私がヘッドホンを選ぶ際に自分基準の楽曲があります。トゲナシトゲアリ「雑踏、僕らの街」冒頭ボーカルの裏でシャンシャン鳴ってるシンバルの音が聴こえるかどうかを目安のひとつにしています。
それを期待して定番モニターや人気機種、平面磁界駆動、庶民価格から高級機などを店頭で片っ端から試聴しましたが、多くの機種でシンバルの音は聴こえませんでした。
自分の耳が加齢で高音域が劣化してるのか?とも疑いましたが、自宅にあるいつ買ったのか覚えていない複数の安い機種ではちゃんと聴こえてたりしますので、自分の耳を信じてさらに試聴を繰り返しました。ヘッドホン選びなんて個人の主観第一ですから。
ずっと気になってたT3-01とT3-03の中古を聴き比べてみたところ、冒頭のシンバルは03の方がより明確に聴こえてきました。お店の方が「バランスも試しますか?」と中古棚から出していただいたケーブルに挿し替えるともっとクリアに鳴っていたので安いバランスケーブルと共に購入を決意しました。あの時のスタッフさんありがとうございました。
TAGO STUDIO TAKASAKIの開発者インタビュー記事を読むと、03はリスニング用チューニングにするため01よりもイヤーパッドを薄くしたと書かれていました。それゆえに耳輪がドライバーグリルに押さえられて数時間装着していると痛くなってきます。
ならば厚めの01用純正パッドに交換を、と考えたもののお値段調べて躊躇…
そうしたらこちらの別レビューでCD900系パッドと同サイズという記述があったので、ダメ元で1800円ほどのメッシュクロス素材互換品をAmazonで調達。確かにピッタリでした。
厚みは純正15mm→互換品23mmになりましたが、懸念していた音質の変化も感じられず、そして耳輪も圧迫されず、長時間のリスニングでも快適になりました。
純正のレザーというかビニールっぽいパッドは冬場でも長く聴いてると汗で濡れてしまったので交換して正解でした。
トゲナシトゲアリの楽曲はハイテンポでボーカルも各パート楽器も全力で押し寄せてくるので、音が塊になってガチャガチャ鳴っているだけという機種も多かったのですが、レコーディングスタジオ開発であるこのT3-03はそれぞれの楽器がちゃんと分離して聴こえますし、他製品では聴き取りにくいコーラスもしっかりと認識できます。
小編成のジャズやクラシックも、各パートが明瞭に分離され、聴き慣れた音源のソコにそんな音あったんですか?という発見が日々あるので発掘するのが楽しいです。
ドラムの皮が叩かれるインパクトとか聴こえると嬉しくなります。
こんなに優れた製品なのにもう製造終了(?)だなんてもったいなさすぎます。