スタッフレビュー詳細
機器を選ばず声を届ける。
スマートフォンと変換アダプターだけでも、はっきりと声を聴かせてくれます。もちろん、オーディオ用機器に接続すれば、声と合わせてより細かい音が聴こえてきます。
「声をよく聴きたい配信や動画にピッタリなのではないか……」初めて聴いた時ふと思い至り、今回は動画や配信メインで試聴を行ってみました。再生環境も3種類用意し、サウンドがどう変わるかをチェックします。
まずは一番手軽なスマートフォン+変換プラグから。変換プラグは店頭でお貸し出ししているものを使用しました。
細かな表現は流石に難しいものの、低域から高域まで必要な分は鳴っています。予想通り声も見えやすく、音楽は勿論、雑談配信やラジオなどをながら聴きするのに丁度よい気軽なサウンドです。
お次はスマートフォン+ポータブルDAC。BluetoothレシーバーとUSB DAC両方をこなせるFiio/BTR7を使用しました。
声の通りが更に良くなり、ささやき声もより明確に送り届けてくれます。楽曲を聴いた際も高域の抜けや低域の密度が上り、より細かな表現を見せてくれました。コチラの組み合わせは、ST-31-02が密閉型である事とかさばらずに音質を強化できる点から、外でも推しの配信をじっくり見たい時や移動中に映画を見たいときにピッタリです。
最後は据え置き型のDACアンプです。
音源に対して色付けの少ないものが良いなと考えたため、RME/ADI2-dac FSを使用しました。
ヘッドホンの実力が発揮され腰を据えて聴きたくなります。声に立体感が出て存在感がさらに上がり、自然に耳へ入ってきます。情報量は増えるものの不思議な事に神経質さはなく、長時間の配信や長めの映画等でも聴き疲れを起こしにくいかなと感じました。
モニターライクな解像度の高さや音同士の繋がりの良さを残しつつ、無機質さを感じさせないサウンドはメーカーのチューニング力の高さを伺わせます。
シンプルな構成でもしっかりと声を届けてくれて、機器をパワーアップさせるとヘッドホンもちゃんと付いてきてくれます。これは潜在的な実力があるからこそです。手軽に良い音と声を楽しみたい方から、ヘッドホンオーディオを長く楽しみたい方まで幅広く使える1台です。
eイヤホン各店に試聴機がございます。是非一度お試しくださいませ!
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
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えっさん
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
ASHIDAVOX
ST-31-02
¥22000 税込
音を届けるという役割は過去も現代も同じ
【ポイント】 ・業務用ヘッドホンの名機を音楽鑑賞用に再構築 ・レトロな温かみ 【デザイン】 黒を基調としたデザインです。外観自体はST-31そのままで、まさに“名機の帰還”という感じですね。シンプルかつクールな印象は、業務用だったという堅牢堅固な雰囲気と同時にレトロな印象も醸し出しているように思います。 側圧は若干強めの印象ですが、ハウジングは耳を覆うようなサイズでイヤーパッドも程よい柔らかさなので、側圧に対しての圧迫はあまり感じませんでした。 さらに、スライダーの調整も可能なうえ、ヘッドバンドはシンプルなレザーです。全体的に軽さがあります。 【音質】 「ST-31」を「音楽鑑賞用」として再発売したという背景にある通り、ある程度のフラットさはありつつも、音を楽しめるように芯のある低音や音の粒に対する明るさを兼ね備えたサウンドを奏でている印象です。 楽器の音色もそのままに、一音一音を丁寧に聴かせてくれるような感覚です。高音域が刺さるような鳴り方もせず、全体的な温かみある音色は正にレトロな鳴り方、というべきでしょうか。打ち込み音もしっかりと描写してくれます。 【総合すると・・・】 「ST-31-02」はASHIDAVOXより1990年に発売されたモニターヘッドホン「ST-31」を「音楽鑑賞用」として再発売されたモデルです。 音楽鑑賞用、つまりはリスニング向けですが良い意味でモニターチックな忠実さが残っているので、安定感のあるヘッドホンのように思います。音の分離感や繋がりもいい塩梅で、どんな音楽ジャンルでも安定して聴けるのではないでしょうか。 初めてのヘッドホンとしてもオススメできる製品です。 【試聴環境」 NW-WM1AM2→ST-31-02 【試聴楽曲】 ・KAN『野球選手が夢だった』「愛は勝つ」 ・CANTA『きらきら』「1400km/h」 ・BUCK-TICK『アトム 未来派 No.9』「New World」
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チバ
@e☆イヤホン 名古屋大須店
ASHIDAVOX
ST-31-02
¥22000 税込
名機ST-31が音楽鑑賞用ヘッドホンにモデルチェンジ
ASHIDAVOXより、モニターヘッドホンの定番機だったST-31が、音楽鑑賞用ヘッドホンとして生まれ変わりました! 【音の第一印象】 最初はST-01のようなフラットな傾向の音なのかと思いましたが、低音域がしっかり鳴っており、なおかつ高域も刺さりづらいといった“音楽鑑賞用ヘッドホン”と呼ぶにふさわしい音です。フラットな音ではないものの解像度が高く、DAC等で様々な組み合わせを楽しめるヘッドホンだと感じました。 【外観】 ST-01の外観をそのままにしており、こういったレトロな外観に惹かれる方も多いと思います。また、元が業務用ヘッドホンのため耐久性は言わずもがな、長年共にできる相棒になることでしょう。 側圧が若干強いためか、イヤーパッドが若干浮くので人によって合う合わないもありそうだなと感じました。とはいえ安定感のある装着感で、イヤーパッドが薄く圧迫される感じがほとんどないので、長時間使用に向いていると思います。 【総評】 外見はレトロでカッコよく、耐久性の高さもポイントです。また、金額も音質や仕様を踏まえると比較的お求めやすいため、コストパフォーマンスに優れていると思います。 ただ、バランス接続をするにはカスタマイズ等が必要になるため、その点は留意する必要がありますが、バランス接続でなくても万能で扱いやすいヘッドホンです。モニターライクなサウンドのヘッドホンをお求めの方よりも、良い音で音楽を楽しみたい方や、初めてのヘッドホン、サブ機としてもおすすめです。 ST-31-02はe☆イヤホン各実店舗でお試しできますので、ぜひ店頭にてお試しください。 【使用環境】 ・ONKYO DP-X1A→Mojo2→当該商品 【試聴音源】 ・無自覚アプリオリ / コメティック(THE IDOLM@STER SHINY COLORSより) ・くだらないや / コメティック(THE IDOLM@STER SHINY COLORSより) ・平行線の美学 / コメティック(THE IDOLM@STER SHINY COLORSより) ・星の声 / シャイニーカラーズ(THE IDOLM@STER SHINY COLORSより)
このスタッフの他のレビュー
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れ〜やん
@e☆イヤホン 秋葉原店
HiByMusic
R4
Orange
¥45800 税込
パワフルスモールワンダフル!
音色はパワフルで、筐体は軽量コンパクトで持ちやすく、デザインもSFチックでカッコいい!眺めても楽しいし、音楽を聴いていても楽しい至れり尽くせりなDAPが登場です。 まず何よりも筐体のセンスが光ります。比較的小さなサイズで、片手での操作がかなり楽に行えます。重量も231gと重すぎず軽すぎないちょうど良い塩梅です。上部には大きめのストラップホールが付いており、ストラップを通して首にかけたりできます。逐一バックやポケットにしまったり、常に持っていたりする煩わしさを解決してくれます。オーディオイベントなど、次々に試聴をする環境で特に役立ちそうです。背面のデザインはSFチックでカッコよく、所有欲を満たしてくれます。少し背の高くなっているブロック部分は机の上に置いた際、ちょうど良い傾斜を作ってくれて、操作性の良さに一役買ってくれます。 動作はかなりサクサクで、固まったり、スライドがワンテンポ遅れたりなどはなく、ストレスフリーに使用できました。 サウンドはかなりパワフルでノリが良く、自然と身体が動いてしまいました。特に中低域が力強い鳴りをしてくれるため、ベースラインをビシビシと感じることができました。中域も負けじと厚みがあり、存在感のあるボーカルを聴かせてくれます。中高域から高域にかけてはキレと聴きやすさが両立されている印象です。ロックやポップス、EDMに特に合いそうだなと感じました。 上記はMSEBやイコライザーをいじらない、ノーマル状態での印象です。これら2つの機能を用いれば、お手持ちのイヤホンやご自身の好みに合わせたサウンドチューニングが可能です! かなり楽しめる一台!メインはもちろん、サブ機として持っていても活躍できる可能性大です!
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れ〜やん
@e☆イヤホン 秋葉原店
Ferrum Audio
ERCO Gen2
¥352000 税込
強くなって帰ってきました。
gen 2の名の通り、第2世代になりました。筐体デザインや大きさは変わらず、中身が換装されています。同社のフラッグシップDAコンバーター「WANDLA」のノウハウを落とし込み、音質のさらなる向上が図られています。 操作性は初代ERCOと変わらず、とてもシンプルです。接続セレクターノブを使用する端子に合わせ、ヘッドホンを繋げるだけで直ぐに聴くことができます。Gainセレクターもあるので、音量が大きすぎたり小さすぎたりした場合にも適時調整が可能です。 前面のOutputは6.3mm×1、4.4mm×1となっており、アンバランスとバランス接続両方を楽しむことができます。出力もかなりのもので、バランス接続時には50Ω/6.1w、300Ω/1.2wと、鳴らしにくいヘッドホンも安心して繋げることができます。 サウンドは全体的に引き締まったイメージですが、上位機種「WANDLA」で感じられた柔らかさが上手く各音の上に乗っており、独特な音色を生み出しています。定位は横方向の正確性が良く、ピシッと決まっています。目線を動かすとしっかりどこにどの音が鳴っているのかがわかり、思わず笑みが溢れます。低域〜高域まで必要十分に出ていますが、特に中域の解像度と描写力が高く、ボーカルが間近に感じられます。女性ボーカルと相性が良く、スッと楽曲の中へ入っていけます。 ヘッドホンはERCO gen2の高出力を活かせるD8000やempyreanなど、深みや余韻の描写力が広い空間を作り出せる平面磁界型ヘッドホンとの相性が良さそうです。 また、ERCO gen2は「HYPSOS」という別売の外部電源装置から電力供給が可能です。ノイズや変動の多い家庭用電源をHYPSOSが整え、ERCO gen2へ送り出します。付属品のACアダプターよりもさらにノイズレスになるため、より細かい音が聞き取りやすくなります。 省スペース性と高出力性をお求めの方にオススメです!
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れ〜やん
@e☆イヤホン 秋葉原店
STAX
SR-X1
¥59400 税込
エントリーながらも一線を画す、歴史あるデザインとサウンドの融合
手軽に始められるエントリーモデルでありながら、その性能は確かです。 上位モデルのSR-009SやSR-X9000、初期モデルのSR-1、SR-Xと同じ丸形ハウジングを採用しており、エントリーモデルながらも歴史と高級感を感じさせるデザインを持っています。ヘッドバンド部分や調整スライダー&アーム部は金属製で、剛性も確保されています。イヤーパッドも上位モデルと同様に、取り付け部は人工皮革、肌に触れる部分は羊皮が使用されており、細部に至るまでこだわりが感じられます。 サウンドの確認には、セットで販売されているSRM-270Sと最上位機種のSRM-T8000を使用しました。 低域から中域にかけては細かな違いはありますが、どちらのドライバーユニットを使用しても概ね似た音質です。低域は綿密に制御され、必要なときには力強く、不要なときには抑えることができます。中域は明瞭で聴き取りやすく、ボーカルやギターが活き活きとしていながら、冷静さを失わず、音楽としてのテンションを保っています。情報量や空間表現に大きな変化はありません。明確に異なるのは高域で、SRM-270Sは少しドライで薄味の音ですが、SRM-T8000ではウェットで滑らかで、厚みのある高域に変わります。過度に出すぎず、耳障りなサ行音が気になることもありません。SR-X1の良さを保ちながら、ドライバーユニットが醸し出す美しい音色を上手く取り入れています。 まずはSRM-270SとセットのSRS-X1000からオーディオを始め、ドライバーユニットを交換することで音の変化を楽しむことができます。エントリーモデルながら、長く付き合えるイヤースピーカーだと感じます。もちろん、既に上位モデルをお持ちの方も、気軽に聴きたい時やサウンドに変化を求める時に活躍してくれる逸品です。ぜひ一度試聴してみてください!
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れ〜やん
@e☆イヤホン 秋葉原店
STAX
SRS-X1000
¥108900 税込
ここから始まるオーディオライフ
必要なのはDACだけ! 手軽にSTAXサウンドを楽しめます。 STAX社はヘッドホンを「イヤースピーカー」、アンプを「ドライバーユニット」と呼称しています。このイヤースピーカーとドライバーユニットがセットになっているのが「SRS-X1000」です。STAX社直々の組み合わせを考えてくれているため、サウンドに関しては安心感があります。DACは付属していないため、お手持ちのものか別途購入が必要ですが、オーディオの醍醐味である「機材の組み合わせによるサウンド変化の楽しみ」を味わえます。悩みは少なく、楽しめる箇所は残すいい塩梅で、入門用としてピッタリです。 さて、肝心のサウンドです。今回は「SRS-X1000」セットとしての総合的な印象をまとめました。DACは「iFi Audio Zen DAC 3」を使用しています。 音はとても軽快で発音が良く、上から下までストレスなく聴くことができます。低域はよく制御されており、出すときは出し、抑えるべきときは抑えられています。中域はこもりもなく明瞭に聴き取れ、もたつきも少ないため、ボーカルやギターが生き生きとしています。高域は少しドライで薄口な鳴りですが、サ行が耳に刺さることなくリラックスして聴くことができました。 重低音が鳴り響いたり、非常に空間が広いわけではありませんが、その素朴さでどのような楽曲とも合わせて、楽曲そのものが持つ世界観を壊さずに聴かせてくれます。 最近有線ヘッドホンに興味を持たれた方、STAX製品に興味がある方、サブ機として手軽な1台が欲しい方に大変おすすめです! 是非一度聴いてみていただければと思います。