箱だし1番に視聴した時霞がかった平坦な音に感じたので自分に合うサイズの密閉できるサイズのモノに変更した上でパーソナライズを実施しました。よく”聞こえなくなったところでタップする”みたいななんちゃってパーソナライズと違い外耳道の状態を計測した上で視聴者に合わせて波形を調整してくれる機能なので安心感と信頼が持てました。
次に空間サウンドをオンにしたら途端に曇って音場も狭く感じたので疑問に思いよく説明書を見てみたら「空間サウンドをオンにするとパーソナライズはオフになります」。どう見てもパーソナライズした音の方が視界も開けて楽器の位置も把握しやすい、結果空間サウンドは諦めました。
EQもプロフェッショナルを全て試してどれもなかなか良い、と感じたものの普段聴いている楽曲とはイマイチしっくりこないので自分でカスタムを試すことに。
ボビーコールドウェルの80年台の名盤「Carry On」内の楽曲をリファレンスとして(特に”JAMAICA”と言う曲)調整してみたところ自分の中ではプロフェッショナルより納得できたのでそれをメインに使ってます。また、他のJazzやFusionのバラード、ファンキービート、エモいサックスとも相性が良く余韻が美しいピアノまでとても繊細に表現してくれたので満足です、もう少し慣れたらさらにもう一種類くらいは微調整しながら増やしたいしたいですね。
ANCに関しては”世界最高クラス”とされてますが世界最強ではありません。強度としてはTechnicsAZ100よりちょい上と言った印象でした。ただし詰まり感もなく環境音はスッと静かになるので不満を感じるレベルではありませんがSONYやBOSEと比較するものではありません。
新開発のスパイラルドットPro SFはとてもフィット感が良く、いや良すぎるあまり開封初日は1時間ほど装着していたら少しひりついてきましたが2日目には慣れました、一度ハマると全く落ちる気はしません。
前作FW1000Tのさらにその前の100Tの時に「デザインもWoodを纏って経年変化も楽しめたら理想」と述べましたが1000Tでとうとう(タッチセンサー部だけですが)黒っぽいローズウッドのような素材が使われ理想に一歩前進、と感じたものですが本作でとうとうハウジングからフェスプレートまで木製(と思わせる?)姿に進化して歓喜しました。
しかもサンバースト、所有のストラトやレスポールと並べても違和感の無いデザイン、もはや楽器と表現しても頷ける完成度です。
私にとっての「良い音」とはやれ美音系だとか中高域の伸びが云々と言うことより好きな楽曲(プレイリスト)を絶えず流して聴いていてどの場面でもん?、と言う違和感を覚えた時点でアウト、そうでなければ疲れない音として十分満足のいくものと思う次第です、その点においてこのWood Masterは値段は少々張るものの年末のご褒美として申し分のない完成度だと自信を持って言えます(他の方も仰ってましたが音源の良し悪しがそのまま反映されるのでその点だけ要注意、何でも無難にこなすのはBOSEだと思います)。
「あとここをもうちょっと」と言う点は無きにしも非ずですがケースの本物感と言い、全てにおいて妥協していない点、所有欲を満たすモノとしての在り方を高く評価したいです。