漲る低域
一聴して重厚な低域が耳に飛び込んでくるので、イヤホンの強みがすぐわかります。打ち込みやHIPHOPと相性が良さそうに感じます。それに加え、柔らかさと横に広がる感じがあるので、アコースティック系とも相性がいいなと思いました。
聴いてすぐはインパクトのある低域に印象を引っ張られましたが、ある程度聴き込んでいくと、ESTドライバーの良さが際立ってきます。ESTらしい繊細で伸びやかな高域は、金物の残響感などもしっかりと表現してくれます。
カスタムではオーダー時にプラグを選択でき、個人的にはバランスプラグがおすすめです。アンバランスだと低域が他の帯域と被り、若干の聴きづらさを感じましたが、バランスプラグにすると、どの帯域もしっかり聴けました。
総じて、弱ドンシャリ傾向でありつつも対照的な二つの音が相乗効果を発揮し、それぞれの良さが際立つように感じます。ノリのいい音楽から落ち着いた音楽まで、高いクオリティで再生してくれる面白いイヤホンです。ぜひお試しください。