タイトルの通りです。

3万円前後の機種とは次元が違います。音質の違いなんて自分にはわからないと思っていましたが、違いました。音質の違いがわからないのではなく、まだ良い音に出会っていないだけ。それをpi8が教えてくれました。

圧倒的な解像度と空間表現を持っており、耳で聴くというより脳で聴く感じです。自分でも何言ってるか分かりません。とりあえず聴いてみてください。

ノイズキャンセリングは強くないです。しかし、弱いとも感じません。音楽を流していれば外音が気にならないほど遮断してくれます。電子耳栓が欲しい方は別の機種が良いと思います。

私はいつもクラッシックなどをメインで聴いているのですが、その用途にこのイヤホンはぴったりでした。初めて高価格帯のイヤホンに手を出しましたが、なにより音の情報量が多い。弦楽器が特に綺麗で音場が非常に広く感じられます。デザインも洗礼されており、所有欲が満たされます。ただし電車やバスなどで使うには少々ノイズキャンセリングが物足りなく感じます。私のようにクラッシックやオーケストラを常日頃から聴く人には非常におすすめな1台です。

他との違いをうまく言語化できないですが、明らかに違うと感じました。音の輪郭がくっきりとしており、あらゆる音域が過不足なくでていると思います。

※DenonPerlPro(DENON)、Wf1000xm4(SONY)、Pi7S2(B&W)と比較。

楽器の音を忠実に鳴らしてくれます。バイオリンやホルンなど弦楽器、管楽器が特に良い音です。ピアノは少し低音が効きすぎかなと感じました。楽器の一音一音は深みがあり大人っぽく、浸ってしまいます。ただ、音場の広がりは少し物足りないです。コンサート会場の前列側の位置で聴いてるような感じになります。ここは好みが分かれるところかもしれません。

いずれにしても持ってて損はなく、高級なBowers & Wilkinsスピーカーで聴いてるようです。さすがです。

このイヤホンは万能機ではない、という事を最初に書かせていただきます。

繊細さと迫力を同時に表現できるし、思わず息を呑む空間表現と音の広さは値段に相応しく、豊かな中音域と低音域は唯一無二です。

しかしながら高音域の表現には難がある……というと厳密には違いますね、ボーカルとの相性が致命的に良くないです。

女性ボーカルは常にピーキーで固く、過剰な出力になってしまっていますし、男性ボーカルでも気持ち良いはずの倍音がキツく、全体的にサ行の発音などは刺さりを感じます。

ですので、オールジャンルを鳴らせる、ということはできません。

万能性を鑑みるとMTW4には完敗しています。

しかしながらこれがオーケストラ音源になると一変します、低中音域は言わずもがな、高音域は多少キツさは残りますが許容できるものであり、全ての楽器のディテールが感じ取れる程の音を鳴らしてくれます、弦楽器の伸びやかな音や、ピアノの繊細な強弱までしっかりと表現してくれるTWSはほとんどないでしょう。

事、このイヤホンはオーケストラを鳴らせば間違いなく現状最高峰のTWSです。

あまりオーケストラ音源を聴く事はしませんでしたが、このイヤホンの購入を機にPi8用のプレイリストの作成を行い、オーケストラ音源を聴くまでに至りました。

Pi8は正しく”オーケストラを聴きたくなる”というイヤホンですね。