誇張感なく自然な音

試聴を繰り返し行った上で自然な距離感、音等、再現性の良さにハマり、購入に至りました。



音楽は洋楽、j-pop、ロック、オーケストラ系統を聴きます。 使用DAPはWM1Aです。



あくまで個人的な感想としてですが、次のとおりまとめてみました。



【デザイン】

イヤピを外すと真鍮が渋く好みですが、ぱっと見、クールな印象は然程ありません。

もし可能であれば次回作はMDR-1Rの様な締まりのあるクールなデザインでお願いしたいです。



【高音の質】

過不足なく、そのままを再現していると思います。多過ぎると解像度は上がりますが、刺さる原因になります。足りないともさっとする音になると思うのですが、それがありません。





【中音の質】

ボーカルは近すぎず遠すぎず、その音楽にあった距離感でなってくれているので違和感はありません。ブレス等細かな表現力、伸び、実在感全て備えておりモニター過ぎることなく音楽を楽しめます。





【低音の質】

上流、イヤーピースで音が変わります。

iPhone直挿し、イコライザー調整無しの条件下だと低音は多めに感じましたが、WM1Aだと過不足なく丁度の量感で楽しめています。個人的に量感が多いと聞き疲れをするのですがそれはありません。



また、標準イヤピが根元まで深く押し込まれていれば低音が増えますが、真鍮が見える標準のラインでつけると圧迫感無くjustでした。



解像度について、リケーブル等で可能かと思いますが現状音がダマにならず、横への十分な広がり、分離・立体感、演出の無さ、どれも良く心地よい音が聞けますので4.4バランスにしない限りは不要かと思います。



響きとキレについて、 ドラムの音に拘りたい方は別の選択肢もあるかと思います。ただ、個人談としてそこに拘り過ぎると次第に他の表現で違和感を感じ、音楽ではなく音を追求する方向に進んでしまったことがありました。音楽を聴くが目的なら控えめに言っても充分だと思います。



【フィット感】

この辺は個人の耳型、イヤーピースとの相性によるところだと思われますが、私は付属品で満足しております。





【外音遮断性】 【音漏れ防止】

音量は4割程度でならしてますが、周囲からの指摘は特にありません。





【携帯性】

軽くてコンパクトです。





【総評】

これまで20万越えのDAP、10万オーバーのイヤホン数本等高額商品の購入を繰り返してきましたが、コンサート、ライブで感じた音を本機が再現していたので先の構図から抜け出せたかなと思います。



演出型よりも原音重視とする本モデルの音は秀逸です。違和感なく、飽きません。また、今回使用されている新型のDドラ、3.5mm 4極グラウンド分離ケーブルが全体に良い影響を与えていると感じました。高額商品を中心とする方には特に本モデルを一度手にとってみて頂きたいです。一聴の価値はあるかと思います。最後にN1との簡易比較ですが、細かな表現はあまり気にしないでiPhoneで音楽を楽しむ方向けのモデルに感じました。

低域が惜しい！

初めてレビューいたします。

パッと聴きの印象は非常に良かったです。

中域から高域にかけての抜け方に変なピークがなく、自然につながっている感じがしました。

それに伴い解像度もよく、歌や楽器のニュアンスが非常によく表現されていると思います。

しかし低域のバランスが自分的には惜しく思いました。

量感もありつつ張りもある質感はいいのですが、40〜60Hzあたりがかなり主張していて圧迫感があります。

バスドラやベースのアタックよりも先に余韻の方が聴こえてしまっていて、

曲中ずっとそれが鳴ってしまっている様な感覚です。

BAとダイナミックの相性なのかもしれませんが、

この低域の表現おかげで曲のグルーブ感がちぐはぐなことになって感じてしまいました。

音の抜けや解像力が高いレベルで再現できているだけに、ローエンドを少し締める工夫が欲しいと感じました。