スタッフレビュー詳細
より繊細に、よりシャープに
より煌びやかかつシャープに鳴らし、「Monarch MKII」のエッセンスも引き継いでいるTHIEAUDIO「Monarch MKIII」です。持ち前の解像度や高域の煌びやかさでジャンルを問わない印象を受けます。
今回の「Monarch MKIII」は前作のエッセンスを引き継ぎながらも傾向は少し異なっています。中高域の煌びやかさがさらにプラスされ、低域はハリ感が追加されました。まろやかであった「Monarch MKII」に比べるとかなりシャープに鳴り、聴きごたえが十分です。より全体的に使いやすくなったサウンドに変化し、空間の広がりも適度に感じられて苦手とするジャンルはあまり多くないでしょう。
外見に関して、フェイスプレートは前作の琥珀色からブラックとホワイトのマーブル模様にブルーのフレークが入ったものに変わりました。より落ち着いたデザインになってかっこよく、また、装着感も大型のシェルにしては収まりがよく、長時間の使用でも問題ないと思います。
“より煌びやかに、よりシャープに”前作を着実にブラッシュアップした「Monarch MKIII」は、ハイエンドの万能機の代表に名を連ねることになるでしょう。ぜひご試聴ください。
再生環境:iPhone13Pro→W4EX→Monarch MKIII
試聴楽曲:サカナクション「さよならはエモーション」
Mili「world.execute(me);」
ずっと真夜中でいいのに。「綺羅キラー」
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
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ワット
@e☆イヤホン大阪日本橋本店
THIEAUDIO
Monarch MKIII
¥192500 税込
ウッドベースを「味わう」イヤホン。
ハイエンドイヤホンといえば、かなりとがった音質と得意なジャンルがかなり絞られるというような印象を勝手に持っているのですが、このイヤホンはTechnicsのTZ700というイヤホン以来に、ハイエンドでも万能に聴けると感じたイヤホンでした。 まず一聴して最初に感じたのは、THIEAUDIOらしいハリのあるグルービーな低音域。そして、全体的に同社のイヤホンたちと比べると、一歩引いて音楽を少し俯瞰的に見られるような音場までの距離感です。 ウッドベースの響きが深いところから出てきており、ゾクゾクと鳥肌が立ちました。低音域の主張は確かにあるのですが、聴き疲れするほどに支配的な低音域というよりも、質の良い弾むような低音域が縁の下から支えてくれるという印象の方が近いと思います。 全体的には高解像度・低音域寄りのリスニング向けイヤホンという印象で、個人的にはJazzでの試聴をおすすめします。 また、装着感はさすがのTHIEAUDIO。まさに吸い付くような装着感で、その影響もあり遮音性も抜群に良く感じました。しかし、同社のミドル帯モデルのLegacy4と比べるとハウジングの厚みがかなり増しているため装着しているときの外観は耳から飛び出すような見た目になりました。(もちろん耳の形状によって差異はありますが……) ピタッとはまる装着感のおかげでイヤホン本体の形状が合わないなどの問題がなければイヤーピースを工夫しなくとも高い遮音性をお楽しみいただけるのはユニバーサルモデルでありながらカスタムIEMのような体感ができて感動しました。 標準ケーブルはプラグ部分が外せてバランスプラグに交換できる、最近はやりのマルチプラグ仕様になっているため、どんな環境でも使いまわせるのがまた良いところです。 実は、定位感も非常に良いため、贅沢ではありますが、ゲーミング用途としてもお使いいただけちゃいます…! 普段の音楽を楽しむ用、ゲーミング用として一つ持っていれば完結しちゃう、そんな魅力的なイヤホン。ぜひ店頭にお立ち寄りの際はご試聴してみてくださいね!
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やまぐ
@e☆イヤホン 秋葉原店
THIEAUDIO
Monarch MKIII
¥192500 税込
味わい深く聞きたい方に
音の煌びやかさはそのままに、より低域のパンチと楽器の水気が増した一本となっています。ジャンルを問わず聴きごたえのあるサウンドを奏でるので、初めてハイエンドイヤホンの購入を考えている方におすすめです。 ケーブルにはマルチプラグを採用しており、2.5mm・3.5mm・4.4mmと気軽に切り替えができます。アンバランス接続では低域のパンチが心地よく、全体の音の土台になってくれています。また、バランス接続にすると低域の膨らみが少し抑えられ、金属音などの弾ける音が鮮明に感じます。音の水気が残っているため音は刺さりにくい印象です。 長時間聴き込んでも飽きることなく、楽曲と向かい合うことのできる一本です。是非お試しください。
このスタッフの他のレビュー
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
qdc
Live 5SL 【QDC-LIVE-5SL】
¥110000 税込
鋭い立ち上がりのステージモニター
より分析的で鋭い立ち上がりの低音を求める方へのモニターイヤホン「Live 5SL」です。 Liveシリーズの上位機種「8SL」と異なる点はまず、フェイスプレートです。左右別色のフェイスプレートは同じですが、L側が水晶を彷彿とさせるような非常に透明度の高いシェルとなっています。 もちろん音も異なります。「8SL」は情報量の多さを持ちつつも、くどさを感じさせない低音域を軸とした音作りが特徴的でした。それに対して「5SL」は全体的にスッキリ整いつつも、鋭い立ち上がりをした低音です。「5SL」の方がよりモニターライクではないでしょうか。 ドライバー数も大切ですが、その違い以上にチューニングの重要さが垣間見える「Live 5SL」を是非ご試聴ください。 再生環境:SP1000M→Live 5SL 試聴楽曲:KOTOKO Aiobahn「INTERNET YAMERO」 花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」 ずっと真夜中でいいのに。「綺羅キラー(feat. Mori Caliope)」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
NUARL
Sound:A JAPAN Tuning Edition
¥19800 税込
重低音重視の日本モデル
低域のハリ感・量感、空間の広さを重視した「Sound Japan Tuning」モデルです。 一聴した瞬間にベースラインの唸り方が特徴的だと感じました。まるで生音のような滑らかさと重心の低いサウンドで、楽曲の下支えをしっかりしています。ボーカルも柔らかくつややかで、少し距離感はありますが聴きやすく、一歩引いた位置から鳴らすので分かりやすいです。高域も伸びやかで、天井のないような綺麗な伸び方をします。全体的に女性ボーカル向きな印象を受けます。実際に結束バンド「星座になれたら」で試聴しましたが、ピッタリだと感じました。 筐体は同じくNUARL「OverTure」と同じ形を採用しており、二回りほど縮小しているようです。全てが金属だったOverTureとは違い、内側は樹脂で成形されているので軽くて良い装着感です。長時間の試聴でも問題ないのではないでしょうか。 女性ボーカル物や低域の滑らかさを求める方にオススメです。ぜひご試聴ください。 試聴環境:AK100MKII→Sound Japan Tuning Edition 試聴楽曲:日向電工「ブリキノダンス」 ネイサン・エヴァンズ「WellerMan」 スティーヴ・アオキ「Azukita」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
FIIO
M15s 【FIO-M15S-B】
¥176000 税込
マルチでパワフルな上位機
小さいボディに圧倒的パワーと、多彩な出力で様々な用途に使える「Fiio M15S」です。 音質としては上位機種譲りの解像度の高さと前に出てくる締まったクリアな低音、空間の広さが特徴です。 今回もいつもの2曲で試聴しました。「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」ではハリのあるバスドラムに透き通ったボーカルが乗り、パッケージとしての完成度の高さが感じられました。 ナチュラルめに表現する上位のM17と違って全体的に元気なサウンドです。 「Pretender」では弾むようなピアノの音色と、つややかなベースラインが合わさりやはりこちらも全体的なまとまりがあって楽しく聴きやすいと感じました。 またハードコアやロックなどテンポの速い曲でも持ち前のパワーを生かして小気味よく聴けます。 ステップアップ先に最適なマルチに使えるDAPではないでしょうか。元気なサウンド、ノリよく様々なジャンルの曲を聴きたい方にお勧めです。ぜひお試しください。 再生環境:M15S→SE215 試聴楽曲:Ado「踊」 Official髭男dism「Pretender」 花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ feat. 花譜, ツミキ」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
TAGO STUDIO TAKASAKI
T3-02
¥37400 税込
ナチュラルモニターの定番
ナチュラル系モニターイヤホンの定番「T3-02」です。定評のあるTAGO STUDIOのモニターヘッドホンである「T3-01」と同じく木のハウジングが採用されています。 T3-02には、BOX-IN-BOX構造という一般的なプロユースのレコーディングスタジオに用いられている建築構造の方式を採用しており、高い遮音性が特徴です。イヤーピースはSpinFitのシリコンイヤーチップが付属しており、装着感が良好です。 音はナチュラルで、音源に対して忠実に出してくれるように感じました。定位や空気感がしっかりしておりさすがのクオリティです。また、残響感や距離感も自然です。 ナチュラルなサウンドなので聴き疲れしにくく、長時間のリスニングにも使用できます。まさに万能という言葉がふさわしいです。 コネクタが独自規格ではありますが、純正のバランスケーブルも別売りであり、e☆イヤホン・ラボのobsidianやIoliteなども使えるのでケーブルも選べます。 ナチュラル系モニターサウンドの定番であり、優しい柔らかい音でリスニングにも使える万能派「T3-02」を是非ご試聴ください。 再生環境:SE200(ESS側)→T3-02 試聴楽曲:official髭男dism「pretender」 花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」 ずっと真夜中でいいのに。「綺羅キラー(feat. Mori Caliope)」