FIIO
HS19 【FIO-HS19】
¥1980 税込
これはまるで、イヤーピースの衣装ケース
多種多様な製品をリリースしているFiiOの全5種類、合計12ペアイヤーチップパックです。
【Balanced】
全ての帯域が明瞭になる印象で、ヴォーカルの輪郭がしっかりします。また、ギターなどの弦楽器の生音感が増し、バンドサウンドと相性がいい印象でした。お使いのイヤホンの音が好きで、音域のロスなく純粋にアップグレードさせたいのであればおすすめのイヤーピースです。
【Vocal】
「Balanced」に比べるとシリコン自体が柔らかく、名前の通り中高域帯が一つ前に出て、高域の抜けがより良くなる印象です。
ピアノ系の楽曲やK-POPなどと相性がいいように感じました。推しの声が一番重要という方には大変おすすめのイヤーピースですが、一方でバンドサウンドになると少しギターやベース、ドラムの音が控えめに聴こえるので、楽曲全体を楽しみたいのであれば「Balanced」の方がおすすめかもしれません。
【Bass】
「Balanced」に比べて低域の音の粒立ちが良く、ハリのある音になる印象です。HIP-HOPやK-POPとの相性が良く、タイトな電子ドラムのキレと電子ベースの音楽を重視して聴くにはぴったりなイヤーピースとなっています。
個人的にはHIP-HOPやK-POPでも、比較的新しいY2Kを意識した楽曲に合う印象でした。ノリよく音楽を聴きたい方におすすめのイヤーピースです。
【Bi-flange】
いわゆるダブルフランジタイプのイヤーピースで、「HS19」のセットに入っているイヤーピースの中では特に遮音性が高いシリコンイヤーピースとなっています。密閉度が高い分、低域の量感は増えますがブーミーになりすぎることなく、自然かつ力強い低域を感じられました。
上記3つのイヤーピースはS,M,L各サイズ1ペアずつ入っているのに対して、「Bi-flange」はMサイズ1ペアのみのため、注意が必要です。
【Memory foam】
シリコンイヤーピース4種類の他に、フォームタイプのイヤーピースまで同梱されています。このフォームタイプのイヤーピースは、フォームタイプの中でも比較的柔らかくさらさらな印象です。
遮音性に関しては随一で、一つひとつの音が丸くなる印象で耳あたりが優しい音に変化します。
また、こちらもMサイズ2ペアなので、注意が必要なポイントになります。
持ち運びにも便利なイヤーピースケースが付属している点も個人的におすすめです。それぞれ特徴のある5タイプのイヤーピースが同梱されているため、お気に入りのイヤーピースがきっと見つかるはずです。
【試聴環境】
使用プレイヤー:SONY NW-ZX707
イヤホン:DUNU-TOPSOUND TITAN S
【試聴楽曲】
I NEED YOU / Jon Batiste
Blue World / Mac Miller
Flash Forward / LE SSERAFIM
Ditto / NewJeans
Everybody Wants To Rule The World / Tears For Fears
19th Nervous Breakdown / The Rolling Stones