装着感
PX7 S3は、側圧がやや強めですが、その分しっかりと装着できます。本体の重さは標準的で、普通に快適な装着感です。
ノイズキャンセリング性能
ノイズキャンセリングは、SONYやBOSEのような突出した強力さはありません。駅のホームのような場所では物足りなさを感じますが、カフェのような環境では十分に機能します。音楽を再生すれば、周囲のノイズは気にならないレベルまで抑えられ、実用上は問題ありません。
デザイン
このヘッドホンのデザインは、ハウジングが横に膨らんでおらず、装着時に顔に馴染むスッキリとした見た目です。悪目立ちせず、どんな服装にも合わせやすいのではないのでしょうか。
音質
PX7 S3の最大の魅力は、その音質にあると思います。Bluetooth接続でもクリアなサウンドで「ワイヤレスでここまでできるのか」と素直に驚きました。
最初は中低音がやや強く感じられましたが、聴き込むうちに明るくバランスの取れたチューニングだと感じました。同価格帯のSONY WH-1000XM6も高音質ですが、PX7 S3はさらに一歩進んだ立体的で明瞭なサウンドだと思います。
USB接続にすると、さらに0.5段階ほど明瞭さが増す印象ですが、ワイヤレスでの音質がすでに十分にクリアであるため、利便性を考えるとワイヤレスでの使用が最適なのではと思います。これ以上の音質を求めるのであれば、有線ヘッドホンを検討する方が効率的かもしれません。
しかし、このPX7 S3を使ってみて、有線と無線の音質差が縮まっていることを強く実感しました。これまでのワイヤレスヘッドホンでは、音質面で有線に対する「妥協」を常に意識していましたが、PX7 S3はそうした妥協を意識することなく、ふと気づけば音楽の世界に入り込んでます。
一般的なワイヤレスヘッドホンと比べると高価ではありますが、PX7 S3は価格に見合った高音質を誰しも実感できるのではないのでしょうか。音質と機能面から多目的用途というよりは、音楽鑑賞を主目的とする方に強くおすすめです。
⭐︎点数は価格帯の中での評価です。