商品レビュー
2件の商品が見つかりました。 1-2件を表示
水月雨 (MOONDROP)
梅 - MAY
- 高音の質
- 中音の質
- 低音の質
- 細やかさ
- 迫力
- 音場
- 遮音性
- 音漏耐性
4千円の差
傾向は今までの水月雨から少し離れた、Aria2と同じ傾向。
Aria2は全体的に過不足なく面白みには欠けるが、どの曲でもフラットに鳴るので最初の1本としてはコスパも良く間違いない。
梅はAria2傾向ではあるが、低域と中域の間がスッポリ抜けて(鳴ってはいる)いるが、それがこのイヤホンが面白く感じる部分。
中低域〜低域への繋がりが薄いからか、ドンシャリともまた少し違った音を鳴らしてくれる。
音場は広くは無いけど、近過ぎるという事もなく高域から中域までのバランスは、流石の水月雨と言ったところだが、高価格帯とは比較するべきでは無い。
解像度も悪くは無いが「ながら」聴きする程度と捉えた方が良い。
フェイスプレートはプリント?なのでハゲてきそうではあるが、Aria2より軽いので長時間も問題なく使える。
イヤピは変えることを薦めるが、低域部分の質はイヤピで結構左右される。
Aria2から水月雨の方向性が低域の強化になったのか、梅も低域は今までの製品より多くなり全体バランスは良くなっている。
今までの中高域キラキラ突出とは別ではあるが、足りなかった低域を強調して来たのは個人的に嬉しい。
バランスのAria2か、楽しい梅か…4千円の差は完全に好みの部分だと思う。
抹茶アイス さん
(2024/03/09)
3
満足度
4.0
高音の質
4.0
中音の質
4.0
低音の質
4.5
細やかさ
4.0
迫力
4.0
音場
3.0
遮音性
3.0
音漏耐性
3.0
color:規格なし
花鳥風月
※購入してじっくり本機に触れられたので、試聴レビューから購入レビューに修正しました それに伴い、星評価も若干修正しました
<良い所>
●蘭の時から相も変わらず化粧箱の質感が素晴らしい 箱はやや大きめだがそれゆえにパッケージ絵も大きく描かれていて、アートワークとして飾ってもよさげ パッケージに描かれた水月友希も蘭の時の端麗な感じから少し華やかな印象に 梅ということで鳥も描かれていたり
●鏡面のフェイスプレートに花柄とクローバー柄がプリントされた、凛とした佇まいながらも可愛いポイントのあるデザイン プリントをじっと見てるとほっこりする
●初期でUSB-C接続可能&リケーブル可能な機種 DAPを持っていないビギナーでも費用的に選びやすく、DAPを手に入れてヘッドホン出力から音楽を聴く段階になったらリケーブルで引き継げる 将来性も良い
●Free DSP同等のケーブルが付属しており、アプリによるイコライジングでケーブルの音を自在に変化させることが可能 パラメトリックEQにも対応しており、特性グラフも見ながら調整できるので比較的扱いやすい(以前のアプリのバージョンでは特性グラフが無かったが、バージョンアップで改善されたっぽい) 「音を自在に変えられるケーブル」として機能するので、本機のリケーブルで余らせても他のイヤホンと組み合わせて遊んでもよい USB-DACとしての遅延もなく、普通の有線イヤホンと同じ感覚で使える リモコンマイクがついている、スティック型DACアンプより低燃費と、スマホと繋げて使うことが想定されるケーブルとしても高ポイント マイクミュートができないのがちょっと残念
●ケーブルで面白いのがオンライン・インタラクティブDSPと呼ばれる機能 アプリ経由でイコライザ設定をオンラインサーバー上でインタラクト(自分が作った設定をアップロードしたり他者が作った設定をダウンロードできる)することが可能 現時点でも公式だけでなく有志の方が作成した設定が数十種類アップロードされており、水月雨ユーザーの多さと熱量が分かる
●下で据えつつも上でほわんとまったりとした空気感が立ち昇る低~中域と、平面磁界型ドライバーによる流水のように硬くない質感ながらも澄み切った空気感を持つ中高~高域という双属性の音 爽やかさがありつつも落ち着いていてお上品で、自然の中に身を置いているときに似た心地よさを音から感じる 本機の音を言葉で表すなら「花鳥風月」、簡潔に言うならナチュラルにそこそこ近い 上品な音場の中でさっと優しく吹き抜けるような中~高域を楽しむ機種に感じる 上品な音が好きな人はかなり好きだと思うが、分かりやすい美音とは趣が違うので少し好みが分かれるかもしれない
<悪い点>
●DSD音源をDoP、ネイティブで再生できない&ゲーム機相手では使用不可 DSD未対応だったので敢えてUAC (USB Audio Class) 1.0規格で作っているかもと期待したが違うらしい 本ケーブル専用のUSB-A変換コネクタも用意されていないので、USB-C端子の無いPC相手に使うのも実質不可能
●イヤホンノズルが太い&付属イヤピの取り付けがめっちゃシブい ノズル径が最大6.5mm程あるため、イヤピの選定には注意 付属イヤピも凄くつけにくいので、無理だと感じたら他のイヤピを用意するしかない(自分は手入れの際に絶対煩わしくなると考えて別のイヤピに変えた)
<総評>
四君子シリーズ終わりの機種にしてフラグシップ 試聴レビュー投稿の翌日に入荷されたので購入してゆっくりと音を聴いてみたが、ゆったりとした気持ちで聴いていると試聴の時より中~高域の爽やかさがちょこっと際立つくらいの印象 だがそれだけでも風が吹き抜けるような中高~高音の趣をより感じられるようになり、試聴時より個人的評価は良くなった 自然の趣というか、自然に触れた時に似た心地よさを音から感じられるところが特に好きで、正直四君子シリーズどころか水月雨イヤホンの音の中で一番気に入ったまである 1万円イヤホン製品としてもビルド&サウンドクオリティは高く、ビギナーにとって手を出しやすいUSB-C接続方式とバッテリー的な燃費の良さ、後にDAPを手に入れた際にリケーブルで引き継げる将来性、マニアでも他イヤホンと繋げて楽しめそうなイコライザで音を自在に変更できるイヤホンケーブルなど褒められる点は多くある 準名機、ならびに四君子シリーズの集大成と評価するに相応しい
面白いなと思ったのがケーブルのオンライン・インタラクティブDSP(デフォルトの音が非常に気に入っているのでイコライザ自体を使う気があまり起きないが(笑)) こういう機能自体は世の中のイコライザソフトとかであるが、当然それはプレーヤー側に適用されるもので、ケーブル側にこれを適用できるのはなかなか面白いと思う 自分もイコライザの類をバンバン使う人間なので分かるが、有志が作成したイコライザ設定が使えるのは普通に面白いし、イコライザ学習のためのサンプルデータとしても役立つ 自分もHibyのMSEBに甘えてパラメトリックEQはいまだ自在に扱えないので、この機能を使って慣れていこうかなと 同様の機能を持ったケーブルがFree DSPという名で単体販売されているので、気になった方はそちらもチェックしてみてほしい
上で“準”名機と評価したのは、本機の仕様や付属品の観点からゲーム機やPC相手では本機を使えないため 最近の水月雨はゲーミングを意識した製品を展開していることもあり、この点はクリアしてほしかった USB-C端子タイプゆえにボイスミキサーを併用したヘッドセットとして使うことはできないため、携帯ゲーム機相手だと厳しいところは確かにある PCならUSB-C -> A への変換を行えば使えなくはないが、これは本来規定外の変換で危険性があるので、CreativeのBluetoothトランスミッターのように本機専用のC-Aアダプタを用意しないといけない そのあたりがトラブルの元となることを避けたのかもしれないが、個人的には変換が欲しかったなあと思う この辺りは難しい問題だろう
あと少し気になるのはイヤホンノズルの太さ 6.5mmはかなり太めなのでイヤピを結構選ぶように思う 付属イヤピでもかなりシブいので、イヤピをたくさん持っていないビギナーは特に注意してほしい DSD音源をDoP、ネイティブ形式で再生できないのも人によっては気になるかもしれないが、ビギナー向けのイヤホンとしてはほぼ問題にならないと思う
音に関してもちょっと難しさがあり、分かりやすい美音とかとやや異なる風合いがある 「美しい」と「上品」の境目を意識させられるところが本機の音にはあるが、これこそ四君子シリーズの音が持つ趣の極致だと自分は思っている 気に入るかどうかは人次第なので、購入前に試聴して確かめた方がよい
(使用環境)
プレーヤー:Hiby R2 ii(DAP)、京セラ URBANO V04(スマホ)
ケーブル:付属純正ケーブル
イヤピ:Final Eタイプ
tsurikinoko さん
(2024/03/06)
2
満足度
5.0
高音の質
4.0
中音の質
4.5
低音の質
4.0
細やかさ
4.5
迫力
3.5
音場
4.5
遮音性
4.5
音漏耐性
5.0
color:規格なし