最近は1BAのイヤホンがトレンドとなっているようですね。
ここ数ヶ月で、今までの1BAの音の傾向が覆ってしまうほど高いクオリティを誇るイヤホンがぽつぽつと出てきています。
そして今回、それらを凌駕してしまうほど圧倒的な魅力を放つイヤホンが登場しました。
それがこのイヤホン「HAKA」です。
「HAKA」と言えば、ラグビーニュージーランド代表「オールブラックス」が試合前に披露する民族舞踊として有名ですが、実際に見てみるとかなり魂を揺さぶられます。
民族の誇りや歴史、力強さをひしひしと感じますが、この「HAKA」はまさにその名を受けるにふさわしい音です。個人的に「HAKA」との出会いは大事件です。
前置きが長くなりましたが、しっかりとレビューさせて頂きます。
まずは付属品。
珍しく6.3mmの変換プラグと航空機用の変換アダプターが付属しています。
他にはクリーニングツールですね。ありがたい。
イヤーピースはダブルフランジのイヤーピースとシングルのイヤーピースがそれぞれS,M,Lと付属しています。
このイヤーピースがまたすごい。
2種類のイヤーピースを使い分けることで、どんなジャンルの曲にも対応します。
オールジャンルなんでもいけるすごいやつなんです。
肝心の音質ですが、イヤーピースによってかなり音の印象が変わるので、それも合わせて書いていきます。どちらも使用したプレイヤーはPAW5000です。
最初に聴いたのはダブルフランジを装着した状態のものでした。
僕はいつもイヤホンを試聴するとき、女性ボーカルの曲を1曲目に聴きます。(大体Chara)
アーティストの声を聴いてからビビッときたイヤホンは、他にも色々とジャンルを変えて聴いていくのですが、「HAKA」にはイントロから心を奪われてしまいました。
楽器が鳴り始めてから、音の細かい粒、大きい粒が綺麗に広がってから消えていきます。
繊細な空間の中で楽器がしっかりと定位し、目の前に浮かび上がります。
そんな中ボーカルの息づかいを感じ、歌が始まる緊張感が伝わってくるんですよ。
やっと聴こえてくる歌声の美しさは感動モノ。それぞれの音がちょうどいいバランスで浮かんできては余韻をもって消えていきます。他にもブラックメタルのような早い曲を試聴しましたが、意外にも質のいい低域がタイトに歯切れよく鳴っていることに気づきます。ベースやドラムが弾丸となって飛んでくるイメージです。ギターもジャキジャキと元気良く鳴り、音場の広さもあいまってライブハウスで聴いているような感覚に陥ります。迫力ありつつも繊細。解像度も高めです。
女性ボーカルやPOPS、ROCKや早い曲と相性いいと感じました。
次にシングルフランジにイヤーピースを変えるとまた色が変わります。
音場や解像度はそのままに、音に暖かみが出て、艶がでます。厚さも増しますね。
それでいて、それぞれの音がぶつかるわけでもなく、絶妙なバランスを保っています。
アナログで懐かしい感じのする音です。
これにはHIP-HOPやアコースティック、ジャズ、テクノなどの音源が良く合いました。
音の粒がダブルフランジよりも柔らかくて大きいです。僕はこっち派でした。
1BAでここまで喜怒哀楽を表現できるイヤホンは中々ないっすよ。
だってこれ1本持っておけば十分でしょ。ってくらいす。
2pinのリケーブル対応なので、自分好みに音を変えることも可能。
いや~欲しいなこれ。(笑)
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e☆イヤホン スタッフレビュー
2018/02/06