スタッフレビュー詳細
さらにわかりやすく「一つひとつの音を感じられる」ようになった第二世代
final「ZE8000 MK2」は、高い解像感が魅力的な完全ワイヤレスイヤホンです。
【ポイント】
・音の配置が手に取るようにわかる音作り
・装着感が向上し、性能が発揮しやすくなったイヤーピース
【見た目・装着感】
イヤホン本体の見た目は前作ZE8000とほぼ変わらない印象です。シボ塗装のような加工がされており、滑りにくく、汚れも目立ちにくい点は外で使用する上でとてもありがたいです。
ポイントの部分でも触れましたが、「シールドフィン」採用のイヤーピースにより装着感が向上しております。前作同様、イヤホン装着時に耳に触れる部分の全てがこのイヤーピースが触れることとなり、体を動かした際にイヤホンのズレが生じにくい設計が採用されています。
前作で付属していたイヤーピースも個人的には装着感がかなり良好な印象を受けましたが、本商品のイヤーピースはより密着感が増し、遮音性が向上したように感じました。
【音の印象】
ZE8000 MK2を試聴して強く感じた点は、一つひとつの音の配置がハッキリと感じられるということです。同時に音楽全体としてのまとまりも良好でした。まるで1つ1つの音のパートを、画像編集アプリケーションを使ってレイヤーとして重ねたかのような印象を受けました。
低音は耳の近くや、そのやや内側に配置されており、量感がしっかりとあります。ボーカルは頭のど真ん中に配置されており、複数人が同時に歌唱している部分でも一人ひとりを聞き分けできました。高音はボーカルの周りを囲うように配置されており、存在感はありつつも、刺さりは気になりませんでした。
前作の装着感がしっくり来なかった方も是非お試しください!
試聴環境
iPhone 14 Pro→final ZE8000 MK2
試聴楽曲
NewJeans - OMG
石野理子 - Bricolage
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
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わか
@e☆イヤホン
Flipears
ARTHA Argentum (Universal Fit)
¥355000 税込
視覚的にも聴覚的にも美しいシルバー筐体の有線イヤホン
【ポイント】 ・美しい装飾が施されたシルバー素材のイヤホン本体 ・工具不要で切り替えられるスイッチを搭載 【見た目・装着感】 ARTHAの通常モデルやカスタムIEMはシェルが樹脂製ですが、「ARTHA Argentum」はその名の通り「銀」がシェルの素材に採用されています。ずっしりと重みのある筐体は高級感をハッキリと感じられ、所有欲が満たされます。通常モデル同様、イヤホンの耳に触れる側にも細かなデザインが施されており、見た目の美しさも素晴らしいです。 重みのある筐体のため、イヤーピースのサイズ選定が必要だと感じました。付属のイヤーピース(ELETECH BAROQUE)では、大きめのサイズの使用が安定度が高かったです。また、ステムと呼ばれるイヤーピースを装着する部分がかなり太めなため、軸の硬いイヤーピースは装着が難しいかもしれません。 【音の印象】 「ARTHA Argentum」は音質変化スイッチを搭載したイヤホンです。スイッチが少しだけ出っ張っていることで、専用工具を使用せずに指で4種類のサウンドの切り替えが可能です。 ・バランスモード(デフォルト) ボーカルの存在感が特徴的でした。全帯域過不足なく鳴っていてバランスが良い印象です。低音域に量感を感じられながらも明瞭度が高く、ジャンルを問わず音楽を楽しめます。 ・バスブーストモード バランスモードと比較すると、低音域のアタック感、量感ともに増えて聴こえます。量感の増えた低音域がボーカルの声を濁すこともなく、クリアな印象はそのままに、豊かな低音が楽しめました。 ・高域拡張モード バランスモードと比較すると高域の伸びがより増す印象です。クリアさをより強く感じられるサウンドを楽しめます。 ・バスブースト、高域拡張両方ON バスブーストモードと高域拡張モードの両方の良いところを取った、メリハリのあるサウンドを奏でます。デフォルトのクリアさはそのままに、より低域や高域の濃さを楽しめました。 個人的にはバランスモードが1番好みでした。試聴の際には是非スイッチを切り替えてご試聴ください。 【試聴環境】 iPhone 14 Pro→RADSONE ES100→flipears ARTHA Argentum 【試聴楽曲】 YOASOBI - RGB NewJeans - OMG
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わか
@e☆イヤホン
SHANLING
UA5
ブラック
¥32780 税込
音の輪郭が鮮明な小型DACアンプ
「SHANLING UA5」は解像度が高めの小型DACをお探しの方にオススメできる商品です。 全体的にアタック感は強めで、全体域クッキリハッキリしたサウンドを楽しむことが出来ます。 特に高音域の金属音を得意としている印象で、明瞭感がとても良かったです。 各帯域の「量感イメージ」グラフで、中低音域を高音域と比較して少し少な目と評価しましたが、必要量はしっかりと鳴っていました。特に低音域はタイトでありながらもしっかりと芯を残しており、満足感を得ることが出来ました。 ボーカルに関しても、1つ1つの音にしっかりと芯を感じました。位置感は近すぎず遠すぎずな印象で、複数人が同時に歌っている曲であっても1人1人聴き分けることが出来ました。 全体的にクールでデジタルなスピード感のある音だったため近年の打ち込み系の曲との相性が良く感じました。 機能面に関しては、ボリュームがかなり細かく調整できる点が好印象で、ボリュームダイヤルのクリック感も重すぎず片手で操作する際にちょうど良く感じました。 4.4mmバランス接続も可能で、普段DAPを使用している方のサブシステムとしてもオススメできます! 試聴環境 iPad Pro(2020)→SHANLING UA5→AAW ASH(カスタムIEM) 試聴楽曲 YOASOBI - RGB NiziU - Chopstick
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わか
@e☆イヤホン
DITA
Project M 【DITA-ProjectM】
¥49800 税込
DITA流ハイブリッドドライバーイヤホン
DITA「Project M」は、同社初となるダイナミックドライバー(D型)とバランスドアーマチュアドライバー(BA型)をそれぞれ1基ずつ搭載したハイブリッドドライバー有線イヤホンです。 【ポイント】 ・透明度の高い美しいシェル ・中高音域の鮮明さが特徴的 【見た目・装着感】 ポイントにも記載しましたが、透明のアクリルが充填された筐体は、美しさが際立っています。角が全て丸く処理されており、耳に触れる部分が刺激を感じることはありません。 【低音域】 低音域に関しては、柔らかさや丸みを少し感じました。一方でアタック感もあるため、暖かみを感じつつも、芯のある低音を楽しめます。 【ボーカル】 近すぎず遠すぎず。絶妙な距離感に配置されています。ブレスや破裂音の小さな音まで、鮮明に聴き取れました。 【高音域】 やや刺激の強めな高音を楽しめます。一つひとつの音をハッキリと表現している印象です。 【全体の印象】 低音域から高音域にかけて、全ての帯域の音のつながりがスムーズです。明るい印象を受けるサウンドで、見通しの良さが好印象でした。 ぜひお試しください! 試聴環境 iPhone 14 Pro→Earstudio ES100→DITA Project M 試聴楽曲 YOASOBI - RGB 三月のパンタシア - 恋はキライだ
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わか
@e☆イヤホン
FIIO
K11
Silver
¥22698 税込
小さくてもしっかりとした駆動力を感じられる据え置きDACアンプ
FIIO「K11」はミニマルなデスクトップオーディオ環境構築にピッタリな据え置きヘッドホンアンプです。 【ポイント】 ・ディスプレイ搭載で様々な情報が視覚的にわかりやすい ・手のひらに乗るサイズ感でフルバランス構成 【見た目・操作面】 近い価格帯の同社の据え置きアンプ「K5シリーズ」や「K7シリーズ」と比較すると、本商品はおよそ半分の薄さです。前面にディスプレイが搭載されたことで視覚的に情報を得やすくなったことはとてもありがたく感じました。 ノブを2回押し込むことでヘッドホン出力とRCAの出力を切り替えることができます。普段はRCAで接続したスピーカーを使用して、集中して作業をしたり音楽を楽しみたい時にはヘッドホンを使用するといった運用において、使用しない機器を取り外すことなくアンプの操作だけで切り替えられるという仕様はとてもありがたいです。 【音の印象】 中〜低音域の力強さが特徴的です。ボーカルや、ボーカルよりもやや下の帯域にかけての音の存在感が増すためポップスとの相性が良いと感じました。全帯域を通して音の分離感が良く、接続するイヤホン、ヘッドホンの良さを引き出してくれる印象です。 今回のレビューでは、K11とiPhoneをLightning to USB Type-Cケーブルを使用して接続を行いました。iPhone側、K11側ともに特別な設定や操作の必要がなく、機器同士を接続するだけで認識してくれました。e☆イヤホン店頭にてご試聴の際にはスタッフにお声がけいただければ接続用のケーブルの貸し出しも行っておりますので是非お持ちのスマートフォンやDAPを接続してみてください! 試聴環境 iPhone 14 Pro→FIIO K11→MASSDROP x MEZE 99 Noir(99 Clasics用純正アップグレードケーブル使用) 試聴楽曲 YOASOBI - セブンティーン IVE - Baddie