全体的な低音の格上げとエモーショナルさの演出◎ ただ...

錫の被覆と銅線材の組み合わせで、重低音だけではなく、20hzから満遍なく格上げしてる感があり、またそれだけでなく全体的な響きも綺麗に鳴るようになりとても上質に感じた。
この錫メッキはハイエンドケーブル(同社の30000~)に採用してもいいぐらい高いポテンシャルを感じる。

ただ...ただケーブルがとっにかく細くチープ感が否めない。同社のエントリー全般に言えることだが。
開発過程でとても丹念な作業を取り入れてるので、単に線材を増やすなどは難しいかもしれないが、pvc被膜などを太くするなどした方がよいと思う。

最近注目されているハーマンターゲットカーブにも錫メッキは相性がいいと思うので、ぜひハイエンドのラインナップに加えてほしい。

エントリー価格帯、待望の変化球

Nobunaga LabsさんのAURORAの試聴レビューとなります。
Nobunagaさんではかなりエントリーの価格帯ながら、何よりも目を引くのはその線材である錫メッキ銅線ではないでしょうか。リケーブルでは、純銅、銀メッキ銅線、純銀線等がほとんどで、それ以外は相当高価格なものが多い印象が有ります。しかし！このAURORAシリーズ(4.4mm、3.5mm、及び端子の違い)は入門価格ながら、滅多に見ない(私もNobunagaさんで初めて見ました)錫メッキ線を使用しています。エントリーにも濃い個性が見られますね。
音ですが、やはりNobunagaさんのほのかをはじめとした純銅線とははっきりとした違いがあり、低音の良さは純銅に通じるところがあるのですが、音場等で上手く言葉で表現することはできないのですが、独特な良い変化が付加されている印象ですね。
得意なジャンルで言うと、空間表現が広めのロック等になるかもしれません。リケーブル入門の方には他のNobunagaさんのラインナップも試してからが良いかと思いますが、特別な線材のリケーブルを持っている満足感も得られますので、検討されるのも良い様に思います。また上級者の方もバランス接続版の方も併せて一度聴かれてみてはいかがでしょうか。合うイヤホンにはとても良いマッチングになるように思います。