Appleミュージックを利用しているならこのイヤホン絶対買いです。最近Appleミュージックを課金利用しており、外出時は完全ワイヤレスをその日の気分で取っ替え引っ替え使っています。中でもこのイヤホンでAppleロスレスを聴いた時の音には鳥肌が立ちます。

　再生環境を限りなくiPhone &Appleミュージックに寄せて作られているのではないかと思われる程『ビシッ』と決まった音です。

　iPad Pro第5世代やiPad mini第6世代で聴いた時よりも何故だか分かりませんが、全ての項目において上回っています。なので各音質・細やかさ・迫力・音場等々の採点についてはiPhone &Appleミュージック（ロスレス）利用時のものです。

　低音の質についてはV-MODA HEXM PROが怪物級なので、4.5評価ですが他社の数万円クラスの完全ワイヤレスは余裕で凌駕しています。あくまでHEXM PROと比較しての話なので、低域の『質』という意味では素晴らしいのです。名ばかりのキレのある重低音ではなく、これがキレのある重低音だと思います。

　GLIDiCのホームページでは通話性能をアピールした内容になっていますが、多くの人が使っているこの利用環境で相当な高音質再生が出来ます。繰り返しになりますが、「これはこのデバイス環境の為に作ったでしょ。」と思う程です。

　中高域が出しゃばって聴き疲れするイヤホンが多い中、ボリュームを上げても破綻せず、且つ高域も刺々しくなくキッチリと聴かせます。非常にスピード感のあるキレキレの音で、低域もモリモリ出てるのにスピード感抜群です。

　鳴り方は個人的にはモニターライクですが、言うなれば豪華なモニターという表現が当てはまるかも知れません。ヴォーカルや残響音も美しく響き渡り、それが脳内定位する感じです。なんと表現すれば良いか・・・・近い環境は、ツイーター一基の16センチくらいの音場型スピーカーをパワーのあるアンプでドライブして『ニアフィールドリスニング』している時の様な感覚ですかね・・・・。

　だからモニターライクと言っても、イヤホン的なモニターではなくって、ヘッドホンのモニターとも違う、脳内定位するんだけども、それが大きい。脳内定位で音が広がっていく感じ・・・・音場が広いというのとは違う。珍しい音ですね。

　あと、充電ケースにしまう際に完全ワイヤレス専用イヤーピースじゃないイヤーピースを着けていても収まってくれるので有難いです。

　私はコンプライのスポーツプロとか、意外なとこで『６個入り600円』くらいの安い低反発イヤーピースを着けています。（このイヤホンに限っては、これが相性抜群・・・・e☆イヤでも売っているFSCって会社ので、ジョイント部5.5ミリ）

　iPhoneで気軽にAppleミュージックで音楽聴いている人は店頭で試してみて欲しいと思います。あ、あとノイキャン性能も最強クラスですね。

＜音＞

先代TW-7000を継承したような、低域から高域にかけ緩やかにトルクが落ちていくマイルドな音　解像＆分離感も思いのほか高く、音がふくよかで立体感が感じられる

＜良い点＞

・優れたユーザビリティが本機最大の魅力　バッテリー持ち、接続安定性、外音取り込み、通話音声の4つ全てがずば抜けており、ツールとしての完成度は間違いなくトップレベル　2つの通話用マイクを使用していることを考えると、ノイキャンのような処理を経て音声だけを綺麗に抽出している？

・大きく重い上に特殊な形状をしているが、重心が耳側寄りで装着性はしっかり保たれており、ファンクションボタンも指で摘まむようにしっかり押すことができる形状になっている　このメーカーのデザインセンスは本当に素晴らしい

・TW-7000に比べ解像＆分離感・パワー感が向上しており、他メーカーの音質重視TWSと比べてもそこまで見劣りしないレベルにまで進化した　これは正直意外だった

・ノイキャン性能がうまく調整されており、人の声はある程度聞き取れるようにしつつも、リスニングのための静かな環境を作ってくれる　昨今のただ強力なノイキャンとは違い、シーンを選ばずどこでも使えるのが美点　正直デフォルトがノイキャン機能ONでもいいくらい

・低刺激性のSMP素材イヤピが付属　装着感は確かに優しくていい感じだが、個人的に柔すぎてホールド力に欠ける印象　少し大きめのサイズで押し込むようにした方がいい感じにフィットさせられる

・IPX4の防滴性能持ち　優れているとは言えないが雨天使用に耐えるので、日常生活の範囲内なら十分な性能

・充電ケースがアルミニウム製に進化　耐久性向上はもちろんのこと、金属特有の重量感と硬い触り心地が善き

＜悪い点＞

なし　強いて言うならおなじみの「電源ON/OFFがファンクションボタンに割り当てられていない」ぐらい　それ以外の欠点が見つけられない

＜総評＞

「迷ったらこれを買っとけ」と胸を張って言える、最高に近いTWS　デザイン、機能、何から何までが考え抜かれて作られたことが感じられる製品で、本機と比べてしまうと他メーカーのTWSがいい加減な出来に思えてしまうほど　弱みとされていた音質面も大きく強化されており、総合的に有名メーカーの高級TWSすら食って掛かれる存在となった　TW-7000も安牌と言える製品だったが、本機はそれを大きく超える傑作である