカル域が「ADVAR」の1番の聴きどころだと感じました。距離は近くはないものの、ボーカリストがそこにいるかのような生々しさとツヤ感を感じました。 高音域:優しめな印象で、試聴した楽曲では全て高音域の刺さりは感じませんでした。少し音が丸めではありますが、抜け感が良いため、スピード感はしっかり感じました。 全体の印象:中高音域の抜けが良く、前後方向の音の広さを感じるサウンドでした。1つ1つの音の分離感も良く、音楽のジャンルを選ばずに楽しめると思います。「明るさ」や「暖かさ」を感じるサウンドで、「99 Classics」シリーズの音が好きな方であれば気に入る可能性が高いと思います!(私も99 Classicsシリーズユーザーです) 少しだけ気になる点は、イヤホン本体の外側に配置されているベントホールからの音漏れに関してです。 今回のレビューは、比較的静かな場所で行いましたが、他のBA型のみイヤホンと比較すると、音漏れはやや多いように感じました。ですので、外で大きめの音量で聞く際には注意が必要かもしれません。 付属ケーブルが3.5mmのため、今回のレビューはアンバランス接続で試聴を行いましたが、バランス接続も是非試してみたいと思わせてくれるイヤホンでした。 10万円前後の価格帯でダイナミック型ドライバー1発のイヤホンは出来の良い製品がたくさんありますが、是非候補の1つに加えて欲しい、オススメできるイヤホンです! 試聴環境 iPhone 11→EarStudio ES100→Meze Audio ADVAR 試聴楽曲 赤い公園 - pray 吉田凜音 - ASUNAROU
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わか
@e☆イヤホン
TaoTronics
SOUND LIBERTY 97
¥3980 税込
低価格完全ワイヤレスイヤホンで迷ったらまずはコレ!
「TaoTronics (タオトロニクス) SOUND LIBERTY 97」は普段使いにピッタリな完全ワイヤレスイヤホンです。 機能面において最大の特徴と言っても過言ではない点は、IPX8相当という防水性能の高さです。 防水等級は0から8までの9段階となっております。 つまり、IPX8のSOUND LIBERTY 97は最も高い防水等級の完全ワイヤレスイヤホンということになります。 IPX8の保護の程度に関しては「水面下での使用が可能」と定められております。 保護性能のテスト方法に関しては定められておりませんが、ひとつ下の等級のIPX7のテスト方法である「水面下・1cm〜1mで30分間」以上の防水性能が期待できることは間違いないでしょう。(Bluetoothの電波が水中に届かないため、水中での音楽などの再生はできません) ランニングなどは勿論のこと、うっかり水の中に落としてしまっても故障する可能性が極めて低いということは、普段使いの際に心配せずにガンガン使っていけるgoodポイントです。 音に関してもとても完成度の高いものでした。 中音域から低音域に若干寄ってはいますが、全体的にバランスの良い音でした。 低音域のみが強かったり、逆に高音域のみが強調されているといった強すぎる個性がないことで、むしろどのジャンルもそつなくこなしてくれる印象でした。 イヤホン単体での最大再生時間は9時間。 この価格帯の完全ワイヤレスイヤホンの中では長い部類で、ちょっとしたワークアウトやお買い物であれば、途中で電池切れする心配も無さそうです。 イヤホン本体は若干厚みを感じますが、丸みを帯びた形状でフィット感が良く、装着した際にほとんど重みを感じませんでした。 気軽に使える完全ワイヤレスイヤホンをお探しの方にオススメな商品です! 試聴環境 iPhone 11→TaoTronics SOUND LIBERTY 97 試聴楽曲 YOASOBI - RGB 赤い公園 - オレンジ Cing - アイスクリーム/サイネージ