Beat Audio
Cyclone 8-wire
2pin 4.4mm 5極 ストレート
¥211800 税込
楽曲の細やかなニュアンスも拾い上げ、見通しを向上させる
初めて手に取ったとき、8芯のケーブルながらに非常に取り回しが良く、普段使いでもタッチノイズなどはほとんど気にならなさそうだという印象がありました。
銅導体のケーブルには随所に目を引くきらめきが見て取れ、近くに寄ってみるとOCCで構成された二本のフラットなリボンが、二重螺旋状に導体を囲っているのが分かります。
他のケーブルとは一線を画す存在感があり、それでいてプラグやコネクタにあしらわれたゴールドも主張が激しすぎず上品な色合いをしており、さながらラグジュアリーブランドのアイテムかのような落ち着いた高級感が漂っています。
続いて、試聴した感想に移ります。
楽器の表現は分離感と歯切れのよいものだと感じました。それらに裏打ちされ、シルキーなボーカル表現が柔らかな輪郭をもって浮き彫りになっています。
銅線の中に薄い銀と銅の合金でできたコアが埋め込まれており、そのおかげか中域~高域の細かな表現も拾えるようになったような印象があります。
非常にノイズレスで、まるで風のない水面にレスポンスの良い音楽という波紋が生まれては消えているかのような感覚になりました。
低域がタイトに表現される分、特に粒立ちの良いウォームな高域表現が際立ち聴き心地の良いサウンドになっていると感じました。
どんなジャンルの楽曲でも筐体の持ち味をより引き出してくれるタイプのケーブルだと感じましたが、
特に生音の用いられる音源や、オーケストラなど音の広がりを重視する楽曲において真価を発揮するという印象です。
是非一度ご試聴ください。
【試聴環境】
Astell&Kern KANN ALPHA
Moondrop S8
【試聴楽曲】
名取さな 「モンダイナイトリッパー!」
長谷川白紙 「怖いところ」
Valentino Khan 「everybodysgonnawannnadancewithme (feat. Sophia Black)」
Jazztronik 「SAMURAI - 侍」