スタッフレビュー詳細
月光のごとく美麗で柔らかいサウンド
高域の煌きやボーカルのつややかさと、豊かな残響感が特徴的なFAudio「Moonlight」は、よりリスニングライクに音質を変化させたい方におすすめのケーブルです。今回は同じくFAudioから出ている数量限定モデル「Mezzo」と組み合わせて試聴しました。
もともと沈み込みながらハリのある低音やつややかな高音を特徴とする「Mezzo」は、「Moonlight」と合わせることでよりそのポテンシャルを発揮している印象です。高域にはシャキッとした煌びやかさをプラスし、中低域にはつややかさと深さを加えます。ボーカルメインの曲でもインストゥルメンタルの曲でも使えますが、個人的にはインストゥルメンタルの曲の方が響きや余韻を味わえるので相性がいいと感じました。
被膜は布巻きで、ブリティッシュグリーンのような深い緑に黒の二色が採用されています。布巻きなので非常に柔らかく、取り回しのいいケーブルに仕上がっており、また、コネクターカバーの外側には三日月のアイコンが入っていて、ちょっとした愛嬌さえ感じさせます。
FAudioから柔らかい光で優しく照らす月光のような、ウォームでありながらも美麗さも感じさせるケーブル「Moonlight」。その品質・音質はイヤホンのポテンシャルを最大限に引き出してくれるでしょう。
再生環境:iPhone13pro→W4EX→Mezzo(Moonlight)
試聴楽曲:KOTOKO Aiobahn「INTERNET YAMERO」
花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」
ずっと真夜中でいいのに。「過眠」
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
TAGO STUDIO TAKASAKI
T3-02
¥37400 税込
ナチュラルモニターの定番
ナチュラル系モニターイヤホンの定番「T3-02」です。定評のあるTAGO STUDIOのモニターヘッドホンである「T3-01」と同じく木のハウジングが採用されています。 T3-02には、BOX-IN-BOX構造という一般的なプロユースのレコーディングスタジオに用いられている建築構造の方式を採用しており、高い遮音性が特徴です。イヤーピースはSpinFitのシリコンイヤーチップが付属しており、装着感が良好です。 音はナチュラルで、音源に対して忠実に出してくれるように感じました。定位や空気感がしっかりしておりさすがのクオリティです。また、残響感や距離感も自然です。 ナチュラルなサウンドなので聴き疲れしにくく、長時間のリスニングにも使用できます。まさに万能という言葉がふさわしいです。 コネクタが独自規格ではありますが、純正のバランスケーブルも別売りであり、e☆イヤホン・ラボのobsidianやIoliteなども使えるのでケーブルも選べます。 ナチュラル系モニターサウンドの定番であり、優しい柔らかい音でリスニングにも使える万能派「T3-02」を是非ご試聴ください。 再生環境:SE200(ESS側)→T3-02 試聴楽曲:official髭男dism「pretender」 花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」 ずっと真夜中でいいのに。「綺羅キラー(feat. Mori Caliope)」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
AKG
N9 Hybrid
ホワイト
¥55000 税込
まさに万能AKGサウンド
AKGの万能ワイヤレスヘッドホン「N9 Hybrid」です。 一聴してそのサウンドの完成度の高さに驚きました。まさに「AKG」というような味付けの少ないサウンドながらも、音源のうまみを消さない絶妙なバランスで作られています。中高域は適度な艶感があり、音の粒立ちもありながらもさらっと真水のような透明感が特徴的です。低域も量感控えめではありますが、音楽の持ち味を最大限に引き出してくれるようなレスポンスの良さがあります。 装着感としては側圧は適度に強く、イヤーパッドも厚めのふかふかなので長時間の使用でも問題なさそうです。ノイズキャンセリングも柔らかく強い印象を受けます。店内BGMなども微かに聴こえる程度までカットしてくれるので、作業に集中したい方や、没入感を求める方に最適ではないでしょうか。ノイズキャンセリングの強度もアプリ内で自由に変更することができるので便利です。 アプリ自体も設定できる項目が多く、細かく設定できる項目もあるのでかなり使いやすいのではないでしょうか。また物理ボタンを搭載しており、右ハウジングを前後に回すことによって音量調節ができます。これによって誤操作が少なくなりそうなのも嬉しいです。ドングルも付属しており、最初から低遅延モードなども使えるのでゲームなどにも使える汎用性の高さも持ち合わせています。 アプリも本体もサウンドも隙のないAKG「N9 Hybrid」。仕事でも趣味でも汎用性の高いワイヤレスヘッドホンがほしい方におすすめです。 試聴環境:iPhone 13 Pro → N9 Hybrid 試聴楽曲:日向電工「ブリキノダンス」、ネイサン・エヴァンズ「WellerMan」、スティーヴ・アオキ「Azukita」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
AZLA
SednaEarfit max ASMR Standard イヤーピース
M/ML/Lサイズ各1ペア
¥2470 税込
より空間表現や臨場感が欲しいASMR好きの方へ
様々な素材で優秀なイヤーピースを生み出すAZLAから新しいイヤーピースが登場しました。医療グレードのシリコンを使用し肌なじみが良く違和感を感じさせにくい「maxシリーズ」のバリエーションモデルになります。 「そもそも『ASMR』とは何ぞや?」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。難しく言うと「Autonomous Sensory Meridian Response」=「自律感覚絶頂反応」。簡単に説明すると「人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地良い、脳がゾワゾワするといった反応・感覚」となります。ジャンルの1例を挙げますとバイノーラル録音による雑談や、美容室のサウンドを再現したものなどがあります。そのASMR用に再設計したものが今回の「SednaEarfit max ASMR Standard」です。 今回は私が普段ASMRを聴くときに使用しているMOONDROP「竹-CHU-」に装着して使用しました。 音質の変化としては音圧が上がり、全体的に少し中域が近づくような印象を受けました。中高音域が主体の女性ASMRtistの作品でも中低音域主体の男性ASMRtistの作品でも定位感が上がることにより、臨場感やリアルな空間表現を感じられます。もともと中高音域にフォーカスされている「竹-CHU-」とは相性がよさそうです。 ゲームでも使用しましたが、空間表現がリアルになることで敵の位置の把握がしやすくなったように思えます。少し高域に丸みが出るので銃声なども適度に聴きやすくなりました。 装着感としては、やはり「MAX」系の医療用シリコンのおかげで肌なじみが非常に良いです。ゲームと睡眠時に3-4時間ほど断続的に装着していましたが、痛みは他のイヤーピースより発生しにくいように思います。通常のMAXと違いなだらかに傘が広がっていく形状なので、遮音性も向上しています。より集中できますね。 サイズ展開も細かいので、実際にフィッティングすることによってより装着感の向上が期待できます。細軸用アダプターなども入っているので、多くのイヤホンで使えます。 近年拡大してきた「ASMR」市場をターゲットにしている「SednaEarfit max ASMR Standard」はより臨場感や生々しさ、空間表現を求める方におすすめです。是非ご試聴ください。 再生環境:iPhone13Pro→MOONDROP 竹-CHU- 試聴楽曲:おしごとねいろ ~看護師編~【CV:今井 麻美】 ASMR Surge 「Soap Carving」(YouTubeより)
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
qdc
EMPRESS-C
¥467500 税込
qdcハイエンドの一角を成す女帝
qdcハイエンドモデルの一角を成す"女帝"「EMPRESS」です。 やはり最初に目を引くのはその圧倒的な大きさではないでしょうか。トライブリッド15ドライバーという圧倒的なドライバー数を内蔵するハウジングは、qdcの他のモデルより明らかに大きくなっています。しかし多くのカスタムIEMを製作している実績のあるqdcらしく、装着感は非常に良好です。耳の大きい自分でも少し飛び出しはしますが、遮音性やフィット感はかなりしっかりしています。 サウンドとして特筆すべき点は、バランスの良さと透明感、レスポンスの良さだと感じます。中高域は伸びやかでありながらも引きが早く聴きやすいです。連続するシンバルの音などもキッチリ1音1音鳴らすのには驚きさえ覚えます。ボーカルが少し前にいますが、分離感があるので決して混ざることなく、伸び感・透明感でしっかり主張してきます。低域は少し量感としては控えめではありますが、軽快に鳴らします。 総評としては、極めて高いレベルでバランスの取れている透明感抜群のハイエンドイヤホンという印象を受けます。今回の試聴にはボーカロイドやJ-POPなどを中心に聴きましたが、どんなジャンルでも満足感を得られるでしょう。 qdcが満を持してカスタムIEMの最上位として送り出す「EMPRESS」。伸びやかな高音域や女性ボーカル、バランスの良いハイエンドを求める方にオススメです。 試聴環境:iPhone13pro→H2→Empress 試聴楽曲:日向電工「ブリキノダンス」 ネイサン・エヴァンズ「WellerMan」 スティーヴ・アオキ「Azukita」