高音の質:25
中音の質:30
低音の質:40
細やかさ:30
迫力:35
音場:35
遮音性:25
音漏耐性:35
手持ちのベッドホンが壊れたので、約1ヶ月かかると言われた修理期間の繋ぎ目的で購入。
繋ぎとはいえそれなりの音で聴きたいが、繋ぎなのであんまり金も掛けたくない…ということで1万円前後の中から、レビュー平均がやたら高いこの商品をチョイスしました。
結論を言うならば、『イヤホン・ヘッドホンはちゃんと試聴してから買いましょう』という感じです。
なお、10時間ほどのエージングを経た時点での評価です。購入直後はハッキリ言って聴けたものではないレベルなので、エージングは必須です。
それから、タイトルにもありますがイヤーピースも絶対必須。というのも付属のイヤーピースが相当ショボい物で、変えないとまともに聴けるレベルではありません。
色々と付け替えて視聴しましたが、オススメは中高音がかなりマシになるスパイラルドット、あるいは低音の厚みが倍増するコンプライ。
【高音】
かなりマイルド、というか小さいです。全体のバランスからすると低音に埋もれ気味で普通のボリュームだとちゃんと聞こえてきません。音自体は特に良くも悪くもなく、まあ価格なり。
スパイラルドットを着けた場合は音の輪郭がはっきりし、明瞭度が向上します。普通のイヤホンより明瞭度向上具合が高いです(元のイヤーピースが悪すぎるだけとも言う)。
【中音】
普通で、特に良くも悪くもなく…まあ、価格なり。本当にそれ以外言うことはないです。
【低音】
こちらはそこそこの厚みがあります。エージングで最も変わるのはここで、開封直後はカッスカスですが、1時間程度鳴らせば最初のカスカス具合が嘘のように量が出るようになります。
デュアルドライバーの恩恵を最も受けていると思われるところで、下品ではない、ふくよかで厚みのある低音です。
コンプライを着けると厚みが倍増し、めちゃくちゃ低音偏重の音になります。低音のみがきれいにブーストされる、BOSEとか好きな人にはたぶんたまらないような音で、これはこれで悪くないです。
【総評】
イヤーピースを付け替える前提なら悪くない製品です。ただし特段すごい点があるわけでもなく、強いて言えば低音が割といい、というだけ。音場再現力も価格を考えると悪くないんですが、めっちゃすごいわけでもないんだよな…(そのへんはゼンハイザーの方が遥かに上)
実売約7,200円という値段を考えると、ちょっと物足りないですが、まあ1万以下のイヤホンなんてこんなもんか…という気がしないでもない。
イヤホンに1万とか出したくない、という人なら…と思いましたが、このクオリティなら5000円でも買える(この価格帯はオーテクやソニーならクオリティが安定しています)ので。褒められる点はほんと低音の厚みくらい。
正直、繋ぎとはいえケチらずもう5千円ぐらいプラスして、安牌イヤホンを買えばよかったと少し後悔しています。レビューを信用しすぎてはいけない、という教訓にはなりました。