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商品レビュー

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Audirect

Beam4【無くなり次第終了!Lightning to Type-Cケーブルプレゼント!】

総合満足度

4.5

音質

4.0

携帯性

4.0

バッテリー

4.5

拡張性

2.0

【試聴レビュー】ノー・モア・バッテリー食い競走

※当時EARMEN Colibriとどちらを購入するかを試聴しながら悩んでいた機種で、後半の所見の大部分がColibriとの比較になっています 予めご了承ください


<コメント>
●内蔵バッテリーによる完全セルフパワー駆動だけでなく、内蔵バッテリーが減ってくると自動でバスパワー駆動に切り替える機能が付いている バスパワー駆動時は内蔵バッテリーの充電も行うためか電力消費がかなり激しく、これ由来の隠された問題点がある(詳細は総評3段落目にて)
●62gとかなり重い
●マイク付き PCと併せて使う際にマイクも兼ねることができるが、それならピンマイクを別に用意した方がまだいいと思う 性能は試聴時にテストしていないので不明
●ボタンによる3段階ゲイン調整が可能 Colibriユーザーの自分としては羨ましい機能 あとColibriにない機能として、曲送り/戻しが本機のボタンから行える DAPと併せて使う際はほぼ要らないが、スマホ相手だと音楽を止めたりなんだりするのに画面を開く必要がなくなるのでかなり便利
●クリーンかつナチュラルな音で質感は上質なアンプを思わせるのに十分なもの 音は割と地味目でインパクトに欠けるところはあるが、イヤホン側で補えばほぼ問題とならない どんなイヤホンの音とも喧嘩しない非常に扱いやすい特性 Colibriはもっと表現力が豊かで格式が高く、価格なりの違いはきちんとある だが両者ともにそこまで音に個性がないのでイヤホンの音の色が強いほどその差が埋まる感じがあり、これで腰を落ち着けてしまえるなとも思えたり まさに過不足の無い中堅なサウンドクオリティだと思う
●内蔵バッテリーによる使用時間は記載がないが容量は1200mAhらしい(Audirect Official HPにて確認) ちなみに一時期自分が使っていたHIDIZS DH80SというDACアンプは1300mAhのバッテリー容量でシングルエンド出力で8時間、バランス出力で6時間なので、DACの違いを考慮に入れても5~7時間は本機のバッテリーだけで動ける予感はする もし8時間動いたらすごい このロングライフ性がColibriと本機とで悩んでいた大きな理由の1つだった


<所見(長いので注意)>
Colibriより若干重いがポータビリティはほぼ同等で、ゲイン調整や曲戻し/曲送りまで本機のボタンから行うことが可能、卓上用のマイクまで本機に搭載されていたりと割と機能性に富んでいる しかも内蔵バッテリーライフがColibriの1.5倍近くありそうなのも魅力的なところ 音はナチュラルでインパクトに欠ける部分はあるが、質感はミドルクラス中~上位DAP並みでクリーン感やリッチ感はまさしくアンプ Colibriほどの空間表現力は流石にないが悪くない この価格でありながらバッテリー駆動ならではのクリーンなアンプサウンドをしっかり楽しめるので、ハイクラス級DAPほどの音質は求めていないからある程度安価でまとめたいという、機材をある程度使い渡って中堅に腰を落ち着けつつある人にピッタリ合うように思う 「価格も性能もやり過ぎず、十分な仕事を無駄なくこなせる」、それが中堅らしい本機のポイントだろう

スマホと繋いで使う上での注意点はドングルDACとしてはかなり重いこと、バスパワー駆動時の電力消費量が極めて大きい(詳細は後述)ことの2点 ケーブルで提げながらの使用は重量的にかなり厳しいので、スマホにくっ付けて使う方法を模索したい またバスパワー駆動はあくまで緊急用として考え、基本的にバッテリー駆動で動かすということを意識した方がよさそう その辺の都合はColibriとほぼ変わらない

普通のスマホユーザーには関係のない話だが、バスパワー駆動時だとバッテリーパワーが小さいプレーヤー(自身の時だと手持ちのHiby R2 ii)相手でプレーヤー側の電源が落ちてしまう現象が試聴にて確認されている 何回か試した感じだと電圧降下でシステムが異常終了しているような落ち方に見えるので、バスパワー駆動時に アンプ駆動分+バッテリー充電分 の大電流が流れ、プレーヤー側のバッテリーがそれにより電圧降下を起こしシステムが落ちると推測される(大型DAP相手だと起こらないので多分そういうこと) ゆえにこれはバッテリーパワーおよび容量の小さなミニDAPと繋いでしまったのが原因に思えるし、メーカーの動作対象外の使い方であるので、製品として特に問題があるわけではない バスパワー駆動に切り替わった瞬間にR2の破壊を招きかねない現象が起こるものは流石にリスキー過ぎて使うわけにいかず、2万近く高額でもColibriを選んだ、というのが自分のケースである これがなければ内蔵バッテリーによる駆動時間が決め手となって本機を選んでいたと思う 自分の低スペスマホ(京セラ URBANO V04)相手でも全く問題なく動いていたので、普通のスマホユーザーはそこまで警戒しなくても大丈夫だろう

ゆえに、Colibriと本機のどっちを選ぶかの決め手として1つ挙げられるのがプレーヤーを含めたポータビリティの追求性 Colibriはプレーヤー側のバッテリーに一切干渉しないので幾らショボくても問題が起こらず、超小型DAPと一緒に組み合わせることも考えやすい が、本機ではそれが叶わない 自分がColibriを選んだ理由がここに詰まっている 「バッテリー容量&パワー的にスマホ以上の大きさ&重さの機種でないと一気に使い難くなる or 使えない」、これがポータビリティを追求する上で最も障害となりやすいところで、バッテリー駆動可能な本機でもこの障害を惜しくも完全には乗り越えられなかった

メーカーの無名性に加えColibriに比べて価格的にも中途半端でColibri以上に話題とならなかった悲しいアンプだが、本来の接続相手であるスマホなら問題なく中堅アンプとしてしっかり仕事をこなす子であるし、スペックから察するにバッテリーによる駆動時間はColibriの約1.5倍と大きく勝ると思われる バッテリーライフ対性能においては間違いなくドングルDAC中最高クラスで、そこが物量対音質に秀でたColibriとの差別化ポイント 中堅の音質を持ちながらスマホのバッテリー消費問題の解消に大きく応えてくれる唯一のドングルDACとなり得る ただ1つの泣き所であった重さも重量級が増えてきたことで相対的に緩和しており、評価されるべき隠れた優良機となった 周りのインフレ化により価値が高まった製品で、紹介するなら今だろうということで今回レビューとしてまとめた 最近のハイクラスドングルDACによる熾烈なバッテリー食い競走に嫌気がさしている人、是非ご検討あれ

最後に注意点だが、本機はAndroidスマホ相手だとボリュームがスマホと独立する仕様となっている(iphoneだとスマホと連動) ゆえにAndroidスマホ相手だと本機側のボリュームが大きい設定だと爆音を鳴らしてしまう危険性がある(自分はこれで手持ちスマホが本機に対応していないと勘違いしたことがあった)ので、試聴時は注意してほしい

tsurikinoko さん

(2024/04/30)

満足度

4.5

音質

4.0

携帯性

4.0

バッテリー

4.5

拡張性

2.0

color:規格なし