スタッフレビュー詳細
ハリツヤのある低域
カスタムIEMのような見た目と、低域のハリに磨きがかかった「SA6MK2」です。
前作よりシェルの造形がシャープで、カスタムIEMのようにメリハリのある形になり装着感がアップしました。フェイスプレートはまた木目調のものでランダムになるので、パッケージを開けた時の楽しみもあります。
音としてはナチュラルな中高域にハリのある低域が主張してきます。比較的ウォームで粒立ちが良いため、音源は選ばない印象です。低域の主張が強いながらもレスポンスや粒立ちの良さは健在なので、使いやすいのではないでしょうか。
スイッチを入れると低音域の主張がさらに増し、アタック感強めの音になります。しかし全体のバランスを崩さないのがDUNUのチューニングの技術力を物語っています。
使いやすい音響特性ながらもスイッチのON・OFFでさらにパンチを求められる「SA6MK2」。
ナチュラルな「SA6」とパンチのある「SA6MK2」で使い分けも出来そうです。ぜひご試聴ください。
再生環境:iPhone13pro→ifi Audio NanoISD BL→SA6MK2
試聴楽曲:BassHunter「All I Ever Wanted」
S3RL「FriendZone」
S3RL「Music is My Savior」
量感イメージ
この商品に対する
他のスタッフのレビュー
その他のレビューはまだありません
このスタッフの他のレビュー
-
アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
iBasso Audio
DX320MAX Ti
¥460350 税込
いい音の出るインゴット
雄大な音場と圧倒的な表現力を有したフラッグシップDAP「DX320MAX Ti」が登場です。 まず目を引くのはやはり絶対的な存在感を誇る筐体の大きさでしょう。チタン製の筐体は見た目ほどの重量はありませんが、それでも所有欲を満たしてくれます。上面にはコアキシャルやDC入力、USB-Cなどもあり多彩です。 底面を見てみると、まず目に入るのは存在感を醸し出す金色の二つのノブです。ゲインとボリュームをそれぞれ管理するノブは、適度なクリック感と大きさで使いやすいです。 音は雄大で力強い音が出てきます。しかしながらその中でも解像度や繊細さも共存しており、音源を選ばないDAPだと感じました。低音域の輪郭の太い力強さと、中高音域の滑らかでつややかな表現は他の追随を許しません。 サイズも音も孤高の「DX320MAX Ti」。全世界888台限定のインゴットのように武骨なDAPは所有欲も音質面での理想も満たします。ぜひご試聴ください。 再生環境:DX320MAX Ti → ES60(3.5mm接続) 試聴楽曲:米津玄師「KICKBACK」 結束バンド「星座になれたら」
-
アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
Noble Audio
STAGE3
¥99495 税込
魔術師の道具
ステージモニター向けに仕上げられながらも、力強さのある低音域と明瞭感のある高音域でリスニングにも十分使える「STAGE3」です。 Noble Audioからステージモニターと明確に銘打って出されたIEMは珍しいのではないでしょうか。フェイスプレートに彫られた「STAGE3」のマークは武骨でモニターユースの雰囲気を漂わせます。 ケーブルはモノクリスタルカッパーと呼ばれるOCCを素材とするものです。今作はプラグ交換式のケーブルを採用しています。付属品のみでバランス接続にも使えるのでうれしい限りです。 音は非常にパワフルなドラムラインとクリアできらびやかなシンバルなど、楽器を聴かせるような音作りに感じました。音場は程よくモニターライクな、「ちょうど良い」広さです。しかしNobleらしく、細かい音をつまびらかにする解像度の高さと整った音を両立しています。 音場が広くなると音楽が相対的に「薄く」なってしまったり、解像度が高いと音源の「粗」が見えてしまうようなこともある中で、非常に高い次元でバランスを取っています。 Noble Audioの”魔術師”が、ステージ上の”魔術師”に贈る1つの道具。それが「STAGE3」です。使用者を新たな次元に押し上げる、そんな使い勝手のいいイヤホンをぜひご試聴ください。 再生環境:SP1000M→STAGE3 試聴楽曲:official髭男dism「pretender」 花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」 ずっと真夜中でいいのに。「綺羅キラー(feat. Mori Caliope)」
-
アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
AKG
N9 Hybrid
ホワイト
¥55000 税込
まさに万能AKGサウンド
AKGの万能ワイヤレスヘッドホン「N9 Hybrid」です。 一聴してそのサウンドの完成度の高さに驚きました。まさに「AKG」というような味付けの少ないサウンドながらも、音源のうまみを消さない絶妙なバランスで作られています。中高域は適度な艶感があり、音の粒立ちもありながらもさらっと真水のような透明感が特徴的です。低域も量感控えめではありますが、音楽の持ち味を最大限に引き出してくれるようなレスポンスの良さがあります。 装着感としては側圧は適度に強く、イヤーパッドも厚めのふかふかなので長時間の使用でも問題なさそうです。ノイズキャンセリングも柔らかく強い印象を受けます。店内BGMなども微かに聴こえる程度までカットしてくれるので、作業に集中したい方や、没入感を求める方に最適ではないでしょうか。ノイズキャンセリングの強度もアプリ内で自由に変更することができるので便利です。 アプリ自体も設定できる項目が多く、細かく設定できる項目もあるのでかなり使いやすいのではないでしょうか。また物理ボタンを搭載しており、右ハウジングを前後に回すことによって音量調節ができます。これによって誤操作が少なくなりそうなのも嬉しいです。ドングルも付属しており、最初から低遅延モードなども使えるのでゲームなどにも使える汎用性の高さも持ち合わせています。 アプリも本体もサウンドも隙のないAKG「N9 Hybrid」。仕事でも趣味でも汎用性の高いワイヤレスヘッドホンがほしい方におすすめです。 試聴環境:iPhone 13 Pro → N9 Hybrid 試聴楽曲:日向電工「ブリキノダンス」、ネイサン・エヴァンズ「WellerMan」、スティーヴ・アオキ「Azukita」
-
アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
qdc
EMPRESS-C
¥467500 税込
qdcハイエンドの一角を成す女帝
qdcハイエンドモデルの一角を成す"女帝"「EMPRESS」です。 やはり最初に目を引くのはその圧倒的な大きさではないでしょうか。トライブリッド15ドライバーという圧倒的なドライバー数を内蔵するハウジングは、qdcの他のモデルより明らかに大きくなっています。しかし多くのカスタムIEMを製作している実績のあるqdcらしく、装着感は非常に良好です。耳の大きい自分でも少し飛び出しはしますが、遮音性やフィット感はかなりしっかりしています。 サウンドとして特筆すべき点は、バランスの良さと透明感、レスポンスの良さだと感じます。中高域は伸びやかでありながらも引きが早く聴きやすいです。連続するシンバルの音などもキッチリ1音1音鳴らすのには驚きさえ覚えます。ボーカルが少し前にいますが、分離感があるので決して混ざることなく、伸び感・透明感でしっかり主張してきます。低域は少し量感としては控えめではありますが、軽快に鳴らします。 総評としては、極めて高いレベルでバランスの取れている透明感抜群のハイエンドイヤホンという印象を受けます。今回の試聴にはボーカロイドやJ-POPなどを中心に聴きましたが、どんなジャンルでも満足感を得られるでしょう。 qdcが満を持してカスタムIEMの最上位として送り出す「EMPRESS」。伸びやかな高音域や女性ボーカル、バランスの良いハイエンドを求める方にオススメです。 試聴環境:iPhone13pro→H2→Empress 試聴楽曲:日向電工「ブリキノダンス」 ネイサン・エヴァンズ「WellerMan」 スティーヴ・アオキ「Azukita」