高音の質:40
中音の質:40
低音の質:40
細やかさ:35
迫力:40
音場:40
遮音性:40
音漏耐性:45
ソニーのTWSといえばノイキャン他機能面では優秀なものの音質はおざなりという勝手なイメージです。
ですが、このWF-C700Nはノイキャン性能や外音取り込み、アプリの使い勝手等の良さはそのままに、今回はこの価格帯のモデルとしては音質がかなりの出来の良さです。
試聴した印象ですとエントリークラスTWSとは思えない高音質に感じます。
やや丸みがある高音がとても滑らかで心地よく広がり、ボーカルは近くで唄い刺さりもないのでとても聴き安いです。
全体的には癖が無く自然、少し低音よりくらいの好バランスで、見通し良くとてもクリアなサウンドです。
パワー感もあり音楽を楽しく聴かせるチューニングバランスですね。
低音もなかなか深みが出ているんじゃないでしょうか。
ワイヤレスにしては音の鮮度が良く、一音一音瑞々しいのが個人的に最も評価したい部分です。
ドライバーが5mmというのが気がかりでしたが杞憂のようでした。
適度に迫力もあり、とても音場が広いです。
エントリークラスにしてこの没入感のあるサウンドはなかなかのものではないかと。
ややエコー感のような味付けは感じなくもないですが、ノイキャン等多くの機能を有した制約の多い中で良い音で聴かせようというメーカーの良心と受け取りたいですしTWSとしては全然アリです。
ノイキャン性能は価格を考慮するにかなり高性能なものに感じますし、外音取り込みもまずまず自然で実用上十分なクオリティーです。
専用アプリSony Headphones Connectの使い勝手も良く、外音取り込みの強度を20段階に設定可能。
更にはアダプティブサウンド機能(周囲のノイズレベルに基づいて音量を自動的に微調整する機能)搭載とかなり充実した多機能ぶりです。
イコライザーもとても効きが良好です。
アプリで割り振り可能な操作はタッチセンサー式ではなく物理操作式と言うのも誤操作の煩わしさがなく私的にはポイントが高いです。
あと、ケースがとても持ち易いのが何気に良く考えられているなと。
また、C500比で言えば、新たにノイズキャンセル機能が搭載され性能も上がっているにもかかわらず逆にコンパクトになっている点は特に素晴らしいです。
気になる点と言えば、
発売時点ではマルチポイントには非対応(後に対応)
ワイヤレス充電非対応
コーデックがSBC、AACでLDACには非対応
といったところですが、
コーデックに関しては個人的には全く問題になりませんがスペック等に拘りのある方にはややマイナス点になるかと言うところですね。
総じてトータルバランスに非常に優れていて、価格帯ではちょっとスキが見当たらないTWSかなという印象です。
これは購入を決めるまでに時間はかかりませんでしたね。ほぼ即決です。
私は特にソニー贔屓ではありませんが、今回は流石はソニーだなと言うしかないでしょう。