AR-H1【AVARH1Z111】

今までヘッドホンは密閉型を使ってきて今度は開放型にしたいと思い購入しました。開放型とはいえある程度は低音が欲しいなあと思っていたらこれを見つけました。

なんと言っても開放型特有のヌケの良さ、中高音の気持ちよさ、最高です。低音もスピード感があって現代的な音楽によく合います。生音よりは電子音に合うと個人的に思います。ボーカルも気持ちよく聴けます。解像感も良くて、マルチBA機の濃密さをそのまま開放型ヘッドホンにした感じですかね。

着け心地も良いです。長時間つけると流石に頭頂部に疲れがきますが……。

中高音重視で低音も程よく出て解像感重視の方には勧めたいですね。

今年になりHifiman HE-400やFostex T60RPといった平面駆動ヘッドホンばかりを購入・使用してきました。年末になりこのAR-H1を購入し、じっくり聞き込んだので感想を書きたいと思います。

一聴して一番最初に感じることは、とても緻密になる音の分解能です。今までBeyerdynamicのT5Pが一番と思ってましたが、このヘッドホンはそれらと一線を画して次元の違う音で鳴ります。一つ一つの音が分かりやすく、表現が難しいのですが「見晴らしの良い音」なのです。これは反面EDM系の曲では聞く側への情報量が粒立ち過ぎて、非常に疲れやすく感じるかもしれません。私は好んでJUJUなどの女性ボーカルを聴くのですが、非常にボーカルが明瞭に聞こえ、中域～高域にかけてはまさにこのヘッドホンの真骨頂な部分だと思います。低音好きな方には物足らないと思いますが、ソリッドな音でしっかりと出てはいるレベルです。

セミオープンですので遮音性や音漏れに期待はできませんし、意外と重量もあります。しかし装着性が優秀なため疲れづらいですし、何より見た目が高級そうに見えるため、所有欲が否応なしに上がります。

最後に携帯電話(使用したのはiPhoneXとiPhone5S)では、満足な音は無理です。折り畳みもできないため、据え置きアンプでじっくり使っていただきたい優秀なヘッドホンです。