高音の質:50
中音の質:50
低音の質:50
細やかさ:45
迫力:50
音場:50
遮音性:45
音漏耐性:45
ずっとあれこれ迷っていたのですが、今回やはりというかアウトレットで手に入れました。
これは元値が18万近いイヤホンとのことですが、私はそういう高級機を評する耳も経験値もありません。
しかしながら、これは今まで私が聴いてきた2,3万円のイヤホンとは格が違うということは一聴しただけで判りました。
このシリーズは NSE1000-G、 NSE1000-B、 NSE1000-Aとあり、ハウジングの材質がそれぞれ異なり、Aがアルミ合金、Bがブラス、そしてこのGがジャーマンシルバーとのことです。ドライバーもそれぞれ仕様が異なるようです。
全ての機種をじっくり聴きましたがそれぞれ全く異なりますね。
初見ではBの印象がとても好かったんですね。
ブラス独特の豊潤な響きと言いますか、低域も多めですが全体的に柔らかく、かと言ってウォームかというと少し違うんですが、ボーカルにも素敵な艶が乗っており、これは私の好きな系統の音でもうこれは買うしかないと思いましたね。
でも当日
は時間があったので更に聴き比べているうちにGの素晴らしさがだんだん際立ってきました。
GはB程の柔らかみや艶も温かみもありませんし寧ろその逆方向です。
ですが、それまで聴いたことがない音像のフォーカス感とクリアさ、量感と重味がありながら贅肉の一切ない非常に鮮明でキレのある低域。ボーカル帯域を含めて中音域はやや薄く狭さを感じますが、全体的にはそれらを補って余りある奥行きや立体感を感じました。
元々はJVC等の大手音響メーカー製品のOEMとしてイヤホン等を製造し続けてきた国産メーカーらしい生真面目さを随所に感じる音でもあります。
能率が良く感度が高いのでスマホ等でも音量が取り安いですし、それなりに十分楽しめます。
出来ればミドルクラスくらいのDAP等であれば、更にこのイヤホンの本当の凄味を感じられることでしょう。
堂々のハイエンドイヤホンの音です。
実は、今日は私がリスペクトする方に紹介されたBQEYZのAutumnというイヤホンが目的で試聴に出かけたのですが、NSE1000-Gの凄まじさにすっかり私自身圧倒されるという結果に終わってしまいました^^:
追加です。
暫く聴き続けましたが、音の厚み、深み、立体感が圧倒的に素晴らしいですね。
↑上で温かみや艶は無いと書きましたが、どうやらそれは私の早計だったようです。
曲によってはきつ過ぎる程だったエッヂの鋭さも適度に緩和され、温かみや艶も出てきております。素晴らしい。
これまで聴いてきたイヤホン、ヘッドホンが一体何だったんだと思ってしまいます。
それで非常に困るのは一万~二万クラス機種の何を聴いてもとてもチープな音に感じてしまうことです。
次のイヤホンを探すのが大変になりそうです。