高音の質:35
中音の質:40
低音の質:50
細やかさ:35
迫力:50
音場:40
遮音性:35
音漏耐性:45
Fender イヤホン再上陸という事で本製品を購入してみました。
Hiby RS6 直挿しでのレビューです。
最近のイヤホンとしては珍しく小型の箱で梱包物も最低限です。
イヤーピースがもう1種類入ってると嬉しかったかもしれない。
見た目はかっこいいのですが、本体、ケーブル共にチープ感あり。
装着感は悪くなく、長時間付けていてもましな部類です。
イヤピ軸が細くイヤーピースはかなり選びます。
話題のCOREIRとかは抜けてしまい使えず、
純正の他VELVET、タイプE、Symbioあたりは使えました。
それと、有線イヤホンには珍しくIPX4と雨の日の使用もいけそう感じです。
(わざわざ濡らさないので実際は不明)
以前からの Fenderイヤホンらしく低域に重きをおいたチューニングです。
バランスは低域>中域=高域といった感じですが、
ただ低音がモコモコしただけの音ではなく、
解像度や分離感もそこそこ良くハイブリッド型である恩恵は感じる事ができます。
全体の音色としては温かみのある音でどの帯域もエッジがきついと感じる事はありません。
各帯域の印象については分けて記載します。
・低域
このイヤホン最大の特徴です。
量感はかなり多く最前面にでてくるので、いわゆる低音厨の方々であれば気持ちよく聴けそうです。
アタックや深さはそこそこで空気感が強いタイプの低域です。
この空気感が音場全体にも作用していて、広大とまではいきませんが窮屈さも感じません。
・中域
BAドライバを積んでいる恩恵を感じます。
ボーカルは一歩引いた感じですがそこそこの解像感もあり綺麗に聴こえます。
スネアの主張が弱く埋もれてしまっているので個人的にはここが一番の難点です。
・高域
量的には必要十分ですが、大きく主張はしてこない丸い音で金物類も刺さりはありません。
ESTドライバの超高域が好きという方にはだいぶ物足りなく感じると思いますが、
個人的にESTのシンバル類の音は生音と程遠い鳴り方が多くあまり好きではないので問題ありませんでした。
<総評>
あまり評価やレビューが出てこない機種ですが、
低音好きの選択肢としては十分候補に挙がる機種です。
1本目のイヤホンとしては特徴的すぎておすすめしません(普段はA8000、RE2000、Project Y等を使用しています)が、
バランス型の機種や高域特化の機種を持っている方の2本目、3本目にはありだと思います。
比較候補はLive X や Mammoth、Variationsあたりになると思いますが、
前2機種はアタック感重視、Variationsは低域も高域も欲しい、本機種は低域と柔らかさがほしい方に良いのではないでしょうか。
(もっと予算があればBrabado mkiiやLegend Xで良いと思います)
合うジャンルはロックも良いのですが、EDMやエレクトロポップなど打ち込み系の音楽が一番楽しく聴けて良かったです。
また、バランス接続も試してみましたが、確かに解像度や分離感は向上するものの
イマイチこのイヤホン特有の空気感が薄れてしまい付属ケーブルに戻してしまいました。
今は本機種に合うアンバランスケーブルを模索中です。
ご参考になれば幸いです。