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商品レビュー

2の商品が見つかりました。  1-2件を表示

CROSSZONE

CZ-10

総合満足度

4.5

スピーカーとヘッドホンの中間にあるヘッドホン

好きな開放型ヘッドホン:HD800(S)、SR-009(S)
好きな密閉型ヘッドホン:MDR-Z1R、NDH20
使用DACアンプ:TA-ZH1ES、Hugo2

eイヤホンの中古でお手ごろな価格だったので試聴の感覚で購入しましたが想像をはるかに超える完成度の高いヘッドホンでしたのでもっと多くの人にCROSSZONEのヘッドホンを聴いてもらいたいと思いレビューを書きました。

最初にCROSSZONEのヘッドホンを見たときには「3つのドライバーとアコースティックな構造で頭外定位を実現」という触れ込みで国産なのに”イロモノ”ヘッドホンなのか...
と思いましたが実際に音を聞いてみると”イロモノ”ではなく"ホンモノ"の音がする素晴らしいヘッドホンです。

しかし多くのヘッドホンマニアは価格に対して解像度の低いヘッドホンだと評価すると思います。それはある意味では当たっていますがこのヘッドホンの真価は解像度ではありません。
このヘッドホンの真価は2WAYでありながらも(ドライバーは3つですが1つは逆チャンネルの音を再生しているため)全帯域の繋がりが非常によく、まるで少し離れた場所からフルレンジスピーカーの音楽を聴いている感覚になるところです。
ADC機構による逆チャンネル音声のミックスと反響音の再現が従来のヘッドホンやデジタル処理のクロスフィードでは得られなかった自然な音場を形成しています。

またビルドクオリティが非常に高いです。
可動部のきしみは一切ありませんし調節用のアルミバーは滑らかに動いて意図したところでしっかりと固定してくれます。重量自体は380gと軽いほうではありませんが、トーションバネによる加圧と肉厚なヘッドクッションで重さを緩和する構造となっています。全体の剛性が非常に高いので、これなら旅行などで持ち運んでも破損することは無いだろうという安心感があります。
国産ということもあり値段は安くはありませんがケーブルからハウジング、ヘッドバンドに至るまで通常のヘッドホンよりも複雑な構造をしているためヘッドホン1つを作るにしても多くの人が携わっていることは疑いようがありません。まさしく値段に見合った高品質なヘッドホンで、手に持った時のガッチリとした質感は所有欲を満たしてくれます。

まとめると「奇抜な構造とは裏腹にフルレンジスピーカーのようなまとまりのある出音」「高いビルドクオリティ」この2つの要素がCROSSZONEのヘッドホンの特徴であると感じました。
高性能なヘッドホンは他にもいくつか所有していますが今ではCROSSZONEのヘッドホンを使用している時間が最も長いです。
兄弟機であるCZ-1とCZ-8Aの音も聞いてみたくなりました。
これからCROSSZONEのヘッドホンを検討される方は独特の音場表現が違和感に感じると思うので試聴の際は15~30分ほど連続して聴いて頂くと空間表現がなじんでくると思います。

使えば使うほど普通のヘッドホンとは一線を画すヘッドホンで、ヘッドホンショップに並んでいるよりもスピーカーメインのオーディオショップで「夜中の音楽鑑賞にオススメ!」みたいなポップと一緒に展示されている姿が似合いそうです。
様々なヘッドホンを所有したいマニアの方や解像度の追及に疲れた方、スピーカーでの音楽再生に慣れていて疲労感の少ないヘッドホンをお探しの方、オススメです。



以下追記

頭外定位を謳っていますが実際には「頭蓋骨の中で鳴っていた音が頭蓋骨の外側に出てきた」くらいの効果です。効果は大きくありませんが非常に聴き疲れのない自然な広がりがあります。特にAmazonプライムやYoutubeなどの動画コンテンツの視聴には抜群の相性を誇ります。

シングルエンドのケーブルが1.5mと3.5mの2本付属するので3.5mのケーブルを途中で切断してXLR4pinプラグに付け替えましたが、ケーブルの芯材はOFCリッツ線で作業性がよかったです。
感覚的に1本あたりAWG22程度の断面積がありそうだったのでケーブルの性能として全く問題の無いものだと思います。
CROSSZONE販売の純正リケーブルはいいお値段がしますから付属ケーブルが2本なのを活かして片方をeイヤホンクリニックでお好みのプラグに付け替えてもらうのもアリだと思います。

とりぷる さん

(2022/04/17)

2

満足度

5.0

color:規格なし

CZ-1との使い分けを楽しめそう。

本機種は先に発売された上位機種CZ-1から、チューニングを繊細→元気に、
ハウジングを小さくポータブルで扱いやすく、品質を保ちつつ価格を抑える為各種素材を変更したヘッドホンです。
CZ-1はここ二年ほど使っていますが、たしかに価格面の取っつきにくさは凄まじく感じていましたので、この機種は本メーカーのクオリティの高さを広く知ってもらえる良い選択肢になり得るかと思います。

音質変化は数字レビューに示した通り、元気寄りになりました。
良し悪しについては好みによるかと思いますが、個人的にはCZ-1の繊細な音質もCZ-10の元気な音質も毛色が異なり両方気に入りましたので使い分けられそうです。
装着感に関しては軽量化、装着感の改良等が挙げられるかと思います。
形状の改善により密閉性の増したパッドは明確な改善点です。(ただ、パッドの素材がゴワゴワしたファブリック素材に変わってしまったのがやや難点です…。)

売りである前方定位は、実際に体験してみないと評価が難しいと思います。
個人的にはエフェクトを用いるようなガッツリした前方定位ほどではないものの、
接続機材を選ばず物理的な機構だけでよくぞここまで実現したな、という印象でした。

ヘンジ さん

(2020/01/14)

3

満足度

4.0

color:規格なし