往年の名機を彷彿とさせる

タイトル通りではあるのですが、個人的には不遇の名機と思ってるQPMを彷彿とさせる音作りに感じます。伸びやかなのに包まれているようなコンサートホールとかで聴いてるかのごとく柔らかだけど芯のある音の空間を作ってくれる。しかも持ち運べるので個人的には手放せない１台です。

悩ましき名機

iPhoneをトランスポートとして64audio A6tとUM Mavis Customをアンバラ接続し、Violectric Chronosと比較試聴しました。

音質はChronosと比べ低域で劣り、高域で優れています。
全体的にトランジェントがヌルく、特に低域のドラムロールなどが潰れやすく感じます。
半面そのヌルさが高域のプレゼンス帯に優れたホール感を演出しており、それが狙いだとすれば理解できます。
音圧や制動感よりも残響の繊細さに重きを置いたチューニングだと感じました。

携帯性はChronosと比べ劣っています。
ドングルDACとしては大型かつ、天板に使われたガラスの耐久性に不安を感じます。
外部ノイズ耐性が低く、iPhoneがWi-Fiを掴む時や付近にトランス電源がある時は絶対にジリジリ鳴きます。
この辺りは下位機種のM12より悪化しているので、バランス接続が不要ならM12も試してみてください。
この携帯性とノイズ耐性が、街中で携帯するより屋内で可搬機として使うべきでは…と思わせて悩ましいところです。