AKの音が好みながら、大きく重い装置を日常的に持ち歩くのが不本意で、小さくても良く鳴るものを探してHiByのR3-Ⅱを購入。
素性はとても好感触ながら、抑制され過ぎて聴こえる高域が不満でイヤホンを探している中で出会いました。
この組み合わせが期待以上の満足度でした。
低域は沈み込みや空間力までは望めないものの、必要十分なボリューム感と正確な再生。
中高域もとても丁寧になってくれます。
問題の高域〜超高域は、これが同じDAPかと思うくらいしっかりと煌びやかに鳴らしてくれます。
かなり汚れて曇っていたガラスが、完全に透明に戻って外からのフレアまで眩しく映えるような心地よさです。
逆に言えば、プレーンな状態でもまともに高域を鳴らす上流だと、かなり過剰なエネルギーになるのかもしれません。(私は試してはいませんが)
音空間はあまり広がりを感じませんが(Sennheiser IE800やfinal E5000などのほうが好ましかったです)、ソニーの900STみたいな直撃っぽくまではないです、控えめな空間。
そして装着感がとてもいいです。
美術品のごとき透明な筐体はとても考え抜いてデザインされており、中空ではなくても金属よりも軽いため脱落リスクは低く、耳への収まりも優秀なら見た目の満足度も高いです。
なお、ケーブルは基本2Pinながら嵌合部の形状が独特なため、現時点でリケーブルは厳しそうです(本体かケーブルのコネクタを加工する必要あり)。
個人的には「カルダス?」とかも思いますが、まあこの価格帯なので検討していると思います。
上を見ればキリはありませんが、少なくともR3-Ⅱとの組み合わせに限って言えば「かなり最強に近い」相性ではないでしょうか。
また予算が立てば買い替えも考えますが、現時点では非常に満足度の高い製品に感謝しています。