製品仕様
■ スペック | |
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ドライバー構成 | 平面磁界型(50mm オルソダイナミック™ドライバー) |
インピーダンス | 34Ω |
音圧感度 | 98dB |
再生周波数帯域 | 5Hz~70kHz |
ケーブル仕様 | 約 2 m/着脱式 Y 型 |
本体重量 | 約 320g(ヘッドホンケーブルを除く) |
付属品 | ・アンバランスケーブル(3.5mm) ・バランスケーブル(4.4mm) ・6.3mm 変換アダプター ・イヤーパッド(レザー/スエード) ・ヘッドホンスタンド |
スタッフによる音域バランス評価(平均)
マルフォイ
e☆イヤホン大阪日本橋本店
量感イメージ
自然で繊細、ありのままを伝えてくれる至極のヘッドホン。外観は男心をくすぐるようなメカメカしさがありつつも、立体的で美しいフォルムです。
「YHー5000SE」は開放型ということで、開放型の有名ハイエンド機種 SENNHEISER 「HD800S」、audio-technica 「ATH ADX-5000」の2機種と聴き比べながら試聴しました。
アーティストの想いや表現を余すことなく伝える「TRUE SOUND」。その非常にナチュラルなサウンドに圧倒されました。
じっくりと試聴するまでは、自然すぎて音楽をちゃんと楽しめるのかな? と少し不安でしたが、聴けば聴くほどこのヘッドホンの魅力に取り込まれていきました。繊細な表現がとにかく素晴らしく、楽器の微細な振動も細かく表現されています。耳当たりの良いやわらかなサウンドで、前述の比較した2機種よりもシャキシャキ感が少ないです。
音の距離感は比較した2機種よりも遠い印象ですが、中域周辺は比較的近くに感じ、バックサウンドよりもボーカルのほうがグッと表現されているように感じました。相対的にサウンドステージが広く、立体的なサウンドを楽しめました。
低域の表現力について、私は少し低域の主張が控えめなサウンドが好みのため、個人的には十分な量感だと感じました。そのため低音好きの方には少し物足りなく感じるかもしれません。ですが、本機種はナチュラルなサウンドであるがゆえにDACやアンプなどの影響を受けやすい印象があります。低域を持ち上げてくれるような製品と合わせることにより、上手く低域の量感を調整できるかと思います。
また、装着感については重さをそこまで感じず、平均的な重量だと思いました。側圧は「ATH ADX-5000」と同じくらいの強さです。
ハイエンドヘッドホンをお求めの方に、YAMAHA渾身のサウンドをぜひ体感していただきたいです。
使用機種:SENNHEISER HDV820+スマホ/FiiO K9Pro+スマホ/Cayin HA-1AM2+Astell&Kern ACRO CA1000
試聴楽曲:結束バンド/星座になれたら
Oasis/Supersonic
Vaundy/怪獣の花唄
ヨルシカ/雨とカプチーノ
BOOM BOOM SATELLITES/4 A Moment Of Silece
AKIRA
e☆イヤホン 秋葉原店
量感イメージ
音源の情報や上流の機器の音を丸裸にするようなその音は、何でも良い音に聴こえるような演出をせずありのままを聴かせてくれます。全帯域を余す事なく詳細に聴く解像度を求める方や、素直な音を求める方に向いていると思います。
【外観】
黒で統一された外観、ハウジングフレーム部のメタルフレームには、剛性と品質の高さを感じます。
手にして見ると、まず本体の軽さに驚きました。外から見ると厚みがありそうな見た目ですが、内部空間が広く耳を入れるのにもかなり余裕があります。ドライバーは背面のハウジングに貼り付くように設置されていて、耳との距離を出来るだけ広く確保しているように見えます。また頭部のサイズ調節も無段階で調整でき、細かいフィッティングがしやすいです。イヤーカップを垂直方向に回転させるスィーベル機構や頭頂部に圧が集中しない柔軟な形のヘッドバンドなど、とにかく装着にストレスを感じません。素晴らしい装着感です。
【音質】
2022年開催のポタフェス冬の試聴でも使われたRME「ADI-2 DAC」で聴いてみます。低域から高域まで、音の響きを削ったりどこかの帯域を強調することなく克明に描き出す解像度に圧倒されました。音の太さや硬さ、響きの量など温度感までイメージできるような鮮明な音。ダイナミックでありつつ繊細さも兼ね備えています。
もう少し聴きこんでみます。低域は抜けが良く十分な量感があります。中域は音階の表現に明瞭さが感じられ、高域は金属的な音の硬い質感の描写をストレートに感じます。音場は縦方向が近く、横に大きく広がりを感じます。ボーカル曲を聴くと何のフィルターも無く目の前で歌っているような、むき出しの声を感じます。
ですが、どこか音楽に没頭できない感覚もありました。プロのオーディオインターフェースの音を持つADI-2 DACに繋いでいるからでしょうか。とても客観的で音楽ではなく音を聴いているようです。しかし、この組み合わせは非常に分析的に聴く良さを感じます。
機器を変えて聴いてみます。
SENNHEISER「HDV 820」では少し落ち着いたトーンに感じられ、響きの表現が伸びやかになりリラックスして聴こえます。ハキハキとした音の立ち上がりはあまり変わりませんが、中高域以上は丸くなりよりなめらかな表現に感じました。音場に関しては思ったほどの変化はなく、横方向に少し広がる印象でした。
また付属の4.4mmバランス接続でも聴いてみました。全体の印象や音場は大きく変わりませんが、音がよりなめらかに柔らかく感じました。比較するとアンバランスでは少し中央に定位が集中することで音の立ち上がりが重なりアタックや密度が強く感じるのに対して、バランスでは定位がまんべんなく広がる印象です。リスニングとして聴きやすくなるので、ぜひ試聴の際にはお試しください!
他にも複数の機器(レビュー下部に記載)に繋いで聴いてみました。音場の広さは奥行き方向はほぼ変わらず、横方向に少し伸びます。そのほかの質感、特に音の余韻の表現は上流の音に対してとても素直に変化するヘッドホンでした。
音場は広く解像度を詳細に引き出すという仕事を忠実にこなす真面目な音作りと、そこに凝り固まり過ぎず、時に躍動的に静的に表現する柔軟さが「YH-5000」の魅力です。機会があれば、ぜひ聴いてみてください!
使用機器:QPM/HDV 820/ADI-2 DAC FS/Tradutto & CH-AMP
2022年12月下旬
ヤマハ待望のフラッグシップヘッドホン
独自の「オルソダイナミック TMドライバー」を搭載したフラッグシップヘッドホン
アーティストが音楽に込めた想いの全てを表現し人の感情を動かす音=TRUE SOUND を実現するために、独自の「オルソダイナミック
TMドライバー」をはじめとするヤマハが考える最高の技術、最適なマテリアルを集結しました。
他にも、長時間でも心地よく音楽に没頭していただける優れた装着性や、国内の専用工場で熟練した職人が製造から組み立てを行なうことで高いビルドクオリティを実現するとともに、こだわりの専用アクセサリーも付属しています。
音・音楽の多様な製品を手掛けるオーディオブランド ヤマハのフラッグシップヘッドホンとして、ハイグレードな試聴を追求されるお客様に、心に深く残る特別な音楽体験を提供します。
■ スペック | |
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ドライバー構成 | 平面磁界型(50mm オルソダイナミック™ドライバー) |
インピーダンス | 34Ω |
音圧感度 | 98dB |
再生周波数帯域 | 5Hz~70kHz |
ケーブル仕様 | 約 2 m/着脱式 Y 型 |
本体重量 | 約 320g(ヘッドホンケーブルを除く) |
付属品 | ・アンバランスケーブル(3.5mm) ・バランスケーブル(4.4mm) ・6.3mm 変換アダプター ・イヤーパッド(レザー/スエード) ・ヘッドホンスタンド |