スタッフレビュー詳細
コンサートホールのような広く壮大な空間を
音を綺麗に、かつ音場を広くして音に余裕を持たせる。そんな確かな性能を持ちつつ、複数の音楽再生アプリからのストリーミング再生にも対応するDAC内蔵ヘッドフォンアンプ「GoldenWave SERENADE」をご紹介します。
全体的に黒で統一された重厚感のある見た目。同社の「GoldenWave PRELUDE」より少し小さめの大きさをしています。(※画像2枚目、下の機器が「GoldenWave PRELUDE」です。)
上面の手前側には、入出力端子を切り替えるINPUT/OUTPUTと、ディスプレイの光力やストリーミング機能の設定等を設定するSELECT、計3つのボタンがあります。INPUT/OUTPUTはボタンを押すごとにDACやH-AMPなど瞬時に入出力のモードが切り替わる仕様となっており、操作感覚は簡単でした。
前面にはボリュームのつまみと3つの出力端子、ディスプレイがあります。ディスプレイには視聴環境に応じてオーディオフォーマットや現在の入出力のモード等が表示されるようです。
音質の特徴は、音場が広くなって壮大な雰囲気になること。各帯域の量感を変えるということはなく、原音の質感を保ちながら左右と奥行きがかなり広がった印象です。音場が広がったことで、音同士のぶつかるような感覚が少なくなり、分離感も上がっていました。
広くて壮大な音場を生み出すという特徴から、開放型のヘッドホンを持っている方におすすめ。また、HIFIMAN製のヘッドホンであればなお相性が良いです。また、空間の表現が良いとも言えるため、クラシックなどコンサートホールで行われる形式の音楽ジャンルに合うと思います。
ちなみに、イヤホンも接続できますが、ホワイトノイズが発生する場合もあるため、ヘッドホン用に使うことを推奨します。
開放型ヘッドホンの音場の広さを最大限に活かしたい方、そして家のネットワークを通じて音楽を再生できる快適なリスニング環境をお求めする方におすすめです。
視聴環境:
スマートフォン( USB-C ) → SERENADE ( USB-B → H-AMP出力[6.3mm] ) → ヘッドホン
試聴で使ったヘッドホン:
TAGO STUDIO TAKASAKI「T3-01」
HIFIMAN「Arya 平面磁気駆動型ヘッドホン 」
量感イメージ
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なおティー
@e☆イヤホン
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最高クラスの音質を外出時にも体験したいという方へ
地響きのような深い超低域から、針のように細い超高域まで、すべて滑らかにクリーンな音に変化させてくれます。最高クラスの音質と持ち運びできるサイズ感を両立したポータブルDACアンプ「D16 TAIPAN」のご紹介です。重量はあるものの、この音質なら納得の一品です! 一般的なスマートフォンより一回り大きいサイズで、ディスプレイ以外ほぼ全て黒色の金属で構成された重厚感のある外観です。持つとかなりの重みを感じるので、電車や徒歩などの移動時に持ち歩いて使うというよりは、室内で机などに置いて聴く用途が合いそうです。 正面から見ると、上下側面に入出力端子やスイッチが揃っていて、端子の上部に「COAX」や「OUT」などの表記が書かれている親切な設計です。また、USB-C端子が充電用とDAC用で2つ用意されており、充電中もDACとして使用できるのが地味にうれしい仕様ですね。 操作は電源ON/OFFのトグルスイッチと大小2つの音量調節ツマミのみというシンプルな構成です。ツマミは押し込むことも可能で、ディスプレイの表示/非表示や出力の設定切り替えなどができます。 音質は、ノイズがすこぶる少ないクリーンなサウンドという印象です。イヤホン本来の個性は残しつつ、すべての音が滑らかでかつ明瞭に聴こえてきます。全ての帯域の音がまんべんなく精密に聴こえてくるため、普段聴いている曲でも新しい音を発見することがあり、驚きの連続でした。 特に重低音は顕著にクッキリとした音に変化しており、音程や定位が聴き取りやすいです。凄く深い音をここまで綺麗にまっすぐ鳴らしてくれるDACは、ここ2023〜2024年のポータブルDACの中では初めて聴いたかもしれません! 音場も広めの印象で、すべての音から半歩下がって俯瞰して聴くような感覚です。楽器の数が多い曲でも、一つひとつの音の位置感覚が分かりやすいです。 外出時に持ち込めるDACの中ではトップクラスに音質が良いと感じたポータブルDACでした。カフェやホテルなど、家にいる時以外の時間でも音質にこだわりたい方にぜひおすすめです。また、省スペースな据え置きDACアンプとして使用するのもおすすめできる性能です!
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なおティー
@e☆イヤホン
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なおティー
@e☆イヤホン
FIIO
JT1 Black
¥13200 税込
家でゆったりと聴いていたくなるヘッドホン
着け心地が良く、癖の少ない優しいサウンドが特徴的で、初心者の方にも安心してご案内できるヘッドホンが登場しました! FIIOから発売されたエントリーモデル「JT1」をご紹介します。 花の模様のように配置されたパンチングが施された正円のハウジングが特徴的で、一見開放型にも見えますが、密閉型のヘッドホンなので音漏れの心配はほとんどありません。 重さは一般的なヘッドホンと同じくらいで、特別軽いというわけではありませんが、側圧は強すぎず優しい着け心地でした。側圧が弱いとズレ落ちる不安がよぎりますが、大きめのハウジングが耳周りや頭を広い範囲で覆うようにホールドすることで、多少の首の振りでズレることはありませんでした。 音質は低域と中高域に少し焦点を当てた、程よくメリハリのあるサウンドという印象です。迫力ある太い低域と、まっすぐ綺麗に伸びてくる中高域が音楽の美味しい部分を強調しつつ、全体的にまろやかでサラッとした感覚で聴くことができます。音場は奥行きが広く、各音の前後の配置がわかりやすい印象でした。 まとめると、強く締め付けることなく、そっと包み込むような優しい着け心地。サウンドはまろやかで聴き疲れしにくいので、総合的に長時間の視聴でも快適に使用できるヘッドホンだと感じました。家でまったりくつろぎながら、じっくりと音楽や動画などのコンテンツを楽しむ方には特におすすめです!
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なおティー
@e☆イヤホン
ONIX
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¥130680 税込
外観、音質ともに気品あふれるDAP。これ使ってる人見たら惚れてまうやろ
一番気に入っているのはクラシックな高級感ある外観です。マットな質感をした黒色の筐体の落ち着いた雰囲気と、金色に輝くボリュームノブ・端子のゴージャスさとのコントラストが実にエレガント! これだけでもただ者ならぬ風格がある上、音質も非常にブリリアント! 一聴してみると、滑らかで透き通った余韻と角の取れた繊細な音色が特徴的で、空間に余裕を感じられる大人のサウンド。全体的に気品あるDAPで、所有欲があふれ出る一品です! ここからは気に入った細かい点を2つご紹介します。 まず、物理ボタンがある点。2024年現在の大半のDAPはタッチスクリーンで操作が完結されているのが主流である中、あえて物理ボタンで前の曲・再生/停止・次の曲・ファンクションキーが配置されています。タップ操作をしているのに機器が反応してくれないことが私は多く、主要の操作を物理ボタンとして配置してくれるのは個人的に嬉しい点です。 次に、スクリーン画面の表示が回転する点。例えばラックに立てかけた際に、充電と視聴を同時にやるとなると、出力端子と充電端子の配置が上面と底面にある都合上、横置きにしないと繋げにくいことありませんか? そんな時にもスクリーン画面の表示を横に合わせれば視認性も確保できます。地味にうれしい点ですね! まとめると、外観や音質ともに余裕感のある上品なDAPです。所有欲を最大限に満たしつつ確かな性能・音質を持つ商品なので、自分へのご褒美品としておすすめの一品です。