商品レビュー
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GLIDiC
TW-5200
- 高音の質
- 中音の質
- 低音の質
- 細やかさ
- 迫力
- 音場
- 遮音性
- 音漏耐性
装着感が秀逸
タイトルの通り非凡な装着感の良さで、装着中にイヤホンの存在に意識を向けずに居られます。
耳の3点で支えるという方式は他のイヤホンでもちょくちょく提唱されていますが、実際には窮屈であったり軟骨や肌に対して異物感があったりで快適とは言えない物ばかりで、本当に快適にフィットする物には初めて出会いました。
もっと軽量なTWSは他にも存在しますが、それらと比べても装着の快適さは格別です。
外耳道内の気圧にも気を配った作りなのか、耳内部の圧迫感や、接触による余計な振動音も少ないです。
音質は全体的に音が軽く、迫力に欠けます。その分鼓膜への圧力は控えめで音の渋滞感も少なく、音の分離は良く聴こえます。
ボーカルが遠めなので一瞬伴奏に埋もれて聞こえますが、よく聴くと空間表現は広く、各音の定位もハッキリと表現されています。
デフォルトの状態では低音がかなり控えめで、聞いた瞬間「やってしまったか!?」と頭に過ってしまいました。普段低音が邪魔に感じるという人以外は物足りないと感じるレベルの低音の少なさです。
Bass Sound Modeをオンにすると低音の量が十分になります。
ガンガンに低音が強調されるという程ではなく「十分」という量感なので少し肩透かしに感じましたが、聴き込むと、単に低音の音量が増幅されただけではなく、音の厚みやディティールもアップしていて、バスブースト系の機能としてはなかなかに上等な代物だと思います。
ここからは完全にマイナスなポイントをあげていきます。
極小範囲の周波数しか効果無し!PCやハンディファンの音すら消せないANC。
遠くの音も区別無く耳元にお届け!騒音がうるさ過ぎて音楽を聴くどころではないアンビエントモード。
ONになっているのか何度も計測しないと分からない遅延低減率!動画でぎりぎり、ゲームは絶対できない低遅延モード。
と、何でもできるようにしようとして何も成せていない付加機能群が酷いです。
アンビエントモードは完全に実用不可ですが、ANCは人の声を素通しにする特性を生かして、騒音環境下で人と会話をする時に使用しています。
低遅延モードは音が途切れると注意書きがありましたが、実際にはそこまで影響は見られないので、常時オンで使用しています。
そして、この製品で個人的に最もキツいマイナスポイントは、各操作の際に鳴るガイド音がとてつもなく大きいことです。
音量が大きい上に音質も悪く、恐らく「ピコッ」くらいに聞える予定だったであろう音は「ビゴッ!!」と音割れ気味に聞こえます。
「ローレイテンシー オン」等の音声ガイドも同じくバビバビの大音量なので、耳が痛く思わず顔を顰めてしまいます。
この製品の最大再生時間は6時間と記載されていますが、実際に計測すると5時間で電源が落ちてしまいます。
その上電源が落ちる30分前になると、前述の大音量で「ヒュゥーン」という警告音が定期的に繰り返し鳴るので、実質まともに使えるのは4時間半です。
このように強烈なマイナス部分が多々あるのですが、それでも満足度を3としているのは偏に圧倒的な装着感の良さと、音質が好みに合っているという点、あとはおまけで、ダイビング用品のような色使いのデザインが気に入っているという理由です。
この価格帯では珍しく、ANC等の各機能の設定がちゃんと保存されるので、起動の度にお気に入りの設定をし直す手間が無い点も、地味ながら便利です。
怪しい猫足 さん
(2023/01/09)
満足度
3.0
高音の質
3.5
中音の質
3.0
低音の質
3.5
細やかさ
3.5
迫力
3.0
音場
4.5
遮音性
3.5
音漏耐性
3.5
color:ネイビーブルー