スタッフレビュー詳細
電光石火の煌びやかさ
豊かな低域と明るい中高域を持ち合わせる、Beat Audioのエントリーモデル「Silversonic MKVII」です。
前作よりも鮮やかなスカイブルーの被膜は、柔らかく絡まりにくい素材で作られています。プラグや分岐部はゴールドの金属素材で非常に堅牢です。
音は低域が豊かに伸びつつも、過不足なく中高域も出る印象です。全体的にある程度明るく煌びやかになるので、低域が伸びることによるバランスの悪さなどは感じませんでした。
また、粒立ちがしっかりしているので、最初からある程度のリケーブルを検討されている方に有望な選択肢となりそうです。
前作をさらにブラッシュアップし、取り回しの良さと音の良さを両立したBeat Audioのエントリーモデル「Silversonic MKVII」。初めてのリケーブルにはもちろん、ステップアップにも最適な1本です。是非ご試聴ください。
再生環境:iPhone13pro→ifi Audio NeoIDSD BL→ES60(Silversonic MKVII)
試聴楽曲:KOTOKO Aiobahn「INTERNET YAMERO」
花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」
ずっと真夜中でいいのに。「綺羅キラー(feat. Mori Caliope)
量感イメージ
このスタッフの他のレビュー
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
Astell&Kern
AURA
¥629980 税込
AKとVEのコラボIEM
DAPで実績のあるAstell&Kernと、カスタムIEMで実績のあるVision Earsのプレミアムコラボモデル「AURA」です。 一聴した感触では「かなり上流も整える必要がある」と感じました。Astell&KernサウンドマスターCharlie氏の「特に超高域とバランスの取れたサウンドは、A&ultima SP3000のようなHi-Fiオーディオとも完璧にマッチングする」というコメントからも、手元のポタアンではAURAの本領を引き出しきれないような印象です。 肝心のサウンドとしては、バランスが極めて高いレベルで結実しています。今回は様々なデバイスで試聴しました。 【SP3000 Copper】 「Mr.Children『HANABI』」では、抜群の定位と解像度で楽曲のすべてを引き出している印象です。ボーカルが適度な距離でつややかに生々しく聴こえ、それを滑らかなベースや歯切れのいいギターが支えるというような、文章では表現しきれない圧倒的な情報量が特徴のサウンドです。 解像度が高いことによってさまざまな音が聴こえますが、それぞれが上手く調和し埋もれている音はありません。非常に懐が深いサウンドです。決して「誇張された良い音」というわけではなく、あくまでも自然に音源のポテンシャルを引き出しています。 「ずっと真夜中でいいのに。『綺羅キラー』」では、レスポンスの良さや弾力がある低音でノリよく楽しめると感じました。打ち込み系のテンポの速い曲でも音の引き方が適切なので、しっかりと表現してくれます。また、抜けのいいサウンドでもあるので、高域がスッと伸びていき心地よいです。 「SP3000 Copper」で聴くと銅の残響感とAURAの「機材の特性を反映する」という特徴が組み合わさり、適度な響き方と表現力で音源のポテンシャルを引き出すので、新鮮に音楽を楽しめます。 【SP3000】 「SP3000」でも同じ音源を試聴しました。「SP3000 Copper」と比べると低域の押し出しや厚みが増して、迫力のあるサウンドになっています。ベースやドラムの主張が増えるので全体的に聴きごたえがありながらもボーカルがきっちりと前で主張し、シンバルなどの煌びやかさも感じられます。 2つのDAPで「AURA」を試聴してみて、DAPによって新たな一面を見られるイヤホンだと思いました。パワーをある程度必要とするイヤホンなので、上流にもある程度気を遣う必要があるものの、それをクリアできれば最高峰の音楽体験が味わえると思います。 また、装着感としては非常に収まりがよくフィット感が高いです。イヤホン本体は少々大きめではありますが、丁寧に作られたハウジングは着け心地がいいです。金属筐体ではありますが、スイス製6061-T6アルミニウムで作られているので軽量です。さらに、イヤーピースには100%医療用シリコン素材のAZLA「SE1500」を採用しており、高品質で肌触りがいいです。 Astell&Kern とVision Earsがコラボした超弩級IEM「AURA」は圧倒的なサウンドクオリティで音楽のジャンルを選びません。バランスが良く高クオリティのハイエンドIEMを求める方や、「SP3000」などに合うイヤホンをお探しの方にオススメのイヤホンです。是非ご試聴ください。 再生環境:SP3000Copper SP3000 Q7 試聴楽曲:Mr.Children「HANABI」 Mili「world.execute(me);」 ずっと真夜中でいいのに。「綺羅キラー」 Steve Aoki, Daddy Yankee, Play-N-Skillz & Elvis Crespo 「Azukita」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
FIIO
M15s 【FIO-M15S-B】
¥164351 税込
マルチでパワフルな上位機
小さいボディに圧倒的パワーと、多彩な出力で様々な用途に使える「Fiio M15S」です。 音質としては上位機種譲りの解像度の高さと前に出てくる締まったクリアな低音、空間の広さが特徴です。 今回もいつもの2曲で試聴しました。「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」ではハリのあるバスドラムに透き通ったボーカルが乗り、パッケージとしての完成度の高さが感じられました。 ナチュラルめに表現する上位のM17と違って全体的に元気なサウンドです。 「Pretender」では弾むようなピアノの音色と、つややかなベースラインが合わさりやはりこちらも全体的なまとまりがあって楽しく聴きやすいと感じました。 またハードコアやロックなどテンポの速い曲でも持ち前のパワーを生かして小気味よく聴けます。 ステップアップ先に最適なマルチに使えるDAPではないでしょうか。元気なサウンド、ノリよく様々なジャンルの曲を聴きたい方にお勧めです。ぜひお試しください。 再生環境:M15S→SE215 試聴楽曲:Ado「踊」 Official髭男dism「Pretender」 花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ feat. 花譜, ツミキ」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
FAudio
Moonlight
¥76900 税込
月光のごとく美麗で柔らかいサウンド
高域の煌きやボーカルのつややかさと、豊かな残響感が特徴的なFAudio「Moonlight」は、よりリスニングライクに音質を変化させたい方におすすめのケーブルです。今回は同じくFAudioから出ている数量限定モデル「Mezzo」と組み合わせて試聴しました。 もともと沈み込みながらハリのある低音やつややかな高音を特徴とする「Mezzo」は、「Moonlight」と合わせることでよりそのポテンシャルを発揮している印象です。高域にはシャキッとした煌びやかさをプラスし、中低域にはつややかさと深さを加えます。ボーカルメインの曲でもインストゥルメンタルの曲でも使えますが、個人的にはインストゥルメンタルの曲の方が響きや余韻を味わえるので相性がいいと感じました。 被膜は布巻きで、ブリティッシュグリーンのような深い緑に黒の二色が採用されています。布巻きなので非常に柔らかく、取り回しのいいケーブルに仕上がっており、また、コネクターカバーの外側には三日月のアイコンが入っていて、ちょっとした愛嬌さえ感じさせます。 FAudioから柔らかい光で優しく照らす月光のような、ウォームでありながらも美麗さも感じさせるケーブル「Moonlight」。その品質・音質はイヤホンのポテンシャルを最大限に引き出してくれるでしょう。 再生環境:iPhone13pro→W4EX→Mezzo(Moonlight) 試聴楽曲:KOTOKO Aiobahn「INTERNET YAMERO」 花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」 ずっと真夜中でいいのに。「過眠」
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アラチャン
@e☆イヤホン 秋葉原店
Beat Audio
Oslo MKIV 8wire
MMCX 4.4mm 5極 ストレート
¥230200 税込
アメジストのような透き通った響きと空気感
鮮やかなダークパープルが目を引く、BeatAudioのフラッグシップケーブル「Oslo MKIV 8wire」です。 インパクトのある見た目と裏腹に、非常に堅実なクオリティで製作されているケーブルという印象を受けました。 8wireなので少し太くなりましたが、シリコンを従来より多く配合することによって取り回しがしやすいです。また、肌ざわりが良いので長時間の使用でもストレスフリーで楽しめると思いました。 線材としては「銀ベースの合金」を使用しています。音は近めのボーカルで歯切れがよく、沈む低音域が音楽そのものの魅力を引き上げてくれます。 特に弦楽器などの表現が秀逸で、震える弦が目の前に浮かんでくるような感覚です。ボーカルの吐息を感じるような生々しさと空気感の表現は流石だと思いました。情報量が多めの曲だと音の粒立ちが良く、聴きごたえが抜群です。 鮮やかな外観と堅実な音質アップを図れる、バランスのいいハイエンドケーブルです。ぜひ一度お試しください。 再生環境:M11PlusESS→B1 試聴楽曲:Ado「踊」 Official髭男dism「Pretender」 花譜「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ feat. 花譜,