スタッフレビュー詳細
一聴いただきたい名機です。
最初に感じたのは音のまとまりでした。音を一つひとつ捉えられる上、音同士が邪魔することなく共存しており全体として捉えた時の一体感がとても心地よいです。
空間の取り方も過度な表現がなく、また、定位もわかりやすく前後感もしっかりと捉えられました。音楽的に解像度の高いサウンドだと思います。
音の傾向はやや中域が前に出てくるように思いましたが、こちらも過度な色付けではなく、やや暖かで柔らかく、スムーズな印象でした。特に歪んだギターサウンドの押し出し感が好みでした。
ハード面ではバックパネル側のスイッチで抵抗値に合わせてゲインの調整、ラインアウトの可変、固定など変更できます。ラインアウトはデジタルボリュームではあるのですが、かなり滑らかに変化していく点に驚きました。アンプと合わせても細かく調整できると思います。
モニターサウンドのDACアンプを探している方にはぜひ一度聴いていただきたい製品です。
試聴環境
PC USB→Callia
AUDEZE LCD-X 2021
SENNHEISER HD 800S
試聴楽曲
Get Lucky/Daft Punk
Tank!/シートベルツ
Sugar/Maroon 5
MOVE/上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト
紅蓮華/LiSA
白日/King Gnu
量感イメージ
この商品に対する
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このスタッフの他のレビュー
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うーさん
@e☆イヤホン 秋葉原店
iFi-Audio
NEO iDSD2
¥154000 税込
コンパクトな筐体と便利な機能で人気があったNEO iDSDの後継機です。
前モデルからコンパクトな筐体は変わらず、背面にあったアンテナが内蔵され、さらにスッキリした印象です。アナログイン(3.5mmシングル)やクロックなどは背面パネルに追加され、前面にはこれまでZENシリーズなどに搭載されていたXBass、XSpace、Gainのボタンが追加されました。 また、Gainは4段階での調整が可能で、鳴らしにくいといわれているヘッドホンでも音量が足りないということはなさそうです。 前モデルは中高域に合わせたサウンドでしたが、「NEO iDSD2」は中低域から低域、高域にフォーカスされており、ややドンシャリな傾向に感じました。音の分離感も増えており、音が前に出てくる印象です。 さらに、ボタンによるチューニングができるので、臨場感や迫力のあるサウンドも楽しめそうです。そして、XBassは「Bass」、「Presence」、「Bass + Presence」の3種から選択ができるのが面白く、なかでも「Presence」を選択すると低域の量感が減り、だいぶスッキリとしたサウンドになります。 ライブ音源や360オーディオとの相性も良さそうなうえ、イコライザーを使ってカスタマイズすることで、さらに臨場感のある音を楽しめそうです。 【試聴環境】 Audeze LCD-X 2021 【試聴楽曲】 Apple music Snarky Puppy What's About Me? Hippo Campus Bambi The1975 UGH! 久石 譲 アシタカせっ記
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うーさん
@e☆イヤホン 秋葉原店
FIIO
KA17
Black
¥25343 税込
FIIO最上位モデルのドングルDAC
FIIO最上位モデルのドングルDAC「KA17」がついに発売されました。ドングルDAC「KAシリーズ」のフラッグシップモデルにあたります。 サウンドは前フラッグシップモデルの「KA5」と比べ、より低域をしっかり出している印象です。帯域的には「KA5」よりも下に位置する低域が出ているので、音の重量感がさらに楽しめます。そして、空間がかなり広めに確保されており、それに伴い定位も広くとってあるので立体的な音の表現が体感できます。 さらに、FIIO Controlアプリにも対応しているのでPEQ調整によるチューニングも可能。イヤホンやケーブルの組み合わせに合わせてプリセットを登録をしておくと便利です。 サイズ感は「KA5」よりも一回り大きくなったものの、個人的に手にはなじみやすくなったと思います。ボタン操作もしやすく、シンプルで良いです。 以上の傾向から、分離感のあるどしっとしたサウンドが好きな方には特におすすめの商品です。 【試聴環境】 iPhone Apple Music Meze Audio 99Classics&99Classics/99Neo アップグレードケーブル シルバー 4.4mm 【試聴楽曲】 Snarky Puppy What About Me? Hippo Campus Bambi The1975 UGH!
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うーさん
@e☆イヤホン 秋葉原店
Kiwi Ears
Allegro
¥9780 税込
Kiwi EarsよりスティックDACが登場しました。
まず見た目について、レトロなゲーム機のコントローラーみたいです。十字キーとA・Bのボタンがついています。是非押してください。押せないんですよ……でも、いいですよね。かわいいので。 そして、音については定位がはっきりとしています。解像度や空間描写も程よく上がります。音がぼやける印象はなく、音がクリアに聴こえるため、音の細部まで楽しめます。これは3.5mmと4.4mm接続の両方に言える点だと思います。 特定の帯域が突出していないため、イヤホンやヘッドホンの音質を純粋にランクアップさせてくれます。バランス感が良いので、様々なジャンルを聴く方におすすめです。
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うーさん
@e☆イヤホン 秋葉原店
SENNHEISER
HD 490 PRO/HD 490 PRO PLUS
HD 490 PRO
¥59400 税込
新しい開放型モニターヘッドホンです。
まず装着感に関しては、使用者が長時間使うことを想定して軽く設計されています。本体重量は260gです。パッドは2種類、音楽制作用(ベロア素材)とミキシング用(ファブリック素材)が同梱されています。素材が違うので当然着け心地が違うのですが、それ以上に音の違いが大きくあります。 まず音楽制作用パッドを使用した音の印象は低域の量感が多く、音も柔らかく感じられます。空間表現も程よく感じられるので、リスニング用途としても良い印象です。音楽に没入できる感覚があるので、確かにクリエイティブなパッドだと思いました。 一方ミキシング用パッドを使用した音の印象は、音楽制作用パッド使用時と比べて全体的に明瞭感があります。低域の量感が多めな印象は変わらずですが、制御された低域の印象があります。定位がはっきりとしていて、音もより近く感じられます。空間もかなり見やすく、全体のバランス感がかなり良いです。本当によく棲み分けされたパッドだと思います。 モニターヘッドホンをお探しの方は是非に。 【試聴環境】 iPhone Apple Music RME ADI-2 DAC FS 【試聴楽曲】 Snarky Puppy What About Me? Hippo Campus Bambi The1975 UGH! Dua Lipa Don't Start Now