スタッフレビュー詳細
音量を独立管理できる便利オーディオインターフェース
Rolandより出入力を一元管理できる多機能オーディオインターフェース(以下AIF)「BRIDGE CAST」が出ました。
まず目を引くのはボリュームノブの多さです。左からMIC・AUX・CHAT・GAMEの調整ができます。ノブをひねると円周上に配置されたLEDが光るので、音量調整が簡単にできます。大きな4つのノブはクリッキーで調整感覚がつかみやすく、LINEOUTなどの小さいノブはシームレスに動くので使いやすいと思います。
このAIFの特徴としてこれ単体で声にエフェクトをかけたり、ゲームに最適化されたイコライザーを呼び出せることが挙げられます。
有名なAIFの多くはAIFのソフト側や、起動しているゲーム側で音量調整やイコライジングを行わないといけません。しかし「BRIDGE CAST」であればあらかじめ設定してある音響設定をボタンひとつで呼び出せるので、違うカテゴリのゲームをするときでもワンタッチで最適化された設定を呼び出せます。足音や銃声を聞くためのFPSの設定と、サウンドを楽しむRPGなど、設定を簡単に使い分けできるのはとても便利だと感じました。
また、VCなどを使う際でもボタンひとつでミュートできるのは強い点です。Windows側の設定が必要にはなりますが、ゲームやマイク、PC全体の音量を独立して調整できるのは使い勝手がいいと思います。
音質はクリアで癖のない特性で、使用する環境を選びにくい印象です。実際にゲームで使用しましたが、細かい足音や方向も聞き取れるうえ、壮大なサウンドも高音質で楽しめます。Windowsの環境であれば96kHzまで対応しているので、必要十分ではないでしょうか。
1ランク上のゲーム体験を求める方や、配信を始めてみたい方におすすめのAIFです。
再生環境:PC(Windows11)→BRIDGE CAST→HS1300SS
試聴楽曲:Ado「踊」
Official髭男dism「Pretender」
花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ feat. 花譜, ツミキ」
量感イメージ
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
Astell&Kern
A&futura SE300
¥222200 税込
AKの技術の結晶
A&futuraライン待望の新作、「SE300」の登場です。その音は非常に生々しさを感じさせながらも、鮮明でクリアな音質に仕上がっています。 A級アンプモード・OSで試聴した際は、どの帯域も非常に滑らかでクリアな音質に感じました。「今まで聴こえなかった音が聴こえる」とよく言いますがそれを突き詰めたような感じです。情報量がありながらも、整っている音なので長時間聴いていても問題ないと思います。 A級アンプ・NOSモードだと柔らかくよりアナログライクな音になります。残響感や空気感の表現がより丁寧になり、角の取れた音ながらもきっちりと表現する所はしているので気持ち良く聴けます。 A/B級アンプ・OSモードだと迫力のある情報量の圧を感じます。音圧だけでなく情報量も多いのでノリよく音楽を聴けます。 A/B級アンプ・NOSモードは迫力もありつつ、若干のウォーム感を加えることによりさらに聴きやすくなります。 4種のモードから好みや気分によって選べるのも素晴らしいですが、どのモードを選んでも解像度や表現力に不足はなく、かなり高いレベルでまとまっていると感じました。AKの本気度の高さが伺えます。 外観は「Stream(流れ)」をコンセプトにしています。側面は波を思わせるようなうねりがありデザイン的にも良く、個人的には丸みを帯びているので使いやすいなと思いました。ボリュームノブ側の側面はステンレスの鏡面仕上げになっており、美しい見た目です。 Astell&Kernの技術の結晶のR-2R DACやA級A/B級アンプの切り替え機能を搭載した意欲作「SE300」。アナログライクながらもきっちりとした解像度や表現力を求める方にオススメのDAPです。是非ご試聴ください。 再生環境:SE300→ES60 試聴楽曲:KOTOKO Aiobahn「INTERNET YAMERO」 花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」 ずっと真夜中でいいのに。「綺羅キラー(feat. Mori Caliope)」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
Astell&Kern
A&norma SR35 【IRV-AK-SR35】
¥116980 税込
マルチパーパスコンパクトDAP
Astell&Kernから待望のミドルハイクラスDAPの登場です。 まず目を引くのはやはり斜めに配置されたディスプレイです。SRシリーズのアイデンティティのこの配置は、右手でホールドした時に視認しやすいように作られています。実際に持ってみると視認性が高いと感じました。 UI/UXについては、フラッグシップラインで採用されたものに一新されています。CDのアルバムアートが表示され、そこから各曲にアクセスできるスタイルです。もちろん今までのリスト表示やタイル表示などにもできるため、使いやすいです。また、動作もサクサク動きます。SDカードに音源を落として使う方には最適な選択肢かもしれません。 音についてはクアッドチップのおかげか、パワフルなサウンドです。もちろん押し出しが強くなっただけではなく、従来の中高音域、特にボーカルの艶感などはしっかりと継承されています。 「KANNMAX」に近い音作りですが、もう少し中高音域の伸びがあるように感じます。デュアルチップモードにすると押し出しの強さは控えめになり、丁寧な“AKらしい音”になります。好みや気分によって使い分けができ、様々な楽しみ方が想像できました。また駆動力も十分なので、イヤホンやヘッドホンとの組み合わせも幅広いです。 近年大型化する傾向にあるミドルハイクラスに彗星のごとく登場した、コンパクトでパワフルな「SR35」、ぜひご試聴ください。 再生環境:SR35→ES60(3.5mm接続) 試聴楽曲:official髭男dism「pretender」 花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」 ずっと真夜中でいいのに。「綺羅キラー(feat. Mori Caliope)」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
ETYMOTIC
ER4SR
¥43780 税込
シャープなモニター
BAのシャープさとドライなモニターサウンドを提供する「ER4SR」です。 ETYMOTICの特徴は徹底された無駄のなさです。外観にも音にもそれは表れています。円筒状のハウジングからステムが生えている外観は、最近あまり見ない※実にシンプルな構造です。(※2023年5月のレビュー投稿時点) 装着感は良好で、軽い筐体のおかげもあり長時間のモニター作業などにも適しています。 音質としては同社の他機種とは異なり、非常にドライでレスポンスのいいモニターサウンドを届けてくれます。まさに音源を観測するために制作されているというコンセプトを体現するようなサウンドです。 前作のER-4Sより低音を強化したと言われており、低域のモニターもしやすいです。音場はあまり広くなく、定位はしっかりとしています。 モニターサウンドの極致といっても過言ではないほどのフラットな音響特性である「ER4SR」。低域をさらに強化した「ER4XR」という機種もあるので併せてご試聴ください。 再生環境:SE200(ESS側)→ER4SR 試聴楽曲:official髭男dism「pretender」 花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」 ずっと真夜中でいいのに。「綺羅キラー(feat. Mori Caliope)」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
intime
翔 Special Version
¥149600 税込
蒼い小粒の実力者
スッキリとした表現で音楽本来を楽しめる「翔 Special Version」です。 音としては全体的にスッキリとした明るいサウンドです。ハリのあるタイトな低域、明るくハッキリ聴かせる中域、伸びのある高域、どこを取っても十分です。 音の立ち上がりが速いので、レスポンスが求められる曲などでも使いやすいでしょう。音場はある程度の広さがあり、閉塞感などは感じさせません。 外観は明るいメタリックブルーに「翔」と力強い字体で書かれており、特別仕様と思わせてくれる仕上がりの良さです。 ケーブルはアメシストを思わせるかのような紫です。やや太いですが、柔らかく取り回しもいいので使いやすいです。また、プラグが4.4mm 5極なのですぐにバランス接続も可能です。 スッキリでありながらもメリハリのあるサウンドと、堅牢な作りをしているハウジングで長く使えそうな「翔 Special Version」。様々なジャンルを聴く方や長時間のリスニングに使う方にオススメの1本です。是非ご試聴ください。 再生環境:iPhone13pro→ifi Audio NanoISD BL→翔 SV 試聴楽曲:BassHunter「All I Ever Wanted」 S3RL「FriendZone」 S3RL「Music is My Savior」