NW-WM1A

ZX2を愛用していましたがバッテリーもヘタってきた感じで、買い替えを検討しWM1Aにたどり着きました。

巷の評価ではWM1AM2がコスパ最高！的な評価が出回っていましたが、私の場合はクレードルのBCR-NWH10を経由してデスクトップオーディオとして活用していたので敢えてWalkman port搭載のWM1Aを選択しました。予算的にも5万程度でちょうど良かったというのもあります。

＜音質＞

WM1Aの採用にあたり、せっかくなのでバランス接続で聴きたいと思いMUC-M12SB2も同時購入しました。

イヤホンはXBA-N3です。

・SONYらしい難しいことを考えず楽しく聴ける「聴きやすさ」は維持しつつ、ZX2から大幅な音質アップでした。

空間が広がり、解像度も大幅アップです。

・バランス接続の効果も相当貢献していると思います。N3の音が完全に化けました

・クレードル経由での出力も大幅グレードアップし、贅沢なデスクトップオーディオとなりました

＜その他＞

Mr.Walkmanのファームウェアに変更したところ、大幅な音質アップを実現！　（野良アプリに相当するのでリスクはすべて自己責任ですが...）

まさにコスパ最強マシンに生まれ変わりました！

私の場合はDAPにこれ以上の環境は不要です。

バッテリー交換も視野に入れながら大切に使っていきたいと思います！

中古で購入して千時間ほど使用しました。

普段使いしているときに、音量を少し上げてみるとか、落ち着いた環境で聞いてみるとか、そうしたふとした瞬間にその音の良さを再認識できる素晴らしいプレイヤーだと思います。

細かい音（後ろで小さめになっていたり、ほかの音と重なっている音）とかの新しい発見があったりアーティストのこだわりも感じられます。

少し重いですが、その重量に安心感と高級感があります。

やや低音寄りの帯域バランスで、中高音は極めて繊細でありながら弱々しくならずしっかりフォーカスされた音が聞こえるところ、荒々しさや刺々しさをなくし、むしろ丸みというかふくよかさがあるところ、緻密さ濃厚さも加わって全体的にしっとりとした上品で優雅な美音で気持ちよさを感じたのが意外でした。

この機種の発売は2016年のこと。今から4年近く前というのに、何と未だに現行商品として販路が確保されています。但しさすがに注文が続くとすぐに在庫がなくなり、そうなるとある程度まとまってからの製造体制の状況のようです。

これ実は相当凄いことかと思います。何しろ毎年新作が出て当たり前という、超趣味的ガジェットの世界。群雄割拠な訳です。アジア諸国からも優秀な機器が多く出現している現状の中で、この寿命の長さは驚異的であるとすら言って良いかと思います。そしてそれは、それだけ完成度が高い「匠の作品」ということの証明に他なりません。

そのような訳で、あまりにも名機過ぎてレビューは不要なのですが、音の特徴を簡単に。まずはシングルエンド。こちらは中低域の厚み、トルクを感じさせながらも、高域にはソニーらしい切れ味、シャープさを残す仕上がり。出力は60mA×2（16Ω）とやや非力ですが、普通に市販されているイヤホンであればまずコントロールできます。但し高インピーダンスのヘッドホンや、Pinnacle P-1やE5000、E3000など特殊なものは対象外です。通常の感度で且つ16～32Ω程度のものであれば持っている能力を100%引き出し、マスターレベルの極上音質にて楽しめます。

次にバランス側。こちらはまた少し違った音作りです。出力は250mA×2（16Ω）ありますので、普通のヘッドホンであれば、程々の余力を残しながらドライブすることができます。シングルエンドと比較しますと、若干ですが低域の厚みは少なめ。中高音についてはわずかな響きと、またバランスならではの立体感を感じさせますが、どちらかといえばやはりモニター寄りです。付帯音が極めて少なく、シャープでタイト。正確無比という表現がしっくりきます。

WM1Aは言わば職人が評価に使う道具といった感じで、無機質とまではいきませんが、良い録音であれば完璧に再現します。そうでない音源についてはそれなりにすら聴けません。無色透明の世界。イメージとしては剃刀でしょうか。バランス側の音はとにかくスタジオモニター的で、またレスポンスというかその切れ味が抜群なのです。

普遍的な価値を持つ高級DAPの完成形と言って良いかと思います。

ZX100からの乗り換えを検討するにあたり、ZX507やSONY以外の

android機をいろいろ検討しましたが、結局バッテリーの持ちを

考慮してWM1Aに落ち着きました。

android機もバッテリーの持ちがいいものがありますが、バランス駆動や

DSD再生をしていると日中に充電が必須となり、少々不便です。

音質についてバランス接続の評価です。SONYらしさを感じつつ、低音の迫力、

高音の抜けや繊細さ、空間表現の広がりなどすべての面で進化を感じました。

価格もこなれてきたため、androidOSが必須でない方、ストリーミングに

興味がない方にとってはかなり有力な選択肢だと思います。

大きなマイナス点はWM-PORTなことぐらいです。