HDC214A/1.2

ATH-E50用にHDC314を購入したのですが、全体の取り回しが悪いにもかかわらず耳かけに針金のような形状を変形保持させるものがあったので、どうにもストレスを感じていました。

こちらのHDC21*シリーズは本来はしっかりと嵌らず装着不可なのですが、コネクタ被覆（？）を少し加工すると装着可能というのを見かけたので、本品を購入し自己責任にて加工しました。

ニッパーでコネクタ付近エラストマー部分の出っ張りを切り取ればOKなので簡単だったのですが、自分の場合は問題なく使用できてます。（ただしATH-LSシリーズには使用できませんでした）

個人的にはHDC314よりも快適になって嬉しかったのですが、ケーブルのゴツさゆえ本質的には取り回しが悪いです。

オーディオテクニカさんが今後ケーブルを発売される機会があれば、クセのつきにくい柔軟で軽量なケーブルにしてくれたら嬉しいです。

ATH-CKR100での使用です。

全音域で報量の向上、高低のレンジの広がり、音場の広がりなどの確実なクオリティアップを感じました。

低音は締まり沈み込み、存在感があります。

中域はややクールな音調で、オーテクらしい潤いと清涼感のある音です。

高域や中高域は変に太くも細くもならず、丁寧な描写で伸びかたが綺麗でした。

他にonsoの03やORB･Clear force NovaのA2DCケーブルも所持しているのですが、これらよりも音質向上効果は高いですし、

メーカー純正のアップグレードケーブルだけあって「オーテクらしい音」を崩さないなと感じられたところはとても良かったです。

自分は音に関しては気に入っているのですが、使い勝手に関しては好きではありません。

やや太めの並行ケーブルはそこそこの反発力を持っているので、使用している最中もケーブルの収まりが悪いです。

また、実際の重量以上に体感的な重さも感じます。

CKR100は耳甲介に乗せるだけなので、ケーブルにテンションが掛かったりすると不安定になりがちなのですが、このケーブルを使用しているとその傾向がより強いです。

ケーブルのコネクタ部分はとてもしっかりしていて高級感もあり良いのですが、個人的にはイヤホン側コネクタはもうちょっと目立たない仕様にしてほしかったです。

（CKR100は本体が大きく、耳から飛び出す部分も大きいので…）

手触りはサラリとしており絡まる心配も無い。

柔らかさ、取り回しの良さもとてもいい。

音質の向上？に関しては3.5mmアンバランスから4.4mmバランスなのでケーブルの影響は分からない。

今までリケーブルしてきた中では最も完成度の高いケーブルだと思う｡

タッチノイズの少なさ、取り回し、見た目、耐久性、どれをとっても値段に見合うケーブルだろう。

ポータブル用として、外に持ち出す上で重要なことは全てクリアしている素晴らしい逸品だ。