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商品レビュー

3の商品が見つかりました。  1-3件を表示

TANCHJIM

Oxygen(オキシジェン)

総合満足度

4.5

高音の質

4.3

中音の質

4.8

低音の質

4.0

細やかさ

4.3

迫力

3.8

音場

4.0

遮音性

2.8

音漏耐性

2.8

ハジマリ

後継らしき機種の海外発売が近くなってきたので、古い機種ながらレビューしてみる


<良い点>
●全体がシルバーの筐体がお洒落(黒色筐体モデルも存在する) フェイスプレートのロゴデザインが左右で違うのも”左右で1つ”感があって個人的に結構好き 付属ケーブルも白銀色なので統一感もある(リモコン付きの方は黒)
●リモコン無し、有りのケーブルがそれぞれ1本ずつ、計2本付属する 1本断線してしまったときの保険としてもありがたい 替えのノズルフィルターも付属してくれている これも高級機ではありがたい
●DD1基ということで比較的コンパクトな筐体にまとめられていて、そこそこの重さがありつつも装着感は良好
●「もはや生声」というレベルの人間的なボーカル表現を持ち、男女ボーカル平等に強いどころか、ボカロ等の人工音声にすら人間味を付与する イヤホンから声が出ているという感覚すら薄れるほどの生々しさで、これほどのリアリティをもって人間の声を表現できるイヤホンはほとんど知らない 脚色も面白みもないし前面に強く押し出されるわけでもないが、ここまで徹底されると逆に凄味がある
●ボーカルの定位も完璧で、複数ボーカル合唱表現にも非常に強い 複数人の声が重なっていてもしっかり聞き分けられる ボーカルホンでもここまでできるものは少ない 複数人のアイドルソングやキャラソンでこそ本機は真価を発揮する 人声系のASMRにも滅法強いが、前後方向の定位をかなりシビアに描くので誤魔化しがききにくい 音源には注意
●ボーカル背景のオケ音もオーソドックスな美音で奏でることができ、万人受けする音になっている 押しはそれなりに強いが無難ゆえにインパクトはほどほどで、ボーカル表現のインパクトがしっかり発揮される ボーカルを主軸に、万人受けするバランスかつボーカルで勝負できるように音が作られている印象 音場も比較的広めで空間定位も自然


<悪い点>
●オフボーカルだと価格以上の実力を発揮できず、凄みもそれほど出せない ジャズ、クラシック、ゲームのサントラなど歌唱がない楽曲を多く聴く人には向かない 凄みを出すにはリケーブルでポテンシャルを引き上げたいところ 
●付属イヤピがちょっとペラい 本機はフル金属筐体なので見た目の割に重く、付属イヤピではホールド力がちょっと足りない イヤピはきちんとしたものに変えた方がよい
●気持ち遮音性が低め 煩い所だと音楽を微妙にマスキングされる感覚がある
●TANCHJIMが日本で認知され始める初期のマイナー機種なため、現在では入手が難しい(ちなみにTANCHJIMの看板娘としておなじみの浅野天琪とほぼ同時期に生まれている 本機を彼女の現身と考えてみても面白いかも) 今後発売される本機の後継機を求めてもよい


<総評>
ガチボーカルホン ボーカルよりもインストの方が僅かに強い鳴りだが、どんな曲もボーカルが主役となる程強力な表現力がある 男女で表現力にばらつきがない上に複数ボーカルの合唱表現も完璧なので、アイドルソングやキャラソンの類、人声系のASMRには滅法強い 人の声音を楽しむという目的においてはハイエンドイヤホンにも劣らないものがある インストオンリーでも割と通用するくらいの実力は持っているが、ボーカルの有無で本機の生き死にが決まると言っていいくらいボーカルの存在は重要 ジャズやクラシック、ゲームサントラ等をよく聴く人には合わない、というかもっと良い機種がある

本機のボーカル表現の懸念点は人工音声にすら人間味、有機性を付加してしまう点 本機の並外れたボーカル表現がなせる業とも言える これを良しとするか悪しとするかは人次第であるとともに楽曲次第でもある(人間っぽく歌わせているものもあるから) 人間味が付加された人工音声もハイブリッド感が結構面白いし、人間的な歌詞の楽曲ではこっちの方が良かったりする 人工音声感が失われるのが嫌という人は気をつけた方がよい

本機が良かったのは、他のイヤホンに真似できない凄味を個性と言い張るようなイヤホンであったこと オーソドックスな優しい美音に超人間的なボーカルを後乗せしただけなので、トータルで見ると大した個性は感じないし、至って万人受けする音にまとまっている だがボーカルにフォーカスして聴いてみると、他のイヤホンでは真似できないボーカル表現に凄味を感じられるし、それが本機の個性ともなっている ボーカル背景のオケ音が無難な響きでインパクトをほどほどにしているのもボーカルに意識をフォーカスさせる傾向を作っていて、本機をボーカルで勝負するイヤホンとしてきっちり成立させてもいる また本機はオケ音を脚色あるイヤホンの音として楽しめるバランスにしていて、イヤホンの音っぽくないリアル系の質感を持つボーカルとのギャップを音の面白さとして昇華している点も素晴らしいと感じられる点である ボーカルを主軸に音がクレバーに組み立てられていて、万人受け・独自の個性(イヤホンとしての面白み)・実力の3要素全てを内包させた 個人的な「名機」の1つに数えられるTANCHJIMの傑作

唯一弱点といえるところがあるとすれば、ボーカル背景のオケ音の厚み&解像度が特段優れているわけでないこと だがそのおかげでボーカルとのバランスが取れているともいえ、敢えてそういう音にまとめた可能性は本機ならばあり得そうだ リアル系ボーカルの質感、ボーカルと背景オケ音の主張度合、両者の質感のギャップの3つが本機の音らしさの重要要素になっているので、この3つを考えながらリケーブル、イヤピを選ぶことで本機らしさを失わずグレードアップできると思う

古い機種ながらコスパは現在でも決して悪いものでなく、ボーカルホンの最適解の1つとして推薦したいぐらいだが、現在はかなり入手し難いのが難点 中古で安く手に入れられればとてもラッキー TANCHJIM最初のイヤホンはDarksideという機種だがメーカーの音の原点と呼べるのは本機の方 まだ海外でもプレオーダーの段階だが、本機の正統後継であることを匂わせる機種が”ORIGIN”の名で登場する おそらく日本でも発売されることになるので、本機が手に入り難い今、そちらを求めてもいいだろう だがORIGINが出た後でも、記念碑的なOxygenをあえて使い続ける選択をするファンがいてもいいと思う TANCHJIMにとってもファンにとっても、本機は特別だろうから 


(使用環境)
プレイヤー:Hiby R2 ii(DAP) + EARMEN COLIBRI(DAC AMP)
アンプケーブル(コネクタ):オーディオファン USB C(オス端子) to C(オス端子) U字コネクタ ※ケーブルレスのコネクタタイプ
イヤホンケーブル:QoA RUM 2pin 3.5mm アンバランス  ※バランス接続だと定位が強くなり過ぎてボーカルの質感が崩れるのでアンバランス接続にしている
イヤピ:TANCHJIM T-APBイヤーピース 低域増強タイプ

tsurikinoko さん

(2024/02/02)

満足度

5.0

高音の質

4.5

中音の質

5.0

低音の質

4.5

細やかさ

4.5

迫力

4.5

音場

4.5

遮音性

4.0

音漏耐性

4.5

color:SILVER

中域特価モデル

このイヤホンは好き嫌いがかなり分かれると思います。
中域が独特で、とても繊細で透明です。
なので、試聴してみることをオススメします。

はやはや さん

(2020/01/12)

満足度

4.0

高音の質

4.0

中音の質

5.0

低音の質

4.0

細やかさ

5.0

迫力

3.5

音場

3.5

遮音性

無評価

音漏耐性

無評価

color:SILVER

もっと評価されていいのでは!?

AK300にて試聴しました。店員さんに進められ聞いてみるとそこには別の世界が広がっており思わず「おおっ」と声を上げてしまうほどでした。
高音の伸びがとても良くしかし刺さるような痛くない高音です。ボーカルがとても近く感じられ、それでいて低音はスッと収まっていながらも深みがあります。
イヤホン本体は純正だと動いていると落ちてきてしまうので自分はdeepmountを装着して聞いています。
是非ともみなさん一度は聞いてみてください。

沼にハマった学生 さん

(2019/12/10)

2

満足度

5.0

高音の質

4.5

中音の質

4.5

低音の質

3.5

細やかさ

3.5

迫力

3.5

音場

4.0

遮音性

4.5

音漏耐性

4.0

color:SILVER