ウッドダイヤフラムの１DDで、外観は金属チックでミニマルなデザインという面白い構成です。

Woodと謡っているようにギターなどの弦楽器の表現が良く、アコースティックな楽曲が得意ですが、驚いたのは音数が多い最近の楽曲でももたつく感じがなく、低音の量感もあり、高域の煌びやかな表現も得意な点です。この価格帯のイヤホンの中でも解像度や音の分離感はトップクラスで、金属製の筐体の良さとウッドダイヤフラムの良さが上手く調和しています。クラシカルな楽曲も現代の楽曲も、オールジャンルで楽しめる実力のあるイヤホンだと思います。

普通にポテンシャルは高く、ウッドという言葉から想起されるアコースティック系の音源に限らず、ロック系、電子楽器の音なども何ら問題なく鳴らします。高域の爽やかさ、抜けの良さは格別で、十分な刺激や解像感がありながら、聴き疲れを感じません。低音は普通レベルかやや控えめですが、音色は自然で、タイトに引き締まっています。

近い価格帯のMoondrop Kadenzあたりとも張り合える実力を持った、王道の音作りのイヤホンだと思います。

ギター、ベース等、生音の弦楽器の音を特に綺麗に鳴らしてくれるイヤホンでした。

弦を弾いた際のの空気の振動感や余韻の感じも上手く表現してくれて、当方こちらよりも値段が高いイヤホンも所持していますがギターやベースがメインとなる音楽はWOODNOTEで聴きたいなと思わせてくれます。

反面ボーカルの音は少し抑えめに鳴らす印象を受けました。インスト音源を好んで聴く、バンドのギター・ベースに焦点を当てて楽しみたい、そんな方にオススメできるイヤホンです。