NEUMANN(ノイマン)というと、マイク業界で有名な一方、

ヘッドホン界隈ではそこまで知られていないメーカーですが、

創業1928年なのでまもなく1世紀近い歴史を持つことになる老舗です。

SHURE(1925年)ぐらい古いメーカーと言えばわかりやすいでしょう。

1991年にはSENNHEISERの子会社となっています。



…ということもあってか、店頭では、

デザインがやや似ているSENNHEISERのHD 630VBとの音の違いを

気にされているお客様もいらっしゃいましたので、

そちらと比較なども交えてレビューをいたします。



まず「HD 630VB」とイヤーパッドが大きく異なります。

NDH 20はレザーではなくモッチモチの形状記憶素材のパッドで、

遮音性の高さ、装着感の良さともに快適ですね。



音に関しては、はっきり申し上げて全くの別物です。

HD 630VBが、全帯域を通してニュートラルな鳴り方ながら

ややミッドとローの間が抑えめで、

低音の調整機構のチューニング具合を体感しやすいものでした。

これに対し、NEUMANNのNDH 20はどの楽曲を試聴しても、

一貫してボーカル域にフォーカスを当てているのがわかります。

ミッドが張り出し過ぎて芯ばかり目立つということもなく、

味付けのない素直なボーカルを存分に楽しむことができます。

音漏れもありませんのでレコーディング用途にもオススメです。



その一方で、ロー側の音圧自体は控えめなバランスなので、

ミックス作業などの確認用のヘッドホンとして使用される場合は、

この独特のクセは個性として把握されたほうがよろしいでしょう。

このクセも含めての、ボーカルの聴きやすさだと個人的に思うのです。

遮音性の高いイヤーパッドという部分を総合して

チューニングされていると考えられます。フィット感は重要です。



すごく派手な音だとか、ガツガツ強調していく個性はありませんが

いずれにしても音の狙いどころはわりとはっきりしています。

ことに、ボーカルをリスニングするという点においては

いぶし銀なポテンシャルを持つNEUMANNのヘッドホン。

是非、店頭でご試聴していただければと思います。

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形状記憶式イヤーパッドが採用されており、遮音性がかなり高く人が多いスタジオなどでも集中して音を聴いていただけます。

音が近い距離で聞こえるのでボーカルの左右のバランスや楽器の位置・距離感などが分かりやすい点はモニターヘッドホンとしてかなりポイントが高いですね。



音は輪郭がはっきりしており解像度が高く、一つ一つの音が際立っているといった印象を受けました。

ボーカルの息使いなど細かいところまで丁寧に作られており、クセの無いハイエンドモニターヘッドホンとしてどこにでも持っていける1台です。

個人的には高域のキラキラした音をこのヘッドホンを通して聴くとかなり際立って美しい音色を奏でてくれます。



ヘッドホン自体を手に持ってみると少し重たく感じるのですがイヤーパッドが柔らかく装着が苦にならないので長時間の仕様にも使っていただけます。



勿論リスニング用としても使っていただけるので、是非ご試聴してみて下さい。

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1928年、ベルリンで創業以来、コンデンサーマイクや

スタジオ用のモニタースピーカーを制作していることで有名なNEUMANNから

まさかのヘッドホンが登場。



まずめちゃくちゃ遮音性が高いです。

狭い防音の空間に入った時のような静寂感があります。

単にイヤーパッドで覆っているだけの感覚とはちょっとちがいます。

このもちもちのイヤーパットの恩恵なのかはたまた。。。

とにかく、静かです。



若干ボーカルが近く、その後ろに一歩下がって楽器隊がいる感じ。

その各楽器隊の音の一つ一つが際立って

各々の音がかっちりとはまっていて定位感が素晴らしいです。

さすがは老舗スタジオ機器メーカーと言ったところでしょうか。

その遮音性の高さから、屋外や広いスタジオやコンサート会場での使用にも耐えられそうです。



また、現場使用では特に重視される装着感。

スペック上はちょっぴり重たそうな数値ですが

実際に1時間ほど装着していてもその重さを感じさせないフィット感のお陰か

疲れがでてきませんでした。

これなら長時間の作業にもばっちりですね。



ここまで現場使用目線でお話ししましたが、もちろんリスニングとしても◎

ボーカルが近く、定位がかっちりしているので特にボーカルを重視して聴く方や

各楽器の位置を意識して聴く方なんかは大好物なのでは。

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