スタッフレビュー詳細
音と機能、どちらも譲れないあなたへ
音の第一印象としては前作のEAH-AZ60に比べ角が落ち着き、まとまりがでたように感じました。
EAH-AZ60は個人的に「THE ドンシャリサウンド」という印象でしたが、M2はもともと強みだった低音域の迫力や勢いを増しつつ、中高音域の鋭さを落ち着かせながら繊細さに磨きがかかり、全体にまとまりが出て、完成度がさらに1段階引き上げられたように感じました。
そのまとまりのおかげで楽曲問わず聴きやすいのですが、やはり勢いのある音なのでロックバンドとの相性がいいと感じましたが、勢いの中にしっかりと繊細さのある音なので、テクノなどの音数の多い楽曲にもオススメです。
同時に発売されたEAH-AZ80も同様に音質面も進化しておりますが、大きく変わったと感じるのは機能面です。ノイズキャンセリングはよりしっかりと外音をカットしつつ、30分程度装着していましたが個人的にキツさや閉塞感が気になることはありませんでした。外音取り込みはクリアに聴こえるようになっておりマイク性能が格段に上がった印象です。
試しに外で使用し軽く走ってみましたが風切り音も気にならなかった為、通勤通学など外でもストレスなく使用できるのではないかと思います。
機能で一番変化があった点といえばやはりマルチポイントです。前作もマルチポイント機能はついていたものの2台までだったところが、M2になり3台まで同時にマルチポイントをすることが可能になりました。2023年夏現在、3台のマルチポイントが可能なトゥルーワイヤレスイヤホンはとても珍しいです。
実際に手持ちのiPhone、iPad、PCでマルチポイントを試してみました。まず3台で接続するためにはTechnicsアプリ上で『設定→マルチポイント→3台』に設定する必要があります。
そしてあらかじめ各端末とEAH-AZ60M2をペアリングし、全てが接続済みの状態で使用できました。私が試したのは
①全ての端末で音楽や動画を順番に再生する
➁iPad、PCで動画再生中にiPhoneで受電する(LINEアプリ)
という2パターンです。①に関して、どの端末でも特に遅延なくスムーズに再生機器の切り替えができました。②も動画再生中に呼び出し音が鳴りイヤホンの操作で応答まで可能でした。
仕事上色々な端末でイヤホンを接続したい方にはかなりオススメしたいほど、スムーズな切り替えが実現しています。また、マルチポイントの性能はさることながら、今回の検証で私が最も推したいと思ったのは優れた通話性能です。
先述したノイズキャンセリング、外音取込の機能でもマイク性能は高いと感じましたが、実際に通話で使用してみると、店内でBGMが多い環境だったにも関わらず、通話相手の声がとてもクリアに聴こえ、周りの音はさほど気にならない快適な通話を行えました。
マルチポイント機能と合わせ、リモートワークなどのお仕事が多い方には嬉しい機能が詰まっているのではないでしょうか。「音も機能も譲れない!」という欲張りさんにはうってつけのイヤホンです。
【試聴楽曲】
KEYTALK 君とサマー
NANIMONO ジャージは戦闘服★
YOASOBI アイドル
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
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ナキ
@e☆イヤホン 名古屋大須店
Technics
EAH-AZ60M2
ブラック
¥27720 税込
毎日音楽でブチ上がりたい方、絶対コレ。
一聴しての第一印象は、女性ボーカルが落ち着いた距離を保ち、低音と高音が一歩前に出るような「お手本のようなノれるサウンド」でした。 聴き込んでいくとクールな音粒がひとつひとつが良く立っており、巧みな奥行きや左右の分離の表現も相まって、各帯域の見通しがよく非常に鮮明かつクリア。細部の描写にも余念がなく、思わず様々なジャンルの音楽に聞き入ってしまいました。 高めの中音域から高音域にかけての鮮明さと爽快感が印象的で、投げっぱなしの荒っぽさがなく「鋭利」「刺さる」と一蹴させない絶妙な鳴り方が非常に癖になります。 イヤホンユニットの重量が片側7gと、スペック上は決して超軽量とは言い難いはずなのですが、すっかり試聴に夢中になり、後から製品スペックを確認して「絶対に7gもないよ!」と驚いてしまうほど、個人的には違和感がなく軽い着け心地です。 ノイズキャンセリング性能は十分すぎるほど高く感じました。建物内の空調の音や車両が通行する低い音など、音楽に没頭したい時に気になる環境音が特にしっかりと打ち消される印象です。また、外部音取り込みモードでは人の声が聞き取りやすく、それでいて特有の露骨な集音感も感じませんでした。 筐体背面のタッチセンサーはやや高感度で、ちょっとコンビニに寄ってお会計……というシーンでも不便しませんでした。 私のように、クールトーンで描写力の高い音作りがお好みの方や、毎日音楽でブチ上がりたい方には、絶対にコレです。
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わか
@e☆イヤホン
Technics
EAH-AZ60M2
ブラック
¥27720 税込
目の前に広がる低音と高音がテンションを上げてくれる完全ワイヤレスイヤホン
Technics「EAH-AZ60M2」はしっかりとした低音域と中高音域の抜けの良さのコントラストが好印象な完全ワイヤレスイヤホンです。 【ポイント】 ・しっかりと量感のある低音 ・近くて鮮明な高音 【低音域】 低音域に関してはしっかりと量感がありました。音の1つ1つに芯は感じるものの、やや輪郭は丸い印象ですが、「ゆるい」と感じることはなく、適度にアタック感を抑えられていて、中高音域とのバランスが良く感じました。 【ボーカル】 今回試聴に使用した楽曲の女性ボーカルは、他の帯域と比較するとやや遠目に配置されている印象でした。後述する高音域の存在感が大きいため、ボーカルがやや遠めに配置されていることで、くどさを感じさせず、全体をスッキリとした印象にしてくれています。 【高音域】 近さと鮮明さを感じる高音域がとても印象的です。やや刺激的に感じる場面もありましたが、メリハリが効いている高音が、前述したボーカル域の特徴も相まって見通しの良さに一役買っているように感じました。 レビューの際に、同時発売の「EAH-AZ80」も試聴を行いました。どちらも、見通しの良さを感じるサウンドである点は共通していますが、EAH-AZ80と比較するとEAH-AZ60M2(本製品)の方が、低音の量感がある印象でした。低音寄りのサウンドが好みの方であれば「EAH-AZ60M2」の方が好まれるのではないかと思います。 どちらもオススメの商品です。是非e☆イヤホン店頭にて聴き比べしてみてください! 試聴環境 iPhone 14 Pro→Technics EAH-AZ60M2 試聴楽曲 YOASOBI - Idol IVE - I AM
このスタッフの他のレビュー
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さばたん
@e☆イヤホン 秋葉原店
DUNU-TOPSOUND
HAYABUSA ULTRA
¥42000 税込
イヤホンをランクアップするならこれから
一聴しての印象は低音のハリがありつつ、金属筐体らしい歯切れの良い音だと感じました。 全体的にバランスはいいものの“弱ドンシャリ”のような印象も受けます。個人的にはバンドサウンドと、ボーカルは半歩ほど前にいるので女性ボーカルを聴かれる方へオススメです。 メタリックブルーの筐体に、全体ではなくフェイスプレートの縁部分にのみ総柄をあしらっているので、さりげなく他のイヤホンとの差がつけられるのが良いですね。 手にした時、ずっしりとした重さを感じましたが、装着すると重みのおかげでしっかりと安定感のある着け心地が得られます。 また、イヤピースが3種類付属しており、自分好みにカスタマイズできる点が嬉しいですね。さらに、プラグが交換式になっており追加のケーブルなしでバランス化できるのもありがたいです。 「今持ってるイヤホンをワンランクアップさせたい」+「ケーブルのバランス化に興味がある」という方にはもってこいの一本です。 【試聴楽曲】 10-FEET『第ゼロ感』 MOSHIMO『バンドマン』 KEYTALK『zero』 【試聴環境】 iphone12mini iPhone純正 3.5 to Lightning
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さばたん
@e☆イヤホン 秋葉原店
intime
脂 (KOTTERI) MarkII -コッテリマシマシ-
¥18000 税込
もっと硬く!濃く!多く!をご堪能あれ
e☆イヤホンPRスタッフ「はまちゃん」チューニングイヤホン脂 (KOTTERI)が『マシマシ』になって帰ってきました。 まず、前作のベースモデルは「intime 轟/煌」でしたが、今作は「intime 翔 DD」となり、形状が丸みのあるやわらかいデザインになっています。また、前作は左右で配色が異なりましたが、今作は左右で統一されたスモークブラックのシックな色味で、普段使いしやすいデザインになっています。 音質について、低音好きな私としては前作のチューニングがとても気に入っていたので、『マシマシ』になったサウンドにとても期待していましたが、結論から言うと、期待以上の結果でした。前作は「とにかく重低音」というコンセプトに忠実で、それはそれで楽しい音でしたが、今作の『マシマシ』ではイヤホンとしての完成度が一段と高くなり、重厚な低音の中でも輪郭を失わずに解像度が向上した印象で、低音そのものもベース重視という鳴り方から、全体のバランスが良く深みのある低音に進化したように感じました。「KOTTERI」らしい臨場感や迫力も充分で、前作同様ライブ音源にもぴったりですが、今作はより幅広いジャンルで楽しんでいただけるイヤホンになっていると感じました。 他にはない個性的な音をお求めの方や、普段低音イヤホンを使わない方でも1本持っておく価値があると思います。 【試聴楽曲】 ・ロトカヴォルテラ/KEYTALK ・全方向美少女/乃紫 ・悪魔のキッス/悪魔のキッス(戦慄かなの&かてぃ) 【試聴環境】 ・iPhone12mini ・Apple純正Lightning to 3.5mmアダプター
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さばたん
@e☆イヤホン 秋葉原店
AUDEZE
MM-100
¥77000 税込
手軽にAUDEZEサウンドを
ハイエンドモニターヘッドホンで人気のAUDEZEから、AUDEZE製品の中では比較的お求めやすいヘッドホンが登場しました。 まず、ハイエンドモデルとの大きな違いとして、ケーブルが挙げられます。ヘッドホン端子は既存モデルで使用されていたminiXLR両出しから、リケーブルの幅も広い片側3.5mmになりました。ヘッドホンには両側に3.5mmの受け口がありますが、どちらか片側に差し込むと音が鳴るため、使用環境に応じてどちらに挿すかを選べます。 さらに、ハイエンドモデルとの違いとしてヘッドバンドも挙げられます。「MM-100」のヘッドバンドはネジ式になっており、細かなサイズ調整こそできませんが、使用ごとに調整する手間や、長期間の使用でヘッドバンドが緩む心配がない点は嬉しいポイントです。 また、475g(本体のみ)と同メーカーの他モデルと比べて比較的軽量で、イヤーパッドに厚みがありホールド力はほどほどにあるものの側圧は強すぎず、優しい装着感です。 音質に関しては全体的に中心に寄っており、特にボーカルが一歩前に出ている印象です。開放型ヘッドホンで抜けがちな低域も、量こそ多くないもののしっかりアタック感があり、横に広がりを感じます。全帯域のバランスは良いですが、個人的にはモニター用途よりもリスニング用途として楽しめるサウンドだと感じました。 モニター用途として使用する場合、ボーカル表現の近さからボーカルモニターとして適していると思います。ROCKやPOPSなど、バランスよく楽しく聴ける楽曲を楽しみたい方に特にオススメしたい一台です。
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さばたん
@e☆イヤホン 秋葉原店
FIIO
Q15
Black
¥68477 税込
コンパクトとパワーの両立機
Q5Sの後継機にあたるQ15が登場しました。 中型サイズのポータブルアンプで、片手でしっかりと掴めるほどです。スマートフォンとも変わらないサイズ感で、合わせて持ち運ぶのにもちょうどいいですね。ただ、片手で持つとズシッとくる重量感と厚みはあるので、ポケットなどに収納するのはきつめになってしまうかなと思います。ポーチなどに収納するのがオススメです。 音質に関しては大きく変化させずストレートに再生してくれるので、様々な機種と組み合わせて使えると思います。サウンドはシンプルな作りで、人によっては物足りなく感じる場合もあるかと思いますが、Q15にはイコライザ機能が搭載されており、プリセットEQが7種類あるほか、アプリを使うことでカスタマイズEQも使用できます。 出力に関しては3.5mmと4.4mmジャックがありバランス接続に対応しているうえに、鳴らしにくいイヤホンやヘッドホンもしっかりと再生してくれます。このQ15に搭載された「デスクトップモード」ではバランス出力+ヘッドホンモードにおいて1600mWの出力が可能なので、より駆動力の必要なヘッドホンを出先でも楽しめます。また、入力方法はBluetooth・同軸・USB-Cなど、複数対応しているので幅広い場面で使用しやすいです。 さらに、USB-C接続時に搭載されている「フォーンモード」をONにすると、Q15の内蔵バッテリーで駆動します。「フォーンモード」をオフにすると通常のドングルDACと同様に、スマートフォンからの電力供給で駆動するため充電がなくなってしまっても安心です。 とてもコンパクトでパワーのあるポータブルアンプですので、手軽に楽しめる据え置きアンプとしても使えます。据え置きアンプを置く為のスペース確保が難しい方などに、外でも家でも楽しめる一台としてオススメです。