Grandioso (グランディオーソ) 【2pin / 2.5mm4極バランス】

■まえおき

本ケーブルは、オーディオ信号ラインのホット側に超高純度のOCC銅線、コールド側（ＧＮＤ側）に純銀線を採用し構成したというユニークな仕様によるハイブリッド式になっているようです。

外観上もその構成を示唆するように、色の違う（銅色／銀色）線材を編み込んでいるのが一目でわかります。

■音質について

音質チェックに「ikko Audio」の「Obsidian OH10」というイヤホンを使用。

このイヤホンの音の傾向は、付属ケーブルを使用して聴いた印象では、広がりよりも奥行き、迫力よりも繊細さ／濃密さを特徴としたと言えるものでした。

モニター調の優等生的なサウンドとも言えるところが、音楽リスニングにおいてはちょっとつまらないという感じでもありました。

本ケーブルに替えたところ、イヤホンの性格（特徴）が大きく変わり正反対の別物になったような印象を与えました。

これほど変わるとは予想外であり、最初は異常な違和感としか捉えることができませんでしたが、聴き込んでいるうちに感じ方が変わり、雄大で開放的な迫力あるサウンドのイヤホンに生まれ変わったという認識で、音楽を聴いているのが楽しみに満ちてきました。

■まとめ

本ケーブルは、商品名にある「Grandioso」の言葉通り非常に雄大で迫力に満ちたサウンドにイヤホンを変えるというのが実感できました。

これは、冒頭に記したユニークな線材構成による仕業なのでしょうか？

いろんなイヤホンでリケーブルは何度も経験済みでしたが、これほどユニークにサウンドが変わるのはあまりにも驚きでした。

ただし、どのイヤホンに対しても好みの音質に良化するとは言い切れず、ユニークであっても万能ではないかもしれません。

また、ケーブルのタッチノイズはほとんど無く取り回しも良い方だと思います。

私が現在使用するイヤホンとほぼ同価格帯のケーブルですが、それなりの価値（良い変化）はあったという満足感に浸っています。