この製品最大のアピールポイントといったら、やはりAuto Switchだと思います。
Linkbuds Open/fitやWF-1000XM5、WH-1000XM6がオフになると、本製品へと自動的に再生がリレーされるものです。
ただド田舎在住の車必須民なので、この機能は使ったことがありません。徒歩で出かけられる人には便利だと思いますが……残念。
Auto Play機能は便利そうだなーと思いつつも、LE接続でも常時ペアリングが必要となるので使いませんでした。ペアリングのリストをこれ以上増やしたくなかったので……。
これらAuto機能をフル活用すれば便利そうですが、ニッチと言えばニッチな機能だなとも思います。個人的にはスピーカーに求めるものはもっと音楽的なアプローチであって、これらの機能はどちらかというとスマートスピーカーの領域なんじゃないかと思います。
じゃあスマートスピーカーとしてはどうなのというと、そういった機能はありません。
Google GeminiやAlexaを搭載しているわけではないので、Amazon Echoみたいな運用はできません。
音楽の機能はどうかというと、音質補完機能としてはDSEEを搭載していますが、これは最も基本的なバージョンです。
DSEEはDSEE、DSEE HX、DSEE Extreme、DSEE Ultimateの順にパワーアップしています。最新機種にも関わらず古いバージョンを採用されているのは何とも残念です。
また360 Reality Audioにも対応していません。上位モデルだと空間オーディオの再生が可能ですが、3万円近いモデルで非対応というのはちょっと寂しいです。
ここまで個人的に残念なポイントばかり挙げてきましたが、気に入っているところもあります。
まず音質はちゃんと綺麗です。3万円という価格に見合うかは人それぞれですが、少なくともよくある1万円台のスピーカーとは明らかに音の広がりや解像度が違います。
またQuick Accessボタンも便利です。ポチッと押すだけでSpotifyやAmazon Musicのプレイリストを再生してくれます。
とにかく色々とスピーカーとしては珍しい機能が色々付いているので、それらをきちんと把握し活用できるのならば3万円の価値はあると思います。
僕はちょっと持て余し気味です。上位モデルがもう何年も新モデルが出ていないので、そろそろそちらも刷新してほしいものです(´・ω・`)