このイヤホンはDSPのプリセット含めたパラメトリックイコライザーの調整で用途や好みに応じて切り替えられる点が、Raysの大きな特徴・魅力であり購入しました。イコライジング済みの初期状態が全てでは無いです。写真の周波数特性の通りハードウェアオリジナルの素性からイコライジングの余地を判断するのが宜しいかなかと思います。
(例:低音が足らないという指摘に対してはまだ持ち上げる余地はあります。)
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◆ ハードウェアオリジナル(ピンク)
→ 「迫力・華やかさ・ライブ感重視」のセッティング
• 低域: 量感が多く、ウォームで厚みがある。映画やEDMなど迫力重視の楽曲に向く。
• 中域: 500Hz〜1kHzがやや後退し、ボーカルやアコースティック楽器は控えめ。低域と高域に挟まれてV字的なバランス。
• 高域: 3〜5kHzと8〜9kHzに鋭いピークがあり、きらびやかで解像度が高い。音の抜けは良いが、刺さりやすさもある。
• 全体傾向: ドンシャリ寄り。派手さと迫力があり、ライブ感を楽しみたいリスナーにおすすめ。
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◆ EQ後デフォルト設定(赤)
→ 「自然さ・聴きやすさ・モニター的バランス」に調整
• 低域: 不要な膨らみが抑えられ、タイトで制御された低音。ベースラインやキックの輪郭が明確。
• 中域: 相対的に前に出てボーカルや楽器が聴きやすく、ナチュラルなバランスに改善。
• 高域: ピークが抑えられ、シャープさは残しつつ刺さりが軽減。長時間リスニングでも疲れにくい。
• 全体傾向: よりフラットでニュートラル。自然で聴きやすく、モニター的なサウンド。
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個人的な視聴の感想としてはやはりゲーミング用途ならではの定位感とDSPが当方環境(iPhone16pro)では空間オーディオも処理出来ているのも相まって充実したオーディオ視聴体験が出来ており満足しています。参考になれば幸いです。