・デザイン
フェイスプレート部分はアルミ製でもハウジング自体が樹脂製なのでさほど高級感を感じなかった前作AZ80のシルバー。
今作は黒がより深い黒に、そしてロゴの金色が濃くなったおかげで迷わずブラックにしましたが落ち着いた佇まいでとても気に入っております。
開封時フェイスプレートの周囲の角を削ったデザインになったことで取りづらくなった?と感じましたが少し親指で倒すようにするとあっさり取り出せて不満は感じません。
・音
AZ80も澄んだ中高域は好きでしたが中低域が渋滞して(団子状態になって)もっさりとした印象になるのと緩めの低域が苦手でした。
しかし今作はANCオンを前提とした音作りに個人的には思え、ダイレクトモード一択でも満足度が高いです。
当初地味と思ったダイレクトは耳馴染みが良く飽きのこない絶妙な塩梅で音楽が楽しくなってきます。外用の低域上げ気味のEQ、低域増しましのミックスをしている楽曲用の500辺りを抑え気味のEQも作り使い分けています。
厳密には音の緻密さや音場もDEVIALET GEMINI IIに及ばないと感じる反面量感は多めでもしつこさの少ないスナップの効いた低域のお陰かジャンルを選ばない点でAZ100の方が汎用性が高く感じました。中高域も変に響きや余韻感を強調するようなズブズブの音ではないので聴き疲れは全く感じたことがないです。
極めて個人的な感想ですがギター、ピアノ、サックスなどのリード楽器の響きも好きですがスパイスとなるパーカッションやストリングスの音色が美しくドラムのキックに至っては心臓の鼓動のようでとても心地よいです。
・ANC
確かに進歩は感じるもののまだまだ強さだけで言えばBOSEや SONYはおろかJBLにも及ばないです。強風時の空調音もまあまあ耳に入ってきます。しかし音楽を没入させるという観点では必要十分で高品位とも言えます。耳栓代わりを期待する方は他を候補に挙げた方が良いのでは?と思います。後日試しにイヤーピースをワンサイズ上げたら遮音性はワンランク良くなりました。かき消すタイプのANCではありませんが軽減する能力としては申し分ないです。ANCオフが純度が高く感じる楽曲もあり、タッチに割り当てられるので一瞬でANCオフに変更、またワンタッチでANCオンに戻せるのは地味に嬉しいポイントです。
・外音取り込み
不満はないレベルです。
取り込み音量も申し分ないのでトランスペアレントモードにしてBGM程度の音量にすればオープン型イヤホンのようなながら聴き用途にも使えます。もう少しホワイトノイズとデジタルっぽさを抑えてくれたら完璧ですね。
・装着性
装着した瞬間からコンチャ部分に痛みが走って30分も付けていられなかった前作AZ80でしたがこちらはノズルが耳奥にぐっと入り込んでくるような感覚を当初感じましたがコンチャへの負担も軽く付けていると慣れてくるのか一、二時間の装着も苦にならないのもある意味驚きです。
また、一度ハマると大きな口を開けてあくびをしても食事摂取の咀嚼時も全くズレる気配が無いので安心感があります。
もう一点、装着方法なのですが通常のイヤホンは正面かもしくは上方向から耳道目掛けていくとスッと入るのにAZ100はなかなか上手く入らずあれこれ試したところ何故か耳の下の方から筐体を運んだらすんなり装着できました。そしてフェイスプレート上部が外側に倒れないよう軽く指で押さえて微調整すると全くズレる気配を感じません、ねじ込む必要が無いので正直楽です。
・バッテリー
以前所有していたSONY WF…