ホワイトラムの透明感とヘビーラムの重さ

まるでヘビー・ラムのような重く深い低音の響きが特徴の「RUM」。6N OCC（単結晶高純度銅線）に銀メッキを施した、プラグ交換可能なマルチプラグのケーブルです。 プラグと分岐部はアルミ合金製で軽量かつ使いやすいです。太さはありますが、被膜がやわらかいので取り回しに優れています。 音はイヤホン自体の特徴を維持しつつ、沈み込むように滑らかな低音が出てきます。全体的にやわらかく若干のウォーム傾向ですが、イヤホン自体のバランスは崩さないので問題はありません。 今回はSE215と合わせて聴きました。「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」ではキレのあるドラムに、沈み込むベースラインが合わさりノリ良く聴けました。ボーカルや高音域も埋もれずに出てくるので総合的なバランスは悪く感じません。 「綺羅キラー」ではクリアでキレのある音質なので、ラップの部分でも1音1音しっかり表現できており、ジャンルを問わずに使える印象です。 重く力強い低音表現でありつつも、バランスの良さも垣間見える「RUM」。きっとこの音質に酔えることでしょう。 再生環境:iPhone13pro→Atom3 Lightning→SE215 試聴楽曲:official髭男dism「pretender」 花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」 ずっと真夜中でいいのに。「綺羅キラー（feat. Mori Caliope）」

メリハリのあるドンシャリ

きっぱりV字を描くドンシャリなサウンドが特徴的な一本です。 低域の押し出しは強めですが全体の明瞭度が上がっている分、中高域の量感が増えたように感じます。とても気持ちよく聴けるので、気軽に音楽にのめりこみたい方におすすめです。 また、同社の「MY LOVE2022」をブラッシュアップした一本で、疾走感のあるサウンドはそのままに帯域のバランスを整えた印象です。 全体的にメリハリがあり中高域のバリつきもなく、ちょうど良い塩梅で各帯域が鳴っています。音は近めで声や楽器が聴きやすいので、楽曲を芯まで聴きこみたい方におすすめです。

リケーブルによる変化をしっかり味わいたい方に

高音域を際立たせることで、高解像度で反応性の良い金属音がお持ちの機器のグレードを向上させてくれます。 高純度銀と単結晶銅を使用したことで、音の歯切れの良さと厚みが絶妙に両立しています。NyX Pro用に開発されたNyxPinは、コネクタが緩みにくく、扱いやすいという印象です。特徴的な点として、長さが異なる0.78 2Pinコネクタが2種類付属しており、イヤホンに合わせて交換が可能です。 音質については、定位がはっきりしており、全体の締りが良好です。音場は広がりが少ないため、音がダイレクトに聴こえます。低域は膨らみすぎず、タイトであり、その分中域の主張が目立っています。高域は非常に張りがあり、伸びやかに鳴っています。 いくつかのイヤホンで試聴したところ、ケーブルの特性がイヤホンに影響を及ぼすため、音質の変化が非常に明確でした。 音に締りを加えたい方、くっきりとしたサウンドを求める方、タイトで張りのあるサウンドを望む方におすすめです。

すっきりした音が聴きたい方に

筐体は小ぶりでノズル部が長く、イヤホン本体をイヤーピースで支える形です。付属品にタイプCから3.5mmの変換ケーブルがあるので、スマートフォンなどで気軽に音楽を楽しめます。 音の傾向についてはかなりハリのあるサウンドで、レスポンスも良いです。各帯域を通してハリのあるブライトなサウンドとなっており、ボーカルや金物の音がくっきりしている印象を受けました。また、低域はあっさり目に作られているので、煌びやかな打ち込みのサウンドと特に相性が良さそうです。 全体の音の厚みがしっかりとあるので、テンポの速い楽曲や打ち込みのサウンドがお好みの方には特におすすめです。

聴き込んでほしい一本

全体の音の輪郭がつかみやすく各帯域のバランスも整っており、硬派なモニターイヤホンとして扱いやすい一本だと思いました。 高域は少し丸めになっており聴き疲れしにくいので長時間使用される方にもおすすめです。 シェルは少し大きめですが幅は薄く作られており耳から飛び出ることもなくフィット感も良好です。 音の傾向は、レンジが広く艶やかなサウンドというよりは往年の名機のような日常に溶け込む聴きやすいサウンドです。ボーカルの輪郭はハッキリしていますが甲高い音やサ行などは刺さりにくい印象でした。各楽器やボーカルが横一列に並んでいるように聴こえ、音の聴き分けがとてもしやすいです。 聴き疲れしにくい上で分離感を求める人におすすめです。