外用としてfinal ZE2000を愛用しているのですが、最近は程よい音量（大きな音量は好みません）であってもカナル型故に短時間でも疲れやすく外では音楽を聴く機会が減っていたのでインナーイヤー型のこちらを購入しました。

シンプルなデザイン・必要最低限の機能、閉塞感が少なく周囲の環境音が聞こえるので安全面からも好印象です。装着感に関しても概ね良好です。ケースからの取り出しも悪くないですし、操作も慣れてしまえばどうという事はないです。

音質に関してはほぼジャズ（ピアノ、ベース、ドラムのトリオ編成）しか聞かないのですが、その限りにおいて何ら不満を感じる事はないです。豊かで広がりある低域を基軸としつつ全体的に整った綺麗な音質だと思います。環境音は聞こえるのにそれに負けず音楽が埋もれにくく、カナル型より音の籠り感が少ないのも良いです。

悪い点は特にありませんが、強いて上げるなら重厚感ある落ち着きのある音作り故に明るい曲とはあまり相性が良くない、イヤホン本体からの音量調整の一段階の振れ幅が大きい位でしょうか。ただしこれはfinal ZE2000でも同じなのでそういう仕様と割り切っています。

個人的にはジャズ、クラシック、映画音楽（オーケストラ曲）、また曲にもよりますが歌ものに相性の良いイヤホンかなと思います。ポップスやロック等はfinal ZE2000の方が相性は良いです。

初代AirPods以来のインナーイヤー型で、且つ数年振りのゼンハイザー製品という事で懐かしくもあり新鮮さもありこれから活用していけたら良いなと思います。

フィッティングさえ決まれば、まるでスピーカーが鳴っているかのような音場が広がります。ノイズキャンセリングやEQといった余計な加工がないぶん、音楽そのものを純粋に楽しめます。