シングルエンドがオマケじゃない

タイトル通りです。
上流はiPhone 13mini、イヤホンはAUDEZE Euclid、64AUDIO A6tで聴いています。

外観は価格なりというか個性的です。
レトロフューチャーな形状で「その窓いる？」と突っ込んでしまいますが、基板が見えるのがフェティッシュな魅力となるのは分からんでもないです。結構ラフに使っていますが今のところ傷はついていません。

機能性は価格なりか、やや劣ります。
サイドボタンが一切なく、ボリュームやプレイヤーの操作、ゲイン変更などをDAC側で行いたい人は他の機種を選んだ方がいいでしょう。個人的には1万円代なら無くてもいいかな、と思います。

音質は同価格帯の競合機より優れています。
ES9038Q2Mをシングル使いし、アンプはデュアルという構成がよく考えられていて、駆動力があって空間表現や音色にも隙がありません。この価格帯だとES92xxとかCS43131といったアンプ一体型の採用が多く、あれらは何ともいえない癖があって好きになれないので特に気に入りました。また、バランス出力に偏重してシングル出力のチューニングがなおざりになっている機種も多い中でLotoo PAW S2ばりにシングルを丁寧に作り込んでいる所も魅力です。

余談ですが、他社の4万ほどするドングルDACで中身が同一構成というか、商品画像を見る限り全く同一の基板を積んでいる機種があります。試聴すると音も殆ど同じです。そう考えると相当コスパもいいです。