【デザイン】木の装い、Wood派を自認する人なら待ち望んだ一つの到達点のようなデザインにワクワクしました。しかし欲深いもので、ブラス(真鍮)を思わせるスティック部分がややミスマッチに見えたのも確か。本当に欲を言えばBOSEのように足の部分まで木の一体型(表装だけでも)だったら、と思ったのも事実です。
【高音の音質】シンバルやパーカッションなどの金属音はしっかり金物系の質感なのに全く耳障りにならないチューニングはさすが。ピアノの余韻感、サックスのうっとりするような滑らかさ、男性、女性問わずヴォーカルの再現性、距離感がかなり生っぽいので恍惚とするような楽曲も多く楽しめて良い意味での誤算を味わせてくれました。
【低音の音質】豊かで深い低域は健在。前作1000Tのような緩さは改善されたもののゴリゴリのHipHopやハードコアはさすがに無理があるかと。しかしスネアを含めたドラムの鳴りはかなりリアルです。
【フィット感】どちらかと言うとイヤーピースで支えるような装着感ですが新開発のスパイラルドットPro SFの密着度が高いおかげもあってズレてくる心配は無いです。
【外音遮断性】適合するイヤーピースを装着すると音楽を流している限り外部の音はほぼ気にならない強さ。ただ、イヤーピースの適合テストによる密閉判定が結構シビアなので人によってはサイズ選びに苦労するかもしれません。
【音漏れ防止】無評価
【携帯性】まん丸なので引っ掛かりのないケースデザインに当初心配しましたがPU(合皮)を思わせる素材が手に吸い付くようなテクスチャーで安っぽいシリコン製カバーを付けずにバッグ内の1番特等席に忍ばせていたいです。
【総評】正直、解像感や繊細さではTechnics EAH-AZ100やDevialet Gemini IIの方が圧倒的に上ですが一つの音色として捉えた時、Jazzやヴォーカル系楽曲にはこれ以上無いと思わせるチューニングはさすがVictorだと感じました。装着検出が付いているのに自動一時停止、再生ができない機能性などもう少しと思わせる点もあるところ、デザインにも一つ注文を付けたものの最近のVictor製品のデザイン、使い勝手には目を見張るものがあるのも事実。派手さは無いけど唯一無二感と普遍のニッパーロゴがある以上長く愛用できるものだと確信した次第です。
※追記/ファームウェアがバージョン3になってk2テクノロジーが使えるようになりましたが元々LDACで接続できるから不要かと思っていましたがモノは試しと接続をAACにしてk2テクノロジーをオンにしたらこちらの方が明瞭度が増した上に楽器一つ一つの音がさらに滑らかに。
LDACをやめても何の見劣りもないサウンドに日々酔いしれております。